共産主義者同盟(統一委員会)


1550号(2019年6月20日)






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 米帝―トランプが五月二五日から二八日に来日した。日帝―安倍政権が仕組んだ天皇外交・日米首脳会談を徹底弾劾する。
 日米帝国主義が侵略反革命戦争の危機を強め、労働者階級人民への支配と抑圧を強める攻撃であり、絶対に許すことはできない。われわれは闘う沖縄人民・アジア人民と連帯し、トランプ来日―天皇・トランプ会談を粉砕する闘いに決起した。警察権力による重警備そして右翼らによる妨害をはねのけ、首都中枢における集会とデモを貫徹した。そして、六月二八日には大阪でG20サミットが開かれる。日米帝はじめ帝国主義者どもの野望を打ち砕くべく、これを粉砕する闘いに広範な労働者人民とともに総決起しよう。

 ●1章 天皇―トランプ会談を弾劾する

 米帝―トランプは、新天皇ナルヒトの最初の国賓として来日した。階級支配の要として天皇制と日米同盟は不可分一体の関係であり、日米同盟なしに天皇制は存続しえない。それゆえ、日帝―安倍にとって新天皇即位後最初の国賓は米大統領でなければならなかったのだ。安倍は超高額接待の攻勢でトランプのご機嫌取りに終始し、そのもてなしぶりにトランプは、天皇と安倍を随所で称える、といった権力者同士のおぞましい蜜月ぶりを見せつけた。
 五月二七日に開かれた日米首脳会談でトランプは、「日米の同盟関係はかつてなく盤石だ」と安倍との蜜月ぶりを強調した。しかし会談で具体的合意を示す共同声明のようなものはなかった。日米争闘戦の焦点である日米貿易交渉についても、進展は何もなかった。トランプは「(日米貿易交渉の合意については)八月に発表することになるだろう」と思わせぶりに語り、安倍に屈服を迫った。つまり七月参院選が終わったら日本が農産物の関税引き下げを実行するよう露骨に圧力をかけてきているのだ。トランプは二〇二〇年の大統領再選を狙い、支持者に対する具体的な「成果」を実現することにこだわっているのだ。帝間争闘戦における両首脳の苦悩ぶりが透けて見える。いずれにせよ、日帝と米帝が互いの利害をかけて労働者階級人民からの収奪・抑圧を強めようとしていることに変わりはない。
 五月二八日には、トランプが米大統領としてはじめて海上自衛隊横須賀基地を訪れた。トランプは安倍とともに横須賀基地で護衛艦「かが」を視察し訓示を垂れ、日米軍事同盟の結束を誇示した。
 トランプはさらに、目の前に停泊している強襲揚陸艦ワスプに乗り込み、横須賀の米軍と海自について「われわれのパートナーシップがもたらす力の証しだ」とアピールした。憲法九条も「専守防衛」の建前も意に介さず、朝鮮・アジア侵略反革命戦争体制の構築に向けた戦意発揚にほかならない。「かが」は攻撃型空母への改造が予定されており、これに搭載されるのは米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Bだ。F35は昨年末に一〇五機の追加購入が決まっている。費用は機体だけで総額一兆二千億円。さらに迎撃型ミサイルシステム「イージスアショア」の購入を、安倍はトランプに約束している(維持費も含め総額四三八九億円)。アジア侵略反革命戦争のために巨額をつぎ込んだ大軍拡がもくろまれている。これを絶対に許してはならない。
 われわれは、天皇―トランプ会談、安倍―トランプ会談を徹底弾劾する。日米帝国主義が侵略反革命戦争の危機を強める攻撃であり、絶対に許すことはできない。

 ●第2章 大阪G20サミット反対闘争に立ち上がろう

 G20サミットは、二〇〇八年恐慌に対して、それまでのG8首脳会議では対応しきれなくなった日米欧の帝国主義が、新興国や産油国などまで総動員して首脳会議を開催したことに始まっている。七四―七五年恐慌に対応して開催されるようになったG5―G7サミット、そしてソ連邦の崩壊以降ロシアが参加したG8サミットを基盤としたものであり、根本的には帝国主義諸国が自らの利害を貫く目的で継続されてきたものだ。帝国主義諸国首脳を軸とした現代資本主義世界体制の護持としてあるG20サミットに対して、国境を越えた労働者階級人民の共同の利害を突きつけ、断固たる反対闘争に立ち上がっていこうではないか。
 この間関西では、G20サミットを迎え撃つべく「G20大阪NO! アクションウィーク実行委員会」が、6・23大阪市内集会・デモと6・28サミット会場に向けたデモを準備してきた。「アクションウィーク実行委員会」は、街頭での集会・デモによって、大阪に集結する安倍・トランプら各国首脳を迎え撃ち、経済の領域に限定されない労働者階級人民の全体的な要求を突き付けていくことを重視している。G20サミットが何も目新しい合意をつくり出せないと予測されるなか、労働者階級人民はその未来をG20に委ねることはできないこと、人民の闘いによってこそ自身の未来を切り拓いていくことができるということ、とりわけ反トランプ・反安倍を押し出していくことで広範な人民の結集をつくりだしていくことが目指されてきた。われわれは「アクションウィーク実行委員会」の呼びかけに応え、全国から大阪現地に結集する。帝国主義の世界支配を打ち破る闘争に全力で決起しよう。また、アジア共同行動日本連は、G20サミット粉砕闘争と連動した闘いとして、全国各地で「六月アジア共同行動」を企画している。新自由主義・グローバリゼーションと対決する取り組みとして、これを支持し支えていこう。
 G20サミット粉砕闘争を「天皇代替わり」をめぐる闘い、辺野古新基地建設阻止闘争、憲法改悪阻止闘争と一体のものとして組織し、日帝―安倍政権の打倒に向け、全力で闘おう。



 

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