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■「07けんり春闘」の山場/3・23一日行動が闘いぬかれる

 

 「07けんり春闘」の山場をむかえ、3・23一日行動が東京で戦闘的にたたかいぬかれた。早朝からストライキがおこなわれ、社前集会などがたたかいぬかれた。そして午後からは日本経団連に対する抗議行動がおこなわれた。「御手洗ビジョン」に対する抗議をおこない、要請文を渡そうとしたが、日本経団連は受け取りを拒否した。これに対して参加した労働者は断固とした抗議の集会を経団連の前で貫徹した。

 さまざまな行動を終えた労働者は、社会文化会館に続々と結集してくる。大ホールがうめつくされる中、午後四時三十分「07春闘勝利! 労働法制改悪反対! 3・23中央総決起集会」がけんり春闘全国実行委員会の主催で開催された。

 司会の諸隈東京全労協事務局長から、日本経団連前の抗議行動や、大阪をはじめとした全国での行動が報告された。主催者あいさつとして藤崎全労協議長は「民間大手の回答があったが、基本賃金はゼロから五百円の引上げにおさえられている」「好景気と史上最大の利益確保が言われるなかで、あまりの低額回答である」「企業の史上最大の利潤は、会社役員の報酬と株主配当に、そして、企業側の儲けにて労働者側には回されていない。額に汗して働く者が報われない経営・社会になっている」「この間非正規労働が拡大し、千七百万人台にもなり、年収二百万円以下のワーキングプアと呼ばれる層を増大させている」「政府や経営者側は、このような状況を改善するのではなく、労働法制の全面改悪で追い打ちをかけている」「今国会には労働契約法の制定をはじめとする労働法制六法案が提出されている」「政府は日本経団連の意向を受けて、労働組合・労働者の団結権の侵害、少数派労組の排除のために、より一層の労働法制の全面改悪・労働ビックバンを進めようとしている。このような労働法制の全面改悪を許してはならない」「安倍首相は憲法改正を参議院選の争点とするために今国会での国民投票法案の強行成立を図ろうとしている。憲法改悪を断じて許してはならない」「07けんり春闘全国実行委員会は、07春闘をたたかいの広場として格差拡大・格差社会に反対し、生活できる賃金の確保、労働者の生活・人権のために、官公労組の仲間、中小労組・非正規の仲間、外国人労働者の仲間を結集してたたかいを進めてきた」「3・23一日行動の成果の上にたって、引き続き全力でたたかっていこう」と力強く挨拶した。

 決意表明が東京労組、電通労組、全石油昭和シェル労組、国労闘争団、郵政4・28全国ネットワークからおこなわれた。各発言者はたたかいの報告を中心として決意をあきらかにした。とりわけ、裁判闘争で歴史的な勝利を勝ち取った4・28の元原告二名の発言には会場からおしみない拍手がおくられた。

 その後、集会アピールと雇用対策法の改悪による外国人労働者への弾圧の強化に反対する特別決議を採択し、最後に二瓶共同代表の団結頑張ろうを全体でおこない、請願・デモに打って出た。国会の参議院、衆議院の議面では社民党の議員への請願とシュプレヒコールをおこない、霞ヶ関を席巻するデモを日比谷公園までおこなった。

 ひきつづいて、「労働時間の規制撤廃と`労働ビッグバンaを許さない3・23集会」が午後六時三十分から同じ社会文化会館で実行委の主催でおこなわれた。

 主催者挨拶を棗労働弁護団事務次長がおこない「ホワイトカラー・エグゼンプションや金銭勧奨制度等は今国会では断念された。世論の高まり、運動の成果だ。だが政府・財界はあきらめてはいない。労働ビッグバン、完全なる労働法規制の自由化がもくろまれている。参議院選挙後にだされんとしている。これを許してはいけない」とのべた。

 国会報告が民主党、社民党、共産党からおこなわれた。連帯挨拶として韓国労働健康連帯のイ・サンユンさんが韓国の労働者の実態を報告し、共にたたかうことをあきらかにした。決意表明が、全国ユニオン、全石油昭和シェル労組、JMIU、全港湾からおこなわれた。全港湾の代表は労働法制の改悪にストライキでたたかうと力強くのべた。最後に集会アピールを採択し、国会への請願とデモをおこなった。

 3・23は、文字どおり、07春闘の山場として全国でたたかいぬかれた。中小の春闘はこれからが本格的たたかいである。労働法制改悪阻止、改憲手続き法案阻止をはじめとして労働者の力を結集してたたかおう。

 

 

 

 

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