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■9・21 

比政府に対し抗議行動

  政治的虐殺反対掲げた国際共同行動

  東京、大阪で取り組まれる



 九月二十一日、政治的虐殺に反対する国際共同行動が、フィリピン労働者民衆から呼びかけられた。AWCはこれに応え、六本木交差点での情宣、フィリピン大使館への抗議行動を行った。四点を要求した。(一)労働者民衆の多くの活動家に対する、フィリピン国軍による政治的虐殺、強制失踪、脅迫、そしてあらゆる政治的迫害を、やめること。(二)それらの事件を徹底的に調査し、責任者を処罰し、犠牲者の家族、関係者への謝罪と補償を行うこと。(三)シソン教授や海外のフィリピン人活動家の民主的権利を尊重すること。(四)「人身安全確保法」という反テロ法を廃止すること。

 三十五年前の九月二十一日、マルコス独裁政権が戒厳令を布告した。一九八一年に解除されたが、現在米国に支えられたアロヨ政権の下で「布告なき、戒厳令」が拡がっている。アロヨが政権に就いてから、八七〇名の活動家が殺された。七月十五日、アロヨ政権は「人身安全確保法」(テロ対策法)を施行した。この法律の下では、テロリストと認定された団体・個人は、令状なしで逮捕され、三日間拘留される。さらに、「実際のテロリスト攻撃を行ったとみなされた」者は三日間を超えて拘留されるというものだ。アロヨ政権による暴力的支配を強化するものだという批判が、さまざまな階層から起きている。ギンゴナ元副大統領は「テロ対策法は戒厳令よりも悪い」と表明した。

 八月二十八日、ホセ・マリア・シソン教授が、フィリピン・米国と共謀したオランダ政府によって、デッチあげの殺人告訴で逮捕、拘留された。その後、彼の釈放を求める大規模で様々なたたかいが、世界中で起こった。ついに九月十三日、シソン教授は釈放された。これはフィリピン民衆闘争と国際連帯行動の勝利である。

 週末の夕方、人通りの激しい六本木交差点で、AWCの仲間十名がビラまき・情宣を行った。この辺りはフィリピン人も多い所で、ビラの受け取りは比較的よかった。関心を持って熱心に質問をしてくれる人もいた。情宣の後、フィリピン大使館前に行き、アロヨ政権と日本警察権力に対して、アピール、シュプレヒコールをした。大使館の職員が出てきて、抗議要請文を読み上げ、手渡した。

 同じ日、大阪でもAWCは学生、在日フィリピン人の仲間とともに、街宣・抗議行動に立ち上がった。この日の行動には、二十人を越える人たちが集まった。最初に、京橋駅頭でのビラ情宣。街頭には写真パネルが設置され、ビデオ映像が映し出される。AASJA(アジア学生共同行動)関西の学生たちが何日もかかって準備した創意あふれる街宣活動は、道行く市民の大きな注目を集めた。その後、フィリピン領事館に移動。対応に出てきた領事館職員に対して、参加者は口々にフィリピン政府による民衆弾圧がいかに不当なものであるかを切々と訴えた。最後に、のらりくらりと対応する職員を論破し、抗議申し入れ書を手渡してこの日の行動をしめくくった。

 民衆の運動によって追い詰められたアロヨは延命のために、「人身安全確保法」や虐殺など、恐怖政治を行っている。フィリピンの労働者・農民・学生はひるまず、粘り強く運動を続けている。フィリピン人民に連帯して、陣形を拡大し、日帝打倒の闘いを進めよう。


 

 

 

 

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