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■1・13三里塚

 反対同盟08年新年デモに決起    旗開きで、闘争宣言

反対同盟旗開き

                     


 ●1 08年第一波の闘い新年デモ


 一月十三日午前十時より、「用地内」である開拓組合道路において、三里塚芝山連合空港反対同盟主催で、〇八年最初のデモがたたかわれた。

 冒頭のあいさつに立った反対同盟事務局長北原鉱治さんは、昨年のたたかいを振り返って勝利を確信し「日本の未来のために、若者が先頭に立って、反戦・反核の砦=三里塚に勝利しよう」と力強く訴えた。

 現在も東峰の森は破壊が進行しており、空港会社は凶悪な工事強行を急ピッチで推し進めている。それどころか、市東さんに対する農地強奪の裁判をデタラメな論理で強行している。また政府は、農地保護と農業振興のための農地法を、農業破壊のために改悪しようと狙っている状況なのだ。その手始めに市東さんが親子三代九十年もの長きにわたって耕してきた農地を、農地法を盾にして強奪しようとしているのだ。

 市東さんの農地を取り上げたところで、空港が完成しないことは周知の事実である。完成を阻んでいるのは、市東さんの農地の他にも、市東さんの宅地や農地、現闘本部、開拓組合道路、東峰神社など、数多く存在している。それらの全てを強奪しない限り完成など絵に描いた餅に過ぎないのだ。

 暫定滑走路の北延伸や誘導路建設、市東さんの農地強奪は、一重に反対同盟の解体と三里塚闘争の圧殺のためになされていることは明らかだ。そうであるからこそ、北原事務局長は昨年のたたかいを勝利と断言し、意気高くたたかいつづけることが政府・空港会社への大打撃となることを確信しているのだ。

 共闘団体で発言したわが日本反帝戦線の同志は、「用地内」を先頭とする反対同盟との革命的共闘にかけて農地強奪阻止、空港廃港のたたかいの先頭に立つ決意を表明した。昨年の岩国闘争を継承し、沖縄をはじめ、築城や神奈川などで日米軍事基地の再編攻撃と対決してたたかう決意を明らかにした。さらに本年北海道洞爺湖サミット粉砕に決起し、アジア共同行動のたたかいを支持して国際連帯運動を推進する決意を表明した。

 集会後、「用地内」デモを戦闘的に貫徹し、午後からの新年旗開きに合流していった。


 ●2 旗開きで闘いの決意打ち固める


 一月十三日午後一時より、成田市で反対同盟主催の下、「二〇〇八年新年団結旗開き」が百五十名の結集で盛大に開催された。

 主催者あいさつに立ったのは反対同盟事務局長の北原鉱治さんだ。昨年のたたかいを振り返り、「精一杯たたかいぬいた」と総括した。三里塚は国際連帯を掲げてたたかってきたが、昨年は韓国の労働組合との交流をもつことができた。「国際連帯は反戦平和につながる」という北原さんは、「今年を勝利の年にしよう」と訴えた。

 また農地法で市東さんの畑を強奪しようとしている空港会社を弾劾し、断固粉砕しようと檄を飛ばした。「全国から集まった皆さんとともにたたかい続ける」「今日は大いに交流し、団結をふかめよう」と締めくくった。

 続いて、菱田でただ一軒の反対農家となった鈴木健太郎さんが、反対同盟の「二〇〇八年闘争宣言」を高らかに読み上げた。1・15市東さんの裁判に結集しよう、3・30全国集会に結集しようとの呼びかけに、会場の参加者は拍手で応えた。

 「用地内」を代表して市東孝雄さんが発言に立った。

 農地法を盾にしての耕作地強奪に怒りをぶちまけた市東さんは、「新誘導路を作っても、どうせ使い物にならない」「恥の上塗りとはこのことだ」と、東峰の森破壊や農地強奪攻撃の真の目的が反対運動つぶしであることを喝破したうえで、不退転の決意を表明した。そして、「ことし〇八年、いや〇九年も一緒にがんばりましょう」とたたかい続ける決意を述べた。

 乾杯の音頭をとったのは今年も本部役員である鈴木幸司さんだ。三里塚闘争で勝利し続けることが楽しくてしょうがないといった鈴木さんは元気一杯に「乾杯」の声をあげた。

 全国各地から集まった支援者たちのあいさつがつぎつぎとおこなわれていく。わが共産主義者同盟(統一委員会)の同志は、現闘団と行動隊を先頭に三里塚闘争勝利までたたかう決意を表明した。「真の労働者党への飛躍をめざして、本年、日米軍事再編とのたたかいの先頭に立ち、沖縄、神奈川、岩国闘争をたたかう。アジア共同行動を支持し、国際主義の真価をかけて国際反戦闘争をたたかう、洞爺湖サミット粉砕に起つ」と決意表明した。

 旗開きのまとめに、萩原進反対同盟事務局次長が発言に立った。

 安倍政権はもろくも崩壊し、福田政権も何らの方針も出せていない。支配階級は不安定の中にある。四十年以上もかけて結局「つぎはぎだらけの空港」しか作れなかったし、これからも作れない。その上、羽田には国際線が乗り入れる、成田は衰退していかざるをえないではないか。空港会社は南にも延伸する、年三十万回に飛行回数を増やすなどと言っているが、昨年は、何もかも彼らは手探りでやってきたに過ぎない。東峰の森でも市東さんの土地強奪でも、何の成算もたたないまま、まさに強行したというのが実情なのだ。これに対してわれわれは、市東さんの裁判を通してたたかう陣形を構築してきたし、全国集会なども積み上げてきている。勝利できる根拠を次々に作り出してきた。負けるわけがない。これからもたたかい続け、勝利しようとの訴えに、ひときわ大きな拍手が沸いた。

 最後に反対同盟全員が立ち並んで、「団結がんばろう」をあげて旗開きを終えた。

 

 

 

 

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