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■3・25三里塚全国総決起集会

 

 三月二十五日、「暫定滑走路北延伸阻止、市東さんの農地を守ろう 憲法改悪絶対反対、軍事基地化阻止/3・25全国総決起集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催でたたかわれた。集会場は成田市天神峰の市東さんの畑で、あいにくの雨模様であったが、全国から千四百五十名の労働者・学生・市民が結集した。

 二期阻止全国共闘と統一委員会の部隊は、本集会の前に独自集会をかちとり、本集会へと臨んだ。

 正午過ぎ、司会の伊藤信晴さんと宮本麻子さんのあいさつで集会が開始された。

 はじめに、開会宣言に本部役員の鈴木幸司さんが立った。「反対同盟は四十年間継続して集会を開催してきた。反対同盟のたたかいは、何年たとうとまったくかわらない。たたかえば必ず勝つ」と三里塚闘争勝利の不動の確信を語り、「安倍政権は、戦前と変わらない状況へと突き進もうとしている。このことを許さず打倒しよう」と訴えた。

 つづいて主催者挨拶に事務局長の北原鉱治さんが立った。「三里塚は健在です」と意気高く発言。そして「成田空港に米軍が秋にも調査に来ようとしている。成田の軍事使用を断じて許してはならない。未来のために三里塚をたたかいぬこう」と力強くアピールした。

 事務局次長の萩原進さんが基調報告を提起した。まず、「三里塚闘争の新たな発展のための集会です」と集会の位置づけを明らかにした。そして「農林水産大臣・松岡による市東孝雄さんの農地取り上げ決定と東峰の森破壊がある」と三里塚に二つの攻撃がかけられていることを明らかにし、本来農業を守るべき立場の農林水産大臣が農業破壊に手を染めることに対し「国家犯罪そのものだ」と強い憤りを語り、この強権性が安倍政権の真の姿だと指摘した。さらに、このことは三里塚だけの問題ではなく農業潰し・農民切捨ての政策だと断じた。「関税がなくなれば食料自給率は12%に下がるという試算が出されている。農家の自家用米と一部のブランド米しか残れないというとんでもない話です」「食料はアジアからもってくればいい。その保障として軍隊が必要だという話を財界がしている。だから改憲なんです。だから戦争なんです」「米が安くなるということは賃金も安くなるということなんです。そのことを理解してほしい。もはや労働者も農民も今の体制の下では生きていけない。攻撃は一線を飛び越えた状況です。三里塚のようにたたかえば必ず勝つという確信をさらに広げよう。10・7三里塚全国集会には、今日の人数を倍にする結集をかちとろう」と訴え、参加者から万雷の拍手が沸き起こった。

 動労千葉の「労農連帯特別報告」につづいて、「国際連帯の闘い」と題した発言では、韓国の民主労総ソウル地域本部前委員長のコジョンファンさんと公務員労働組合のパクソンニョルさんが登壇し「三里塚のたたかいに連帯する」とアピールした。そして、米航空整備士労働組合(AMFA)からの連帯メッセージが代読された。

 改憲阻止・軍事基地化粉砕と題した発言では、「日の丸・君が代」不起立の教育労働者、元自衛官の反戦の訴えの発言を受け、沖縄の知花昌一さんと北富士忍草母の会からのメッセージが代読された。

 「農業切捨て許すな! 市東さんの農地を守る大運動を!」と題した発言では、はじめに市東孝雄さんが壇上に立った。「昨年七月の北延伸決定以降、私の耕作地問題、東峰の森伐採など新たな攻撃が激化している。二月十九日に空港会社が、九十年間耕してきた農地が不法耕作だと明け渡し要求をしてきた。その不法を告発するために裁判所に陳情しました」と農地取り上げ攻撃に対する怒りを訴えた。そして「大臣決定を覆すのは簡単ではありませんが、耕作権取り上げに反対する会の会員を二千人、三千人と増やして大きな大衆運動をつくりだしてたたかおう」「なによりも、四十年前からの反対同盟の原則、戦争反対・農地死守が正しかったことが現実になった。農地を守るとともに、軍事空港阻止のたたかいとしてたたかい続けます」と決意を明らかにし、会場から大きな拍手が鳴り響いた。

 「市東さんの農地取り上げに反対する会」の伊藤全明さんと、三角忠さんが「農民から土地を取るなど言語道断」「市東さんをなにがなんでも守っていこう」と反対する会への入会を訴えた。

 そして、事務局員の鈴木謙太郎さんが「農業切り捨て反対! 三里塚から日本の全農民に訴える」と題した特別アピールを読み上げた。

 天神峰現闘本部裁判の訴え、顧問弁護団の発言、婦人行動隊の鈴木加代子さんのカンパアピールにつづいて、住民団体・共闘団体からの発言がおこなわれた。壇上に立った統一委員会の同志は、「市東さんの耕作権剥奪・農地強奪攻撃、東峰の森伐採策動を断じて許さない」と切り出し「反対同盟に徹底連帯して、三里塚闘争をたたかいぬく」。さらに4・30反戦闘争、五月沖縄現地闘争など四〜五月決戦の方針を提起し、「日帝―安倍政権打倒へ邁進していく」と力強く決意を明らかにした。

 太郎良さんが「集会宣言」を読み上げ、野平聰一さんがスローガン採択とガンバロー三唱をおこなった。

 いよいよデモ行進だ。デモコースは、東峰十字路を通って東峰地区から天神峰団結街道、現闘本部横を通って市東さんの耕作地までだ。権力機動隊の不当な規制をはねかえし、戦闘的なデモ行進を貫徹した。

 

 

 

 

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