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■4・1三里塚緊急闘争 東峰の森破壊を許さない! 新誘導路建設阻止

 

 四月一日、成田空港会社による「東峰の森」に対する伐採攻撃が切迫している情勢のさなか、三里塚芝山連合空港反対同盟は緊急現地闘争に決起した。

 一週間前に3・25現地集会がたたかわれたばかりであり、緊急闘争にもかかわらず労働者・学生・市民ら百二十名余が結集し、「東峰の森破壊を許さないぞ!」と怒りの声をあげた。

 「東峰の森」近くに隣接する萩原進さんの畑の周りの風景は一変してしまった。二月二十五日の緊急闘争時には、フェンスの設置はされていなかったが、文字通り畑の周りがフェンスで囲まれてしまった。以前は、東峰十字路から入る道路で畑まで行くことができたが、そこは全面封鎖された。かわりの入り口はだいぶ離れたところにかえられ、道もくねくねと曲がっている。まさに営農破壊・生活破壊そのものだ。

 司会の伊藤信晴さんによる「東峰の森伐採を強行しようとすることは、四十一年間権力の暴虐に負けずにたたかいぬいている三里塚闘争をつぶすための攻撃だ」という弾劾発言で、集会が開始された。

 北原鉱治事務局長は「空港会社は、東峰の森の周りにフェンスを設置し、中が見えないようにしている」「東峰の森は、東峰地区の住民にとって必要不可欠のものです。それを伐採しようとするなど人間として許すわけにはいかない」とたたかいに決起する必要性を訴えた。そして「3・25集会には新たな人たちが三里塚に結集した。その成果をさらに推し広げ、万余の人を三里塚に結集させよう。日本の未来のためにたたかおう」と力強く呼びかけた。

 つぎに、事務局次長の萩原進さんが東峰地区住民としての怒りの発言をおこなった。畑の周りをフェンスで囲い、二カ所の監視台を設置してそこから見張っていることに対して「この実態を見れば多くの人が『おかしい』とわかるはずです」「空港建設の当初の予定では、東峰の森は計画に入っていなかった。このことからも反対同盟の運動をつぶすためにかけてきている攻撃なのです」と空港会社の目論見を暴露弾劾した。しかし「逆に考えれば、われわれは空港のど真ん中で集会をやっているのです。今後もここで全国集会をやります。滑走路のどって腹にドスのように突き刺さった開拓道路があります。一坪共有地や東峰神社、墓地など、こういう反対同盟の拠点が空港ののど元を締め上げているのです」と反対同盟のたたかいは空港会社を追い詰めており、そこに空港廃港―三里塚闘争勝利の展望があることを意気高く示す萩原進さんの発言に、参加者全員が大きな拍手でこたえた。

 途中、司会の伊藤信晴さんが報告をおこなった。「三月二十七日、成田から自衛隊員六人がネパールのPKOに派兵された。その自衛隊員は制服のままで、しかも見送りにきた五十人の自衛隊員も制服を着ていました。『省』に昇格した防衛省が最初にやった行動がこの派兵です。絶対に許せません。われわれの力で粉砕しよう」と自衛隊の成田軍事使用を徹底弾劾した。

 つづいて、結集した住民団体・共闘団体からつぎつぎと決意表明がおこなわれた。発言に立った統一委員会の同志は、まず第一に、暫定滑走路北延伸、新誘導路建設―「東峰の森」破壊攻撃を粉砕し、市東さんの農地強奪を許さずたたかいぬく。第二に、文部科学省による、沖縄戦の歴史歪曲を徹底弾劾する。第三に、沖縄の辺野古新基地建設阻止、五月沖縄闘争に沖縄―「本土」を貫いて決起するというたたかいの決意と方針を力強く提起した。

 最後に、鈴木謙太郎さんの音頭による団結ガンバローで集会をしめくくり、反対同盟を先頭にデモ行進にうって出た。萩原さんの畑から東峰地区の中を通って、市東さん宅南側の開拓道路までのデモ行進を貫徹した。

●団結花見の会を開催

 午前中の集会を終え、場所を三里塚第一公園に移して団結花見の会がおこなわれた。この日は、暖かい陽気で桜の花もほぼ見ごろの状態。カラオケを歌い、酒を酌み交わし明るくなごやかな花見となった。最後に「反対同盟の歌」斉唱でしめくくられた。

 

 

 

 

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