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  ■9・25

  ジョ
ージ・ワシントン入港阻止闘争早朝行動に決起


9.25横須賀闘争(早朝)


 アジア共同行動(AWC)首都圏は、アメリカ軍原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の横須賀入港阻止闘争を取り組んだ。

 九月二十五日、横須賀市うみかぜ公園には、午前七時前より、原子力空母横須賀母港化を許さない全国連絡会・現地闘争本部の呼びかけにこたえ、およそ三百五十名の労働者・市民が続々と結集した。

 うみかぜ公園は、旧日本軍基地であった猿島を洋上のほぼ中心に見据え、右手に観音崎、左手に米軍横須賀基地が一望に見渡すことのできる公園である。

 数百メートル続く岸壁の鉄柵は、結集した各団体の旗や横断幕によって埋め尽くされた。

 「NO CVN73!」のアドバルーンも空高く掲げられている。

 警察・自衛隊のヘリが、監視のため、頻繁に行き交っている。乱闘服と盾で武装した機動隊、そして私服刑事が多数配備され、弾圧の機会をうかがっている。

 七時三十分より八時まで、入港阻止全体集会が開かれ、結集した労組や市民団体の、怒りの発言が続いた。

 全体集会の一旦の終了後、AWCと現場共闘の仲間は、独自集会を開催した。

 山口から入港阻止闘争にかけつけた、被爆二世の会の仲間からは、広島・長崎の原爆投下による被爆にとどまることなく、内部被爆(放射能に汚染されたチリやホコリなどが口や鼻から入り、体内で被爆すること)により戦後一貫して被爆者が生み出され続けていることと、同時にそれが、アメリカ軍によるプレスコードによって、徹底的に隠蔽されている現実が暴露された。

 八時十五分頃、観音崎方面に配置された監視行動の仲間より、GW接近の連絡が入った。

 そして、先導役の自衛隊イージス艦につづき、八時三十分頃、ついにGWが、観音崎方面からゆっくりとその巨大な船体を現したのである。
 その全長はおよそ三三二メートル。東京タワーとほぼ同じ長さである。出力約二十万キロワットの原子炉を二基搭載し、その出力は美浜原発以上(約三十四万キロワット)という。

 いわば、軍事機密の名の下に、まったく「安全性」(それ自体が全くの欺瞞ではあるが)を無視した原子力発電所が、東京湾に出現したようなものである。GWは、すでに本年五月、南米沖で大火災事故を引き起こしたばかりである。

 それだけではない。GWの艦載機は、入港に先立って、昼夜を問わぬ厚木基地への離発着訓練を強行しているのである。

 闘争参加者全体は、横須賀港に入港しGWが見えなくなる九時過ぎにまで、怒りのシュプレヒコールを、徹底的に浴びせかけた。同時に、ヨコスカ平和船団は、海保の妨害をはねのけ、GWに肉薄する海上デモを闘いぬいた。

 最後に、参加者全体の団結ガンバローをもって、うみかぜ公園での入港阻止闘争は締めくくられた。

 その後、アジア共同行動(AWC)首都圏は、独自の集約集会を開催し、県央共闘の桧鼻さんから発言を受けた。

 桧鼻さんの「日本で初の原子力空母の入港を許してしまった。われわれはこの現実から出発しなければならない。岩国・沖縄と連帯してたたかおう」という発言を受け、最後にシュプレヒコールで、入港阻止闘争を終えた。
 

 

 

 

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