共産主義者同盟(統一委員会)

 

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 ■12月

  ブント結成50周年

 全国で共産同政治集会かちとる

12・21中央政治集会

 


 ●12・21 中央

 首都圏地方委、三つの主要課題提起

 国際部がアメリカ派遣報告



12・14関西政治集会
 昨年十二月二十一日、東京の渋谷区勤労福祉会館にて、共産主義者同盟(統一委員会)の中央政治集会がかちとられた。

 党員、党友、ともに闘う諸人士が官憲の不当介入をはねのけ会場に断固結集し、本集会をスタートさせた。

 初めに、諸人士か12・14九州・山口政治集会らの連帯あいさつを受けた。

 三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長は、三里塚四十三年間で培ってきた闘いの地平を明らかにし「今の社会を変えるために三里塚闘争はがんばります」と決意を述べ、「若い人たちの未来のために、夢を描けるような社会をつくるために統一委員会のみなさまはがんばっていただきたい」と期待を寄せた。

 闘う弁護士から遠藤憲一弁護士が、治安弾圧強化の中で、組対法の適用や裁判員制度があることをおさえ、組対法ついて左翼への初めての適用による問題点を指摘し、第二、第三の適用をさせない闘いが必要と述べた。裁判員制度については、労働者人民を強制的に権力側に引っ張り込むもので、控訴審も裁判員の結果を尊重することから実質、一審制で、たった三日間で運命が決められてしまうと、「この裁判員制度を施行前にもっともっと反対の声を上げて絶対につぶす以外にない」と訴え、三里塚の農地強奪と一体に粉砕していこうと呼びかけた。

 労働運動から首都圏で闘う労働者活動家の方が、まずもって大不況の中での首切りを許さないと表明し、「今こそ自分たちの闘いを指導する党が必要なんだと、さまざまな現場で語られるようになり、今、みなさんがそういう位置にいるということを本当に考えていく必要がある」「大不況の中で、労働者がこのまま放っておかれたら、反革命の側に労働者が組織されてしまうということも十分ありえ、貧困の出口は戦争ではなく、労働者階級が闘いぬいて革命運動に勝利していくことだ」と述べ、党への期待と闘う決意を表明した。

 アジア共同行動日本連絡会議から鴨居守・共同代表が、昨年のたたかいで、サミットを開催させてはいけないと日本各地で闘いを作り上げ、一端を担ってきたこと、米軍のアジアからの総撤収を訴え、沖縄で岩国で横須賀で闘いぬいてきたこと、フィリピンや韓国での弾圧に抗する人民のたたかいに支援・連帯してしてきたことを明らかにし、今後の結集を呼びかけた。
 また、メッセージが、フィリピンからと共産主義者同盟首都圏委員会、共産主義者同盟(蜂起派)から紹介された。

 基調を共産主義者同盟(統一委員会)の政治局が提起した。

 ブント五十年の意義について、戦後の日本階級闘争の歴史にどう位置づけるられるのかという観点から年表をもって説明。そして、世界規模で深化する金融恐慌によって劇的に変動する世界情勢と国内情勢に関して、労働者階級の側からこれをいかに捉えていくのかということを明らかにした。その上で、この新しい階級情勢の中から、統一委員会が闘いぬいていく指針を、本年の政治闘争、労働運動の成果を踏まえて提起した。日米軍事同盟の強化、日帝の戦争動員攻撃と対決し、自公政権を打倒していくべく全力で闘うとともに、国際連帯運動、各戦線活動、反帝学生運動を進めていく。そして、なにより、階級的労働運動を前進させることを最重要の課題に据えていくことが提起された。ブント五十年の意義を踏まえつつ、革命的労働者党建設を前進させていくことを確認した。

 統合四年による党建設の確信にもとづいた基調提起に、参加者は満場の拍手で応えた。

 つづいて。地方委員会と国際部が報告した。

 首都圏地方委員会は、統一委員会結成から四年の活動の意義を確認した上で、首都圏の実体的な活動の成果を踏まえつつ、①労働運動の前進、②AWC運動の推進、③三里塚をはじめとした人民闘争拠点の闘いを担いぬくこと、の三点を主要課題とした。

 決意表明では、最初に、沖縄労共闘からのメッセージが紹介される。3・23県民大会をテコに、日米両帝国主義への根源的な闘いを組織し政府中枢への闘いも展開して、沖縄労共闘がその一翼を担ってきたことを報告した。そして、「米帝の権力移行期の今こそ、日帝・麻生打倒へ総決起し、安保・米軍再編を木っ端微塵に打ち砕きましょう」と呼びかけた。

 侵略反革命と闘う障害者青年同盟は、「障害者総体に対して、かつてない戦時政策が横行している」として、とりわけ、医療観察法は制度そのものの矛盾と、劣悪な、ないしは差別的な医療体制の中で、精神障害者が過酷な現実を強制されていること、自立支援法のもとで障害者が住んでいるところを叩き出されようとしていることを訴えた。そして、「山口における岩国集会への決起、ないしは韓国障害者との交流を通した反戦反差別の障害者解放運動の創造を全国に巻き起こし、断固として闘う」と表明した。

 女性解放闘争を闘う女性同志は、「軍隊との闘いなしには女性解放はない」として、この間、軍隊による性暴力との闘いを具体的に展開してきていることを報告し、「国際主義で、日常的な差別と闘い、女性解放闘争を前進させていく」ことを表明した。

 三里塚現闘団は、「成田の国際空港としての遅れの危機感から暴力的に空港完成をさせようと、裁判による土地と利上げを強行しようとしている」と弾劾。反対同盟が闘う限り空港の完成はないとして、現闘団が反対同盟の営農・生活を日常的に守り抜き闘いぬく、と表明して、旗開きへの結集を呼びかけた。

 統一委員会行動隊は、G8洞爺湖サミット粉砕闘争、核空母GW横須賀入港阻止闘争、岩国国際反戦集会への戦略的決起を実現してきたこと、三里塚や辺野古座り込みなど、人民の闘いを現地で守りぬく闘いを展開してきたことを報告し、「人々に訴えかける政治闘争を実現したい」と表明した。

 首都圏労共闘は、洞爺湖サミット粉砕、ジョージ・ワシントン横須賀母港化阻止、岩国国際反戦集会勝利の地平を継承して闘いぬくことを表明。また、労働組合に対する政治的影響力をつけ、不況にあえぐ青年労働者たちのエネルギーを反帝国主義の闘いに結集すること、労働組合の戦闘的階級的再生を課題に、国際主義を明確にした闘いに措定し、AWC運動の青年運動的展開を基軸としながら断固として推進していくことが問われている、とした。最後に、地域における戦争動員との闘い、三里塚闘争への決起をかちとっていくことを明らかにした。

 共産主義青年同盟学生班協議会は、まずもってG8洞爺湖サミット粉砕闘争に権力弾圧を粉砕して総決起し、反帝を鮮明にし闘いぬいたことを報告した。また、①学生運動としての組織作り、②新たな日韓の国際連帯運動、③米軍再編阻止と性暴力との闘い、を展開してきていることを明らかにした。

 集会は、スローガンをシュプレヒコールで力強く採択し、インターナショナルを斉唱して、ともに団結を打ち固めて終えた。




 ●12・14 関西

 ブントの歴史を受け継ぎ

 革命的労働者党建設へ邁進する




 十二月十四日、共産同関西政治集会が、ブント結成五十年を記念する政治集会として開催された。会場には、ブントの歴史的なたたかいの写真などが張り出され、集会は、ブントの五十年を振り返り、これを継承する新たなたたかいへの決意をあらたにするものとなった。

 まず、司会から、世界金融恐慌への突入のなかで、一斉に派遣切りが開始されている状況に抗し、いまこそ労働者階級のたたかいを強化し、ブントの歴史を継承し革命的労働者党の建設を進めていこうという呼びかけと開会の挨拶がなされた。続いて、三里塚芝山連合空港反対同盟、共産同首都圏委員会、共産同蜂起派、沖縄労共闘、海外から、フィリピン共産党、社会主義解放党(米国)の連帯メッセージが紹介された。連帯発言では、アジア共同行動日本連絡会議の共同代表である小城さんが、資本主義・帝国主義は、世界同時不況のなかでまたもや労働者階級にすべての犠牲を押しつけて延命しようとしていること批判し、資本家階級の攻勢に抗し労働者階級の生活と権利を防衛したたかう革命的労働者党に連帯しともにたたかうという固い決意を明らかにした。続いて、関西共産主義運動(KCM)の仲間から、六〇年安保闘争、七〇年安保闘争は経済危機なき政治危機であったが、今日の危機は、経済危機と結合した政治危機であること、従って、労働者階級の経済闘争と政治闘争の結合が不可欠であること、こうした情勢下で、ともにブントを継承し固く協力していこう、という連帯表明がなされた。関生コミュニスト同志会の仲間からは、革命21を結成したこと、全産業で規制緩和と対決する協同組合運動を押し広げていくこと、広大な労働者党を目指し共に奮闘しようという連帯表明がなされた。

 すべての連帯発言を受けて、政治局から基調提起がなされた。基調報告では、ブント五十年のたたかいの意義、開始された世界金融恐慌のなかで労働者階級の階級闘争を前進させていく任務などが提起された。続いて、政治局の同志から、「ブントの歴史をいかに受けついでいくか」と題する特別報告がなされた。この特別報告では、六〇年安保、七〇年安保闘争の先頭に立ったブントのたたかいの意義を確認しつつ、ブントが有していた組織建設における弱点を率直に指摘し、そのことを教訓化しブントの新たな発展を勝ち取っていく必要性が提起された。特に、直面する一時代が、ブントにとって、六〇年安保闘争、七〇年安保闘争に続く、いわば歴史上、三度目とでも言うべき大きな局面に際会していること、革命的労働者党の強大な建設をもってこれに応えていくことが提起された。

 特別報告を受けた後、若干の休憩をはさんで、各戦線からの決意の表明がなされた。最初に、沖縄から駆けつけた同志からの報告である。沖縄の同志は、辺野古をめぐるたたかいの現状を生き生きと報告するとともに、沖縄において共産同政治集会を必ず実現するという固い決意を表明した。労働運動を推進する同志からは、労働争議などを全力で組織しつつ、このなかで、資本主義批判を通した労働者階級の階級形成を組織する実践が特に強化されねばならないことが提起された。青年運動を代表する同志は、若年層では二人に一人が非正規雇用労働者であり、今日、青年のなかには、現代社会における不満と批判が広範に充満していることを明らかにし、階級的労働運動、反戦闘争、国際連帯闘争に青年を組織するたたかいの重要性を提起した。軍隊の性暴力とたたかう女性戦線の同志からは、広島事件を中心とした米軍による性暴力事件を弾劾し、被害女性に真に連帯するたたかいが提起された。軍隊による性暴力とのたたかいを、反基地闘争の不可欠な一翼とし、かつ、女性解放闘争の前進をかけたたたかいとして前進させるという決意表明がなされた。学生戦線からは、二人の若い同志が決意の表明を明らかにした。最初に発言に立った同志は、G8洞爺湖サミット、沖縄、岩国、神奈川、三里塚、これらの反帝闘争の先頭に立ってたたかってきたことを報告するとともに、フィリピン、韓国との国際連帯、軍隊による性暴力とのたたかい、行動隊の堅持などの活動をやりぬいていくという決意を表明した。他の学生同志は、若い世代こそがブント五十年の革命的な意義を継承し、それをさらに発展させていくんだという熱い決意を表明した。最後に、政治闘争上の任務が提起された。政治運動を指導する同志から、金融恐慌への突入のなかで、戦争と貧困とたたかう反帝政治闘争を一貫して建設していくこと、帝国主義とたたかう国際共同闘争を一貫して前進させていくことが訴えられた。

 共産同関西政治集会は、ブントを継承しようとする人々とともに、ブントの革命的な意義を確認するとともに、その有していた弱点を克服し新たなチャレンジを開始しようという決意に燃えた集会としてたたかいとられた。特に、若い世代が、ブントを継承し発展させていく主体として前面に登場し、世代を超えて、ブントが脈々と生き続けていくことを鮮明にするものであった。集会参加者は世界金融恐慌への突入、戦争攻撃と貧困の拡大のなかで、労働者階級の新たなたたかいを前進させていくことを誓い合った。




 ●12・14 九州・山口

 マルクスの思想を学び労働者人民を

 共産主義、革命運動へ組織する



 米国の資本家階層自らが「百年に一度の危機」と認める状況下で、全世界の労働者人民が犠牲を強いられている。日本においても、派遣労働者、期間労働者の首切りが大規模に行われており、こうした状況下で、職と住まいを失った労働者たちが立ち上がり始めている。そうした労働者の立ち上がりをどのようにして共産主義運動、革命運動へと結び付けていくか、党への結集を勝ち取っていくかという視点と方針なしには、ブントの歴史的存在意義はあり得ない。そうした問題設定の上で、九州・山口政治集会は、マルクスの思想を学び返すとともに、大衆を大胆に組織していく方針を打ちたて、決意を固める集会として行われた。

 第一部では、「マルクス唯物史観に学ぶ」と題し、マルクス研究者の小林昌人氏を講師に迎え、学習講演会を行った。この中で、マルクスの歴史観を、教説として固定化した「史的唯物論」ではなく、「物の見方」=「唯物史観」という観点から読み解いていくという視点が提示された。続いて、「人間的本質はその現実態においては、社会的諸関係の総体である」というマルクスの人間観と、そこから進めてマルクスの「社会観」を中心に講演が行われた。また、階級観念について、マルクスがプロレタリアートの語を、『資本論』等の経済学的著作においてではなく、フランス三部作に代表される政治的著作において多用していることを例に挙げながら、マルクスにおいては、労働者階級=プロレタリアートは、本工労働者とイコールではなく、革命運動の中での役割によって規定されている、という見解が示された。

 第二部は、基調報告に続き、各地区、各戦線からの報告と〇九年方針の表明とがなされた。本年、わが党は三大闘争として、G8洞爺湖サミット反対闘争、米原子力空母ジョージワシントン(以下GW)の横須賀母港化阻止、岩国国際集会を設定した。各地区・各戦線からは、これら三大闘争にどのように臨んだか、また、反戦、反差別、労働者階級・被抑圧人民の解放闘争という継続する課題にどう取り組んだかが報告された。

 全体報告では階級問題、階級闘争という課題が前面に現れてきている中で、現在の金融危機が、資本主義社会そのものの危機であることを大胆に訴えていくこと、そして、各地、各闘争現場において、自らが闘うに留まらず、民衆を組織する組織者となっていくことが提起された。また、米軍再編との闘いに関して、〇九年を岩国の闘いの正念場ととらえ、米軍再編を計画の段階で破綻に追い込む決意が述べられた。

 「侵略反革命とたたかう被爆二世の会」は、日本が核武装の時代に入ったととらえ、GW母港化阻止の闘いへと決起したこと、岩国問題を被爆二世として闘うという決意で、十一月に岩国での証言集会を勝ち取ったこと、また、日帝の原子力政策の下で新たに生み出されている被爆者=原発労働者の被爆訴訟への取り組みの報告がなされた。

 障青同の同志からは、韓国障害者との交流、「ともに生きることを考える集い」を学生・労働者とともに企画し、勝ち取った報告がなされるとともに、〇九年、養護学校義務化三十周年を考える集会を勝ち取る方針が打ち出された。

 女性同志からは、合宿・交流会を通した女性同志間の団結をつくる取り組みと、〇七年十月の広島での米兵暴行事件に対して、十一月十二日の街頭行動、十四日の領事館行動、防衛施設局への要請行動を取り組んだ報告がなされた。

 熊本の同志からは、イラク派兵違憲訴訟の経過報告とともに、〇八年独島問題で焦点化した日韓の歴史研究交流の取り組みが成功したことが報告され、また〇九年に部落解放闘争では差別糾弾闘争が取り組まれることと、今後、非正規労働者の闘いをAWC運動に結び付けていく方針が打ち出された。

 労働戦線では、労共闘のメンバーから、岩国国際集会、労働者交流集会の成功と、各地域労組における外国人研修生問題への取り組み、最低賃金審議会への意見書の提出といった活動のほかに、労働現場において、非正規労働者の組合への決起を勝ち取ったことが報告された。

 学生戦線からは、三大闘争への取り組みと並んで、八・六ヒロシマ、沖縄で起きた米兵による滞日フィリピン人暴行事件被害者のヘーゼルさんの支援、フィリピンツアーの成果などが報告された。 〇九年我々は、闘争者であるに留まらず、組織者としての活動を強化し、階級闘争、革命運動、党建設の闘いを推し進める決意を固めた。ともに闘おう。


 

 

 

 

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