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1677号(2025年4月20日) |
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石破自公政権の大軍拡―戦争攻撃粉砕 沖縄―「本土」貫く5月沖縄解放闘争を バリカタン軍事演習反対!自衛隊参加阻止 イスラエルによるガザ爆撃―虐殺の再開を強く弾劾する! イスラエルは直ちに停戦せよ! 実際の侵略戦争に向けた体制づくりとしての自衛隊・統合作戦司令部の発足を弾劾する! 尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の罷免を闘い取った韓国民衆に連帯し、日米韓軍事同盟の強化をめざす石破政権を必ず打倒しよう! 統合作戦司令部の発足弾劾! 防衛省は三月二四日、統合作戦司令部を発足させた。南雲憲一郎空将を司令官とし、二四〇人体制で発足した。これは、二〇二二年末に策定された安保三文書に基づくもので、戦時および大規模災害時に、自衛隊全体の部隊運用を担い、一元的に指揮するというものだ。 これは第一に、戦時のための具体的体制整備である。統合作戦司令部は、首相、防衛相の下に、陸海空自衛隊とサイバー防衛隊、宇宙作戦群を平時から把握し、戦時には領域横断作戦を指揮する。平時から戦争を想定した編制とし、戦時への転換が即座にできる体制に着手したのだ。 第二には、米軍との一体化の一層の進行である。自衛隊の統合作戦司令部は、米軍が東京に新設する予定の米統合軍司令部との一体的運用が準備されてきた。日米軍事同盟の下、その軍事一体化がより具体的に進むことになる。五〇年続いた「神戸非核方式」は米軍と日本政府により破られ、「松本空港を軍事目的に供さない」という県・市・地元の協定を無視して長野県松本空港にオスプレイが緊急着陸するなど、米軍が必要に応じて自由に日本の空港・港湾・諸施設を使用する動きが始まっている。 第三に、敵基地攻撃能力の具体的運用を推進することである。自衛隊は、敵基地攻撃能力を強化するため、ミサイル基地の新増設を急速に進めている。実際に敵基地攻撃を行なうには、戦略レベルでの決定と、目標に対する情報、伝達、攻撃という自衛隊全部隊を一体的に運用する体制が必須だ。統合作戦司令部は、敵基地攻撃という実際の侵略戦争に向けた体制作りだ。 三月末、日本を訪問したヘグセス米国防相は、対中国包囲網づくりに日本が不可欠であると述べた。「日本がなければ米国は戦えなかった」という朝鮮戦争後の米側の発言を彷彿とさせる発言だ。朝鮮戦争が日本帝国主義の復活と再軍備の始まりだったとすれば、現在は、その完成段階に入ろうとしている。日本の自衛隊が対中国包囲網の最前線に配置されつつあるのは、決して単純な米帝への追随なのではない。日本の支配階級自身にとっての悲願の達成なのだ。私たちは二度と日本帝国主義による侵略戦争を許さない。東アジアの軍事的緊張をさらに強め、戦争への道を開く統合作戦司令部の発足を絶対に許してはならない。自国帝国主義と闘い、戦争体制強化を進める石破政権を打倒しよう。 今春期攻防を闘い抜き、石破政権を打倒しよう 石破自公政権は、金権腐敗政治を払拭するどころか、石破自身の商品券問題で歴代政権から一貫して腐敗しきっていたことを露呈してしまった。しかし、予算審議を乗り切るのに右往左往しながらも、統合作戦司令部発足を強行したように戦争準備だけは着々と進めている。大軍拡を粉砕し、腐敗しきった石破政権を打倒しよう。そのためには今春期攻防を労働者民衆と共に一つ一つ着実に闘い抜き、隊列を整え、力を蓄えていかなくてはならない。 第一に、ガザ虐殺戦争阻止! 反戦闘争を闘い抜こう。米帝―トランプはガザ虐殺戦争反対運動を「反ユダヤ主義」だと強弁して、大学キャンパスや街頭で学生たちが闘い続けている反戦闘争の弾圧に踏み込んでいる。暫定停戦がイスラエルの攻撃によって破られたことにより、全世界で、また日本各地で、再びガザ虐殺を止めるためのデモが、街頭行動が拡大していこうとしている。このような全世界の反戦闘争と連帯し、日本各地で反戦闘争を闘い抜こう。 第二に、五月沖縄解放闘争を闘おう! 宮古島をはじめ離島で進む軍事化と闘う住民と共に闘おう! 5・15沖縄解放闘争を沖縄―「本土」を貫いて闘うために、AWC日本連は今年も沖縄派遣団を呼びかけている。「台湾有事」を想定した避難計画は、無責任きわまる軍事要塞化として現地の怒りを噴出させている。また、二月電子戦部隊車両配備に対して全国からの結集で闘い抜いた宮古島の住民たちの闘いも続いている。宮古島・沖縄島をはじめ闘う琉球弧の人々と共に闘おう。 第三に、自衛隊基地強化、ミサイル弾薬庫の新増設阻止を各地で闘い抜こう。全国一三〇の大型ミサイル弾薬庫建設計画のもと、すでに工事が進んでいる大分県敷戸、今年度にも工事開始が予想される京都府祝園には、射程距離一〇〇〇キロの改良型12式地対艦ミサイルやトマホークのような敵基地攻撃のための長距離ミサイルの配備・保管が予定される。三月第八地対艦ミサイル連隊が発足した陸自湯布院基地や熊本には、一足早く改良型12式地対艦ミサイルが今年度末にも配備と報道された。全国の注目と共同の闘いが必須である。 第四に、原発全廃のための闘いを全国で前進させよう! 「活断層の巣」でありながら五〇年超えの老朽原発が稼働中の福井県若狭では三月三一日の美浜現地集会とデモが大成功した。続いて六月八日には「〝もうやめよう あぶない原発〟大集会inおおさか」が呼びかけられている。さらに新潟県では柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる県民投票を求める大きな民意が動き出している。注目し、全国から連帯していこう! 第五に、四月~五月米比合同軍事演習と自衛隊公式参加に反対しよう! 日本訪問に先立ちフィリピンを訪問したヘグセス米国防相は、対中国包囲網にとって日本と並ぶフィリピンの重要性を高く評価し、米日比の軍事同盟強化を打ち出した。今年のバリカタン演習には、自衛隊が正式参加する。日本政府は否定するがフィリピンへの自衛隊のローテーション派遣が協議されてきたことも事実だ。フィリピンを足掛かりにしたアジア派兵の強化を許さず、抗議行動に立ち上がろう。 最後に。四月四日、韓国憲法裁判所はついに尹錫悦大統領の罷免を全員一致で決定した。連日連夜、ソウルはもちろん全国で街頭を埋め尽くして闘われた大統領罷免・政権打倒闘争の成果だ。と同時に、これは単に韓国政治のトップ交代という問題ではなく、尹錫悦を擁護した石破政権、甘い汁を吸ってきた歴代の「食い逃げ」日系企業たち、今回の大統領の内乱を誘発させた日米韓軍事同盟そのものを私たちはどうするのかという、これはすぐれて私たち日本の労働者民衆自身が問われている闘いでもある。 今年の六月アジア共同行動は、このように激動する韓国やフィリピンの参加者を招いて行われようとしている。日本の労働者民衆の任務を掲げて、今春期攻防を具体的に闘い抜くことを通じて、アジアの仲間と共に、AWCに結集する全国の仲間と共に、六月アジア共同行動を総力で準備していこう! |
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