共産主義者同盟(統一委員会)

 

■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■主要論文

■綱領・規約

ENGLISH

■リンク

■声明・論評

 

□ホームに戻る

■3・4―5フィリピン連帯行動/滞日BAYANを迎えて京都で講演集会/翌日は大阪の比領事館へ抗議申し入れ

 

 三月四日、アジア共同行動・京都は「非常事態宣言から一年……フィリピンでいま起こっていること」と題して、フィリピンBAYANの滞日メンバーを迎えた講演集会を開催した。激化する人権侵害・活動家虐殺に対峙してたたかうフィリピン民衆運動への連帯の取り組みの一環である。

 集会ではまず、フィリピンで頻発する政治的殺害を取り上げたNHK―BSの「フィリピン社会の闇」という報道番組が上映され、続いてBAYAN駐日代表の講演を受けた。

 講演の冒頭では、昨年二月末の非常事態宣言から一年を経るなかで、高齢のベルトラン議員が現在まで不当に拘束されていることの非道性が訴えられ、即時釈放に向けてフィリピン政府への国際的な圧力をかけていくことが呼びかけられた。

 フィリピンでの政治的殺害の激化に対する国際的な批判は高まり続けている。二月下旬にフィリピン現地で調査をおこなった国連人権理事会特別報告官は軍の関与をはっきりと指摘し、アロヨ政権に対して真剣な対応を要求した。また、アロヨ政権が設置した独立調査委員会も同様の報告書を公表し、いかなる場合においても超法規的殺人は許されないことを述べている。しかしながら、「バンタイラヤ」という軍事作戦のもとで、活動家に対する虐殺攻撃はその後も続いており、またアロヨ政権は令状なしの逮捕や盗聴を可能とする反テロ法を成立させ弾圧体制を強化している。滞日BAYANのメンバーは、このような深刻な現状を報告するとともに、それがフィリピンに利権を持っている帝国主義の支配の結果として、帝国主義諸国がアロヨ政権を支え続けるなかで引き起こされていることを指摘した。そして、政治的殺害反対のたたかいを反帝国主義闘争の一環としてたたかっているフィリピン人民運動への連帯を訴えた。

 翌三月五日には、アジア共同行動日本連の呼びかけで、大阪のフィリピン領事館に対する抗議申し入れ行動が行われた。引き続く政治的殺害を弾劾し、ベルトラン議員の即時釈放を求める行動である。領事館側は日本人職員が出てきて横柄に参加者の氏名を問い質そうとするなどこれまでと異なった不当な対応を見せたが、平日にもかかわらず集まった抗議行動参加者は、領事館の受付ロビーでポスターやパネルを広げ、申し入れ文を読み上げ、対応した領事補佐に提出した。

 その後、京橋駅頭で情宣活動をおこない、フィリピンでの人権侵害・政治的殺害の問題に注目と連帯を訴えた。

 

 

 

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006-2007, Japan Communist League, All Rights Reserved.