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 ■9・25 天神峰現闘本部裁判


 機動隊を導入し反対同盟員を不当逮捕

 裁判長仲戸川の不当な訴訟指揮を徹底弾劾
 




 九月二十五日、千葉地裁において十九回目の天神峰現闘本部裁判が開かれた。

 裁判長の仲戸川をはじめ千葉地裁の民事第五部の裁判官三名が、現闘本部の実地検証を認めようとしないことに対して、反対同盟は粘り強く実地検証の実施を求めてきた。空港会社も消極的ながら実地検証を求める現状において、仲戸川の不当な訴訟指揮を弾劾し実地検証を勝ちとるため、当日の午前八時半から千葉中央公園において集会とデモを行った。

 集会で、北原さんは「四十三年、全国の皆さんとともにたたかってきた。建物の名義は私になっていますが、現闘本部はみなさんとの共有財産です。建物があるのかないのか、それは現地に行って自分の目で確かめれば分かることです。しかし裁判長はそれをやろうとしない。公正な裁判をやろうとしない。だから忌避したのです。現地を調査しなさい、という一点で闘っていきましょう」と呼びかけ、デモに出発した。

 デモを貫徹し裁判所に向かうと、千葉県警の機動隊が地裁の周囲に張りついているではないか。仲戸川は傍聴の妨害を意図して、地裁入り口、そして庁舎内にまで機動隊を導入していたのだ。権力の不当な妨害に対し徹底的な弾劾行動を行うなか、千葉県警は反対同盟の太郎良陽一さんを不当逮捕した。この経過の中で太郎良さんの眼鏡が壊され、萩原進さんも手に怪我を負っている。この機動隊による国家暴力を絶対に許してはならない。司法権力を握る仲戸川は、ついに警察権力と結託して反対同盟のたたかいを弾圧してきたのだ。

 仲戸川の暴挙はこればかりではなかった。裁判の当事者である反対同盟の言葉に一切耳を傾けることのない。独断専横の訴訟指揮は常軌を逸していた。予定より大幅に遅れて開始された裁判の冒頭、弁護団を先頭に反対同盟、傍聴に駆けつけた支援者が一丸となって仲戸川の暴挙を弾劾した。「千葉県警が独断で庁舎内まで機動隊を介入させたというのか。裁判長が要請したのではないのか」と問いかける弁護団に対し、仲戸川は「答える必要はない」の一点張りで、その責任から逃げ続けた。そればかりか仲戸川は、自分の暴挙で引き起こした怒りに騒然となった状況で、予定されていた北原さんの陳述をさせないまま、突如「証拠決定します」と発言。反対同盟の怒りは頂点に達し、弁護団とともに裁判官席まで押しかけ忌避を叩き付けた。これにひるんだ仲戸川は反対同盟・弁護団と目を合わせることなく、うつむいて「簡易却下」と発言。その後、全く信じられない光景だったが、裁判官三名は法廷から逃亡したのだ。

 反対同盟・弁護団・傍聴席は裁判官三名の職務放棄を弾劾し、書記官に向かって裁判長を呼び戻してくるよう求めたが、仲戸川は「閉廷しました。本日は開廷しません」との伝言を書記官に残したきり戻ってくることはなかった。裁判長による「閉廷」という言葉は書記官すら確認できなかった。これほど無責任な職務放棄があるものか。

 裁判長が戻ってこないため、反対同盟は支援者とともに、太郎良さんを不当逮捕した千葉県警本部に対し弾劾行動に立ち上がり、即時釈放を要求して、報告会へと移っていった。

 今回の裁判において、仲戸川は、民事裁判に機動隊を導入するという前代未聞の暴挙をはたらき、裁判所が国家権力としての役割を自覚的に体現して、全面的に土地強奪に乗り込んでいくという姿勢を明らかにした。

 弁護団は、今回の事態をどう認識しているのか裁判所事務局にただしたところ、忌避の申し立てに対しては「簡易却下」、そして全く許しがたいことに、現闘本部の実地検証申し立ても「却下」したというのだ。なんら理由を説明することなしに検証を「却下」する暴挙を絶対に許してはならない。

 仲戸川は法廷で「言いたくても言えなかったこと」を「言ったことにして」強引に裁判を進めようとしている。いや、この事態はもはや「裁判」ではない。土地収用法が失効した現在において、かつて問答無用で収用裁決を乱発した収用委員会に代わって千葉地方裁判所が、土地強奪に自覚的に突き進もうとしている。その場にいた誰もが確認できなかったことをデッチあげ、職権乱用の域を超えたデタラメな訴訟指揮を許してはならない。今後、反対同盟・弁護団は二回目の忌避申し立てを行う方針だ。国家権力の尖兵として反対同盟に敵対する仲戸川の意図を粉砕し、天神峰現闘本部裁判から裁判長・仲戸川をたたき出さなければならない。現地闘争と裁判闘争を一体のものとして闘う反対同盟とともに、天神峰現闘本部の強奪を許さず、北延伸阻止、軍事空港廃港にむけて立ち上がろう。


 

 

 

 

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