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 ■2・8

 都教委包囲ネットが総決起集会

 


2・8都教委包囲ネット総決起集会

 二月八日、東京・神田駿河台の全電通ホールにおいて「二〇〇九年2・8総決起集会」が石原・大原都教委の暴走をとめよう! 都教委包囲・首都圏ネットの主催で開催された。会場には、北は北海道から、南は九州と全国からたたかう教職員をはじめとした労働者・市民・学生など二百八十名が結集した。

 午後一時すぎ、司会のあいさつで集会が開始された。はじめに、基調が都教委包囲ネットより提起された。

 新自由主義的教育再編―差別・選別教育の激化のなかで、現場教職員が分断されていること。この攻撃が改悪教育基本法の実働化であること。そうした観点で、反「日の丸・君が代」、反「愛国心」教育を闘い、そして賃金格差を利用した主任教諭問題や「分限指針」攻撃とトータルに対決していくことなどが提起され、会場の参加者の拍手で確認された。

 つづいて、「主任教諭」問題と題して、都立高校の教職員が発言に立った。東京都があらたに学校現場に導入した「主任制度」は、主任にならなければ給料が増えていかない制度であり、それはボーナスや退職金にも影響するものである。これは、教職員のあいだに賃金格差を生み出すものである。さらに反「日の丸・君が代」をたたかって処分を受けた人は、主任を取りにくいという。まさに賃金を抑制しつつ、教職員を支配しようとする石原都政の悪辣な攻撃だ。

 「7・15分限指針」と闘うことと題して、町田教組が発言。昨年の七月十五日、都教委は二十一項目からなる「分限事由に該当する可能性がある教職員に対する対応指針」(以下「分限処分指針」)を発表した。「これは『公務員バッシング』という情勢を背景にして『なんでもあり』と明示して、教職員を都教委が意のままに操ろうとする攻撃だ」と徹底弾劾した。そして、「被処分者への解雇攻撃を許してはならない」と訴えた。

 橋下大阪府政下での非正規職員の雇い止め攻撃と題して、大阪教育合同労組が発言した。「大阪の現場の教職員には、笑いが消えている」と、橋下府政による極限までのコストカットが、教育現場でも人員削減などとして実行され、その矛盾が現場の教職員に集中している実態が暴露された。そして「非正規の人たちと連帯して闘う」と決意を明らかにした。

 つづいて、「10・23通達」との不断の闘い―「君が代」不起立の継続をと題して、教育現場で不起立を闘いぬく根津公子さんら四人の教職員がそれぞれ決意表明に立ち、力強い発言をおこなった。

 休憩をはさんで第二部では、東京の被処分者たちの闘い―裁判闘争の報告がおこなわれた。不当処分撤回を求める会、被処分者の会、元板橋高校教員からそれぞれ発言をうける。「学校の門をくぐると、そこには憲法がない状態」などとひどい状況を明らかにし、「都教委―管理職がいつまでも権力を振るい続ける状況は長く続かない」と闘いに決起し続けることが「日の丸・君が代」攻撃を打ち破るという確信を明らかにした。

 都教委包囲ネットによるカンパ・アピールに続いて、全国から報告がおこなわれた。北海道、宮城、新潟、三重、愛知、京都、大阪、福岡、神奈川とこの集会のために結集した教育労働者が、次々と発言した。限られた短い時間であったが、「貧困と戦争の世の中を阻止していく」などとそれぞれが闘う確信を明らかにし、教育現場で闘い続ける決意を表明した。

 つぎに行動提起がおこなわれた。①地域の学校長に、職務命令を出すなと、申し入れを行う。②根津さんの解雇を何としても阻もう。③卒・入学式でのビラまき行動に参加しよう。④卒業式での闘いに対する都教委の処分に抗議する行動に参加しよう。⑤裁判の傍聴行動に参加しよう。⑥現場教職員は「不起立」を含めた諸闘争を継続・発展させよう。六点にわたる具体的な行動が提起された。そして、集会決議が力強く読み上げられ、拍手で確認。集会の最後に、参加者全員で、団結ガンバローをおこない、三月から四月にかけての卒・入学式攻防にむけた闘う決意が打ち固められた。

 

 

 

 

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