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■改悪教育基本法の具体化を許さない5・27全国集会

全国各地から750名が参加

 

 五月二十七日、「改悪教育基本法の具体化を許さない5・27全国集会」が京都で開催された。この集会は、三宅晶子さん、高橋哲哉さん、大内裕和さん、小森陽一さんの四人が呼びかけ人となって進められてきた「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」のたたかいを引き継ぐものとして取り組まれた。会場には主催者の予測を超える七百五十人が集まり、また京都や関西のみならず、東北から四国・九州までさまざまな地方から参加者が駆けつけ、昨年十二月の教育基本法改悪の強行可決以後の情勢に対する憂慮と反撃への熱意の高さを示した。

 この日の集会では、「教育基本法が改悪された今、私たちの目指すこと」というテーマでの三宅さん、大内さん、小森さんの発言をはじめ、「全国学力テストに唯一不参加の犬山市から」「教育基本法改悪を先導した京都市の教育行政批判」「教員評価・育成システムとの闘い」などさまざまな発言が続いた。

 「日の丸」不起立によってこの春に停職六カ月の不当な処分を受けた根津公子さんは、「六カ月停職の次はありません。免職になる可能性も高い。これを何とかする方法を一緒に考えてほしいのです」と訴え、自らの主体的な問題として受け止め、ともに抵抗することを呼びかけた。同じく停職三カ月の処分を受けた河原井純子さんは、「おかしいことはおかしいと言おう、自分らしく生きようという自分の教育実践の根幹に関わるものとして不起立を貫いてきた」「あきらめず、『茶色の朝』化している社会を変えていきたい」と集会参加者に語りかけた。

 また、被処分者の会の近藤徹さんは、「伊吹文部科学大臣の言う『規範意識』とは、権力者の特定の意識の押しつけだ。教育関連三法案は教育をいよいよ戦争のためのものに変えようとしている」「たたかいなくして勝利なし。子どもたちを再び戦場に送らないために」と訴えた。さらに、この日の集会には警察の不当捜索を受けた滋賀朝鮮初級学校の校長の方が在日朝鮮人に対する弾圧を怒りを込めて告発し、「朝鮮学校は日本に住む人にとっても大切な場所だと声をあげてほしい」と訴えた。

 集会の最後に、教育三法の成立を全力でくい止めること、根津さんと河原井さんの免職を阻止すること、憲法改悪を止めるたたかいを進めていくことが行動提起として全体で確認された。

 その後、参加者はデモ行進に移った。デモ出発前の小集会では山内徳信元読谷村長が、沖縄の立場から連帯あいさつを行った。デモ隊が伊吹文部科学大臣の事務所近くを通ると、「『愛国心教育』の押しつけをやめろ」「『君が代処分』弾劾」などのシュプレヒコールは一段と高まった。

 

 

 

 

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