共産主義者同盟(統一委員会)

 

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■7・22

 07年共産同(統一委)政治集会を全国でかちとる



●中央

 各戦線、友好団体との共闘示す
 4・28反処分闘争のアピール



 二〇〇七年共産主義者同盟(統一委員会)の中央政治集会が、東京・日本橋区民館でかちとられた。

 結成三年を迎えたわが統一委員会は、労働者階級人民の反帝闘争、革命運動を指導しうる革命的労働者党建設にまい進してきている。その今日的な到達点と今後の方針を、政治集会を通じて指し示したのだ。 今年も日帝・国家権力の弾圧や反革命の嵐に対して革命的警戒心をもって断固として、首都圏、関西、九州・山口と三カ所同時に政治集会をかちとった。 中央集会は、冒頭たたかい半ばで亡くなられた、侵略反革命と闘う障害者青年同盟の若槻同志に対してたたかいを誓い合う黙祷で始まった。 連帯アピールでは、三里塚芝山連合空港反対同盟・事務局長の北原鉱治さん、遠藤憲一弁護士、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方、AWC日本連共同代表・鴨居守さん、そして民間労働運動活動家の方からと、つぎつぎと発言がおこなわれた。

 北原鉱治さんは、三里塚闘争を「日本の未来を決する共有の財産」だとして、とりわけ、三里塚闘争に新たな学生を結集させ、現地で交流集会を持ったことを高く評価した。遠藤弁護士は、帝国主義戦争の準備である戦時司法への転換の中で、三里塚のようにたたかうことによって展望が切り拓けるし、ともにたたかおうと訴えた。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方は、日米政府の狙いを明らかにして批判し、迫る参議院選で基地反対候補を当選させようとアピールした。鴨居守さんは、十月に岩国国際集会を昨年に引き続いて開催することを明らかにし協力を呼びかけ、世界的な反グローバリゼーションのたたかいとともに、日本の戦争国家化とたたかうこと、そのためにアジア・メッセージプロジェクトを成功させていくことを呼びかけた。民間労働運動活動家の方は、労働運動を困難にさせている問題として、賃金を会社と個人で決め、それを既成の労働組合が認めていること、非正規雇用の労働者の増大があり、本当に自分を守ってくれるという信頼がかちとれる労働運動をつくることが第一級の課題だと明らかにした。

 また、特別アピールとして、全逓4・28反処分闘争の元被処分者である徳差清さんが原職奪還した勝利報告をし、復帰した職場の中でたたかっていくこと、労働組合の翼賛統合、郵政民営化に対してたたかっていくことを明らかにした。これに、集会参加者は万雷の熱い拍手で応えた。

 さらに連帯メッセージが北富士忍草母の会、沖縄労共闘、そして海外からも寄せられており、代読された。

 基調報告(一二八八号、一二八九号掲載)は、政治局員が一時間にわたって提起し、参加した同志、ともにたたかう人たちを熱烈に鼓舞した。

 友好団体である、共産主義者同盟首都圏委員会、共産主義者同盟(蜂起派)からのメッセージも代読された。共闘を積み重ねてきた地平で同志的な関係を深めた内容だ。

 そして、統一委首都圏委員会からの報告がおこなわれ、決意表明では、学生戦線、青年労働者、三里塚現闘団、侵略反革命と闘う障害者青年同盟が発言した。

 最後にスローガンをシュプレヒコールで確認し、参加者でともに腕を組みながらインターナショナルを斉唱して、今秋から冬期の闘争に向けてともにたたかいぬくことを確認しあった。



●関西

「国際反基地闘争と日本労働者階級」の特別報告と決意表明



 共産同関西政治集会は、まず冒頭、共産主義者同盟統一委員会結成から三年のたたかいの成果をさらに発展させていく新たな決意の場として、集会を成功させようという開会宣言で開始された。

 集会には、アジア共同行動日本連絡会議共同代表の小城修一さん、「共産主義運動年誌」編集委員会事務局の岩田吾郎さんからの連帯発言と国内外からのメッセージが寄せられた。

 基調報告および、関西におけるこの間のたたかいの成果と今秋季闘争への決意表明の後、「国際反基地闘争と日本労働者階級」をテーマに特別報告がおこなわれた。

 特別報告では、米軍再編の歴史的経過を振り返りつつ、「冷戦後の政治的・軍事的枠組みから転換し、グローバリセーションの進展に対応した市場防衛・資源確保という米帝と多国籍資本の共同利害にそった世界の再編と支配が、米軍再編の本質である」と基本的な視点をまず明確にした。次に、主要な軍事戦略文書の分析を踏まえて、米帝の新たな軍事戦略の基本性格を、「資本のグローバリゼーション、帝国主義の略奪・支配への反抗総体の鎮圧という、世界の過半を軍事化せずにはいられない戦略であり、際限のない侵略戦争への道である」と批判した。この批判にたって、世界中に米軍基地が存在する根拠を歴史的に踏まえ、米帝の世界支配の目的に沿った、米軍再編の現実を世界規模であきらかにした。

 このような米帝の軍事ネットワークを打ち破るたたかい、国際反基地闘争を通じて帝国主義とたたかう人民の国際的団結こそが、帝国主義の世界支配を根底から揺るがし、帝国主義支配に代わる世界を準備していくたたかいでありその発展の中に勝利の展望があること、フィリピン・韓国など各国のたたかいの経験と成果に学び、また、戦後日本の反基地闘争の経験に学びつつ、日本における米軍再編のたたかいをさらに発展させていくことが提起された。

 特に、日本労働者階級の今日直面する困難を克服し反基地闘争を労働者階級の不可欠の課題へと押し上げることの決定的重要性が次のように提起された。「アメリカの現実を見ても明らかなように、巨大な軍事産業が米帝を戦争へと駆り立てる大きな動因となり、軍事産業を支える膨大な労働者を戦争の待望へと引き込み、相対的貧困層が戦争へと動員されていくような社会が今、日本で現実に準備されている。これといかにたたかうのかという問題である。米軍再編問題はわれわれにとって『アメリカの戦争』の問題ではなく鋭く『日本の戦争』の問題なのである。貧困に呻吟する青年労働者に対して、支配階級による侵略戦争の側への取り込み策動が濁流のごとく襲い掛かっている。米軍再編と改憲攻撃は、日帝の侵略戦争準備において一体である。反貧困―生きる権利の防衛闘争と反侵略・反基地闘争は結合してたたかわれなければならない。ここに、今日の労働者階級のたたかいが直面する困難を突破するたたかいの照準を定める決定的重要性がある。その意味でも、今秋岩国でたたかわれる反基地国際集会は、国際共同闘争の発展と、反基地をたたかう住民・市民との連帯、そして反米軍基地の現在的意義を発展させるべく、労働者が総力を上げて成功させなければならない重要なたたかいだ」。

 特別報告に続く各戦線からの決意表明では、集会基調や特別報告をさらに実践的に深めていく提起がおこなわれた。 労働戦線からは、「戦後階級闘争構造の崩壊と労働運動の後退の中、支配階級は暴力的に労働者階級の貧困化・窮乏化をすすめてきたが、今、支配者の統治を揺るがす問題になりつつある。『希望は戦争』に対して労働者の階級意識を強化する体系的・系統的なたたかいが必要だ。一からの労働組合建設、地域で組織する労働運動、反侵略・反基地のたたかいと結合する労働者階級のたたかいの組織化に全力を挙げて邁進する」との発言があった。 学生戦線からは、「現代の若者は、人を蹴落とし生きる方法を学校や社会から学ばされ、社会福祉の崩壊で未来に大きな不安を抱えながら社会の中をさまよっている。日本の侵略戦争への乗り出しはアジアや世界の民衆の生活を破壊させるだけでなく、私たち若者の未来をも奪い去るものだ。新教育基本法は学生を資本家の下で物言わぬ兵士にする為のものだ。学生戦線にとって帝国主義とのたたかいは、資本主義社会の抑圧からの自己解放闘争―未来を取り戻す奪還闘争でもある。フィリピン・韓国・在日コリアン学生との実践的な国際連帯をもって、共に反帝闘争をたたかっていく。昨年の岩国集会で学生は、女性解放を前面に押し出してたたかった。今後も女性解放を掲げ、反帝闘争の最前線に立ち、たたかう」と、力強く発言。 最後に、政治闘争について行動提起がおこなわれた。戦争国家化と貧困化を推進する安倍政権とのたたかいを反帝プロレタリア国際主義に貫かれたたたかいとして組織しよう。十月岩国現地闘争にはその具体的な実践として関西から総力を挙げて決起しよう。改憲―戦争国家化の攻撃に対して、反基地・反米軍再編の具体的な闘争の推進と国際共同闘争が求められている。同時に在日朝鮮人への排外主義攻撃・弾圧に現れる戦争国家化の中での排外主義攻撃との闘争は階級闘争組織化において決定的に重要だ。帝国主義の世界支配に反対しグローバリズムとたたかう国際反帝共同闘争の発展をかけて〇八年の洞爺湖サミット、関西閣僚会談粉砕闘争を全力で準備しよう。各戦線における具体的・実践的なたたかいを通じて、今回の集会と特別報告の提起を今後の組織化の大きな力として現実の運動の中に存分に発展させていこう。この提起を受けて、関西集会は成功裡に終わった。



●九州・山口

 10・28岩国闘争へ総決起する決意表明が相次ぐ



 七月二十二日、北九州市内で九州・山口政治集会が開催された。昨年に続き、第一部政治講演、第二部基調報告とアピール・決意表明という二部構成で行われた。

 冒頭、本年五月逝去された若槻同志への黙祷を行ったのち、司会の同志から本集会においてかちとるべき課題が提起された。

 最初に来賓あいさつ、メッセージ紹介が行われた。アジア共同行動日本連絡会議共同代表の白松さんは、昨十一月岩国国際集会成功の意義を明らかにするとともに、アジア米軍総撤収へむけたたたかいをいっそう強化する決意を明らかにした。そして、あらためて本年十月二十八日の岩国国際集会への総決起を呼びかけた。 諸団体、海外から寄せられたメッセージを代読・紹介したのちに、第一部の政治講演が行われた。テーマは「国際共産主義運動の現状と未来を考える〜とりわけキューバ革命・中南米革命から学ぶもの〜」として、同盟国際部の同志が資料などを駆使して講演を行った。同志は、帝国主義グローバリズム・新自由主義が蔓延する中で、反米政権を続々と打ち立てている南米での労働者民衆のたたかいの意味をしっかりつかむことが肝要と語りつつ、キューバ革命に焦点をあててその独自の思想や展開に着目すべきことを強調した。こうした現実に展開している革命運動や社会主義建設の実態に注目しながら、新たな国際共産主義運動の創成へ向けていっそう奮闘すべきことを訴えた。活発な質疑の後に、集会第二部へと移った。

 第二部冒頭、基調報告が提案された。改憲阻止―安倍政権打倒、10・28岩国総決起への鮮明な方針が、がっちりと確認された。

 次いで九州・山口地方委の報告がなされた。報告にたった同志は、改憲といい、米軍再編といいその根底にある日米同盟深化という日帝支配層の路線との総対決こそ決定的に重要という点を強調し、そして何よりも集会に結集している若い仲間たちこそ革命党に結集しともにたたかおう、と強く呼びかけた。

 続いて、アピールと決意に移る。

 被爆者解放戦線の同志はこの間のたたかいの実に多大な成果を報告しながら、8・6反戦・反核広島行動にともに立ち上がろうと強力にアピールした。

 障害者解放戦線の同志もまた、障害者の指導的同志若槻の遺志を受け継ぎ、障害者解放―日帝打倒への路線を断固推進してゆくと決意表明した。

 地区報告にたった熊本の同志は、これまでの活動で培った地平の上に党建設にまい進することを表明した。

 最後に、労働戦線、学生戦線からの決意表明が行われた。他の発言も同様だが、口々に当面する10・28岩国闘争への総決起への烈々たる決意が表明された。

 米軍再編粉砕のたたかい、新自由主義的社会改変とのたたかい、反帝国際連帯のたたかいという、現在の日本階級闘争の最重要政治課題をいっそう強力にたたかいながら、革命党を建設し、階級的戦闘的労働運動づくり、戦闘的大衆運動づくりへと前進してゆく主体的拠点を本政治集会において九州・山口の仲間たちはつくりあげたのである。


 

 

 

 

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