共産主義者同盟(統一委員会)


1400号(2012年9月5日) 政治主張






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   オスプレイ配備絶対阻止!

  領土拡張主義・民族排外主義粉砕!





 
 夏期闘争は、大飯原発再稼働をめぐる反原発闘争の全国各地でのたたかい、オスプレイ岩国搬入・普天間配備に反対する全国各地でのたたかい、さらに、八月六日広島闘争など、全国各地で反戦反基地・反核反原発闘争としてたたかわれた。八月六日広島闘争は、在特会らの襲撃をはねのけたたかわれた。こうした夏期闘争の地平を引き継ぎ、今秋期闘争に突入しよう。
 野田政権は、消費税増税法案の強行採決に踏み切った。「社会保障と税の一体改革」と銘打って、実際は、ただ、二〇一四年四月8%、二〇一五年十月には10%へと消費税率を引き上げ、労働者階級から搾り取る大増税のみが目的なのである。絶対に許すな。消費税大増税の強行、TPP加盟策動の推進、だが、野田政権の犯罪的役割は、これに留まらない。野田政権は、大飯原発再稼働を強行し、原発推進に突き進むことを明確にした。これに対する反原発闘争のうねりは、全国で引き続き、かつてない規模で続いている。また、オスプレイ配備を米帝とともに強行し、沖縄、「本土」各地、すなわち全国でオスプレイの訓練飛行を常態化させようとしている。さらに、北方四島、独島、釣魚諸島(「尖閣列島」)、これらをめぐる激しい排外主義が扇動されつつある。日帝の領土併合の野望を粉砕し、排外主義とたたかわねばならない。同時に、いよいよ、解散総選挙にむけた動きが活発化しだした。広範な人々が、民主、自民の双方に幻滅している。一方で、こうした現状を背景に、橋下らの維新の会が国政に躍り出ていこうとしている。今秋、反戦反基地闘争、反原発闘争、これらを結合して推進し、民主、自民、さらには維新の会らの策動を許さず、全国でたたかおう。


  ●1章 日帝―野田政権打倒! 維新の会と対決する闘いを

 今秋闘争の任務の第一は、消費税増税、オスプレイ配備、原発推進を突き進む野田政権を打倒することであり、また、国政への登場を目指す維新の会らと徹底してたたかうことにある。
 野田政権は、民主党、自民党、公明党の三党合意によって、消費税大増税を強行した。野田政権によって、民主党のマニュフェストは完全に放り投げられ、自民党を上回る新自由主義路線と日米軍事同盟機軸路線へと完全に移行した。小泉によって急進的に進められてきた新自由主義路線の結果、貧富の格差が劇的に拡大し、広範な人々が自民党から離反した。これを背景に、民主党は政権についた。しかし、鳩山や菅らの迷走を経て、野田政権は、完全に、新自由主義路線と日米軍事同盟機軸路線へと回帰した。加えて、消費税大増税の強行、TPP推進、辺野古新基地建設、オスプレイ配備、原発再稼働と原発推進などに突き進んだ。「自民党も民主党も同じだ」という広範な意識が人々を覆っている。こうした状況を背景に、橋下らの維新の会が国政に躍り出ようと本格的な策動を開始している。維新の会らは、きたる総選挙にむけて新党結成を準備しだした。また、中京維新の会や、あるいは、みんなの党、さらに、自民、民主内からも合流の動きが始まっている。維新の会は、徹底した新自由主義に他ならない。橋下らが大阪でやってきたことは、「日の丸・君が代」強制、教育労働者や自治体労働者を管理・統制するための罰則条例制定の乱発、徹底した自治体労働組合への解体攻撃、職員の思想調査など憲法違反の蛮行の数々、福祉削減である。それは、維新八策が示すとおり、規制緩和と市場経済万能論に基づく、「自立」「自己責任」「競争」ということに貫かれたものに他ならない。維新の会は、TPP推進、日米同盟基軸も明確にしている。維新の会らの進む道は、すでに小泉の下で破綻した急進的な新自由主義路線の粗雑な焼き直しでしかないのである。自民党や民主党に対する幻滅が、こうした連中の下に組織される危険性は増大している。絶対に許すな。今秋、自民党や民主党、さらには、維新の会らと対決する労働者階級の政治決起を前進させていこう。


  ●2章 オスプレイ配備粉砕! 11月岩国に総結集しよう

 第二に、反戦反基地闘争を全国で前進させ、十一月に岩国に総結集することにある。
 米軍再編は、沖縄をはじめとするたたかいによって、大きく頓挫してきた。その要といえる辺野古新基地建設策動は、名護市民を先頭としたたたかいによって、実際上は頓挫している。にもかかわれず、オバマ政権も野田政権も、いまだに辺野古新基地建設に固執し、それどころか、逆に、普天間基地にオスプレイを配備しようとさえしている。また、高江ヘリパッド基地建設を強行しようとしている。そして、普天間基地へのオスプレイ配備にむけて、岩国米軍基地へのオスプレイ陸揚げを強行した。米帝は、沖縄、「本土」各地で、オスプレイの飛行訓練を計画しており、これを絶対に許すことはできない。岩国では、オスプレイ陸揚げ・搬入に抗議するたたかいが海上と陸上で行われた。沖縄では、九月九日に県民大会を開催することが決定している。オスプレイ配備を許すな。九月九日、沖縄県民大会に結集しよう。また、東京では、沖縄県民大会に連帯し、同日同時刻からの国会包囲行動が呼びかけられている。九月九日、全国で同時決起を。また、岩国でも、艦載機移駐と愛宕山米軍住宅建設に反対する岩国市民のたたかいが粘り強く続けられている。岩国米軍基地は、厚木からの艦載機移駐をもって、極東最大の海兵隊基地へと変貌させられようとしている。沖縄と並び、朝鮮半島や中国をにらんだ最前線基地として、岩国米軍基地は永続化させられようとしている。絶対に許すな。岩国市民と連帯し、今秋、岩国基地大強化に反対するたたかいを全国で前進させていこう。沖縄、岩国、神奈川、そして、韓国を結ぶ反米軍基地闘争の連帯と共闘を発展させていこう。米帝は、朝鮮民主主義人民共和国、中国を睨んだ、アジア太平洋地域への軍事プレゼンスを強化することを明確にしている。アジア太平洋地域における反米軍基地闘争は、ますます、その国際的結合を強め、共同の闘争陣形を前進させていかねばならない。そして、こうしたたたかいに大きく貢献してきたアジア共同行動日本連絡会議は、今秋も、十一月二十三日・二十四日とアジアから米軍と米軍基地の総撤収を掲げた「岩国行動二〇一二」を呼びかけ、岩国への総結集を呼びかけている。この呼びかけに応え、十一月全国から岩国へ結集しよう。オスプレイ配備粉砕、米軍再編粉砕、普天間基地即時撤去、辺野古新基地建設阻止、高江ヘリパッド基地建設阻止、岩国基地大強化を許すな、愛宕山米軍住宅建設阻止、今秋、全国でたたかいを推し進めていこう。さらに、韓国済州島における海軍基地建設に反対するたたかいなど、アジア各国地域で進められる軍事化に抗するたたかいを国際的に結合してたたかわなければならない。済州島での海軍基地建設においては、これに連帯するアジア共同行動日本連絡会議が集中的な入国拒否攻撃にさらされ続けている。国際共同闘争を分断する攻撃に対する反撃を一層強めよう。


  ●3章 反原発闘争を前進させ再稼動を阻止しよう!

 第三に、反戦反基地闘争と結合した反原発闘争の前進を勝ち取ることにある。
 野田政権は、大飯原発三号機四号機の再稼働に踏み切った。そして、これを突破口に、次々と再稼働を進めようとしている。大飯原発再稼働をめぐるたたかいは、大飯現地、東京、大阪をはじめ、全国でたたかわれてきた。特に、オキュパイ大飯のたたかいは実力闘争としての新たな地平をはっきりと刻印するたたかいであった。また、首相官邸前、国会前での数万から数十万にのぼる人々の結集も、全人民政治闘争としての広さと深さを刻印するものであった。七月十六日には、十七万人の人々が代々木公園に結集した。反原発闘争は引き続き高揚局面にある。原発推進を明確にし、再稼働にふみきった野田政権に対する怒りは全国で拡大し一層深まっている。各地での再稼働策動を許さず、原発立地地域でのたたかいと対政府闘争を結合し、反原発闘争を反政府闘争として推し進めよう。同時に、あらゆる制動をはねのけ、原発の全廃にむけたより広範な全人民政治闘争としての発展、実力闘争としての発展を断固として切り開いていこう。大飯原発再稼働に続き、伊方原発などの再稼働が策動されている。八月十九日には、伊方原発再稼働に反対し、愛媛県松山市で集会が開催された。さらに、志賀原発に対してなど、原発立地各地域でのたたかいが呼びかけられている。柏崎刈羽原発の再稼働に対しては、新潟では県民投票が呼びかけられている。各地での原発再稼働を阻止するたたかいを、大飯原発再稼働阻止闘争の地平を引き継ぎ発展させよう。これと結合し、原発再稼働に突き進む政権打倒闘争のさらなる前進を勝ち取ろう。首相官邸や国会を包囲する巨万の人民決起を作り出していこう。同時に、ベトナムをはじめとする諸国に原発輸出を引き続き推進していこうとする政府を弾劾したたかわねばならない。原発に反対するアジア諸国地域のたたかいに連帯し、ともに、アジアから原発を一掃するためにたたかおう。日帝の原発輸出を許さずたたかおう。


  ●4章 排外主義粉砕! 在特会の蛮行を許すな

 第四に、在特会などの差別・排外主義勢力とのたたかいを前進させることにある。
 北方四島、独島、釣魚諸島などをめぐる日帝の領土併合の野望と排外主義扇動が激化している。また、旧日本軍「慰安婦」問題をめぐって排外主義扇動が強まっている。排外主義に対する大衆的反撃を強めよう。また、こうしたなかで、その突撃隊的な役割をかってでている在特会らの差別・排外主義勢力を絶対に許すな。八・六広島闘争も広島県警と一体となった在特会の妨害を粉砕してたたかわれた。いたるところで、差別・排外主義襲撃を繰り返す在特会らの蛮行を許さず、たたかおう。そしてまた、こうした差別・排外主義扇動の激化と連動し、治安強化・戦争動員攻撃も激化している。九月一日、「防災訓練」に名を借りた各地での戦争動員訓練に反対しよう。また、大阪や東京を中心とする「日の丸・君が代」をめぐる教員への処分攻撃を粉砕するためにともにたたかいを強めよう。


  ●5章 10・7三里塚全国集会に全国から結集しよう

 第五に、今秋、三里塚全国決起集会に結集することである。
 政府・空港会社は、第三誘導路工事を強行し、また、市東さんの農地強奪策動を進めている。反対同盟は、七月八日に、「誘導路工事徹底弾劾!身体を張って農地を守ろう!」というスローガンを掲げて、緊急集会を開催した。反対同盟は、三里塚、沖縄、福島を結合してたたかい、米軍再編、原発再稼働、TPPに反対してたたかっている。反帝闘争の不抜の拠点としてたたかい続ける三里塚闘争の防衛のためにたたかおう。反対同盟は、十月七日、全国集会を呼びかけている。この呼びかけに応え、十月七日、全国から三里塚現地に結集しよう。


  ●6章 反帝国際共同闘争の前進をかちとろう

 第六に、今秋闘争の全過程を貫いて、アジア共同行動日本連絡会議(AWC)を支持し、その発展のために共に奮闘することにある。同時に、反戦闘争をめぐる政治共闘を堅持し、今秋闘争をたたかうことにある。
 アジア共同行動日本連絡会議は、八月に夏期反戦合宿を京都で開催し、今秋闘争に踏み出した。アジア共同行動メンバーは、韓国政府による集中的な入国拒否攻撃を連続して次々とかけられている。国際共同闘争を分断するこうした策動を許さず、全国から入国拒否弾圧を粉砕するための支援を集中しよう。アジア共同行動日本連絡会議は、今秋、反戦反基地闘争と反原発闘争を結合し、各地でたたかいを推し進めようとしている。また、十一月二十三日・二十四日の「岩国行動二〇一二」を呼びかけ、アジア太平洋地域における反基地闘争の国際的共同闘争の一環として、岩国現地への総結集を訴えている。この呼びかけに応え、十一月岩国に総結集しよう。さらに、来年の前半には、AWCのCCB(国際幹事会―韓国、米国、フィリピン、インドネシア、台湾、日本などが参加予定)を台湾で開催することが呼びかけられている。AWCに参加する台湾労働人権協会は、台湾における反戦闘争労働運動を推進している。台湾労働者階級との連帯を前進させ、反帝国主義闘争の国際的な共闘を発展させていこうとするAWCを支持しその前進のためにともに奮闘しよう。また、反戦闘争実、反戦実など、反帝反戦闘争をともに推進する政治共闘を堅持しよう。反戦闘争実は、新自由主義と日米同盟を撃つ9・16反戦行動(集会デモ)を呼びかけている。反戦闘争実、反戦実のよびかけに応え、ともにたたかっていこう。
 全国の先進的労働者学生が、今秋闘争を、共産主義者同盟(統一委員会)と共にたたかうことを訴える。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006-2007, Japan Communist League, All Rights Reserved.