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 ■3・12 現闘本部裁判

 不当な訴訟指揮 裁判長仲戸川に怒り爆発





 現闘本部裁判は空港会社が反対同盟に対し、天神峰現闘本部の建物の撤去を求めて起こした裁判である。現闘本部は暫定滑走路の誘導路の予定地にあり、空港会社は隣りの市東さんの畑とともに、これを撤去したいのである。

 千葉地裁の仲戸川裁判長は空港会社寄りの訴訟指揮で、拙速裁判を狙っている。現闘本部は鉄筋の建物の中に、登記された木造建物が存在している。この存在が、この土地に対する反対同盟の権利を明白に表す。反対同盟は再三、裁判長に実地検証を求めているが、裁判長は空港会社に不利な検証は決して行おうとせず、裁判終結を狙っている。

 反対同盟は〇七年七月裁判官忌避を申し立てたが、十一月最高裁で却下され、裁判が再開された。前回は再開後二回目で、昨年九月二十五日に行われた。この日は裁判所の周りに機動隊を配備し、傍聴闘争を妨害した。反対同盟、支援者たちが抗議した。その中で太郎良さんが不当に逮捕され、一人は眼鏡を壊され、萩原さんが怪我をさせられた。その後法廷では、「予防的に機動隊を配置した裁判所に一切の責任がある。裁判長はどう考えているのか」と弁護団が裁判長の責任を追及した。仲戸川裁判長はこれに一切答えず、一方的に裁判を進めようとした。弁護団、反対同盟、支援者の激しい抗議の中、裁判長は「証拠調べを決定します」と発言。これは実地検証を却下して次に進むことを意味した。さらに、そばにいる書記官にも聞こえない声で閉廷を宣言し、奥へ引っ込んでしまった。この日、反対同盟は仲戸川裁判長への二回目の忌避を申し立てた。

 この忌避が特別抗告中で、まだ最高裁で最終決定も出ていない時に、仲戸川裁判官は三月十二日に口頭弁論を開くことを通告してきた。

 三月十一日、反対同盟は、地裁民事第五部の裁判長以下三名の裁判官に対して、三回目の忌避を申し立てた。その理由は、不当・強権的な訴訟指揮による期日指定であり、また重要証人を別室に呼んで「ビデオリンク」(法廷外の別室に召還された証人に対し、映像と音声をモニターできる装置を使って法廷からで尋問する方法)するやり方は公正さを保てないということである。この申し立ては通常他の部が審理するが、今回は当該である民事第五部が引き取り、仲戸川裁判長自ら即日却下した。

 公判指定日の三月十二日、開廷時刻の二十分前、反対同盟は不当却下に対して即時抗告を申し立てた。この時点で訴訟手続きは民訴法三三四条に基づき、執行を停止しなければならない。

 執行停止を確認するべく、反対同盟と弁護団は、第五部書記官室に行ったが、仲戸川裁判長は別室からかたくなに執行の停止を拒否し、法的根拠を明らかにすることも拒否して、被告=反対同盟、弁護団不在のまま、ついに開廷を強行した。

 その法廷で仲戸川裁判長は、ビデオリンク方式による「証人調べ」を強行し(形ばかり二、三分で終了)、すでに決定していた被告側証人三名を取り消した。そして次回の口頭弁論期日を四月二十三日と指定し、最終弁論がなければ結審するとした。

 裁判所で抗議を続けた反対同盟、弁護団は弁護士会館へ移動し、抗議集会を行った。北原鉱治事務局長は、「『公平な裁判』のためには現地調査が絶対に必要だ。初めから結論ありきの裁判はむちゃな話だ。裁判長の横暴を許さず闘おう」と発言。

 戸村さんは、「空港建設の歴史は、今の西松建設の違法献金とは比べ物にならないほどの巨大な不正にまみれている。弁護団と裁判官との間で伝言役をしていた書記官には『仲戸川をこの場に出さなければいけない』という意志が見えず、全く判断停止しているかのように見えた。一方的な権力犯罪を許さず闘おう」と発言した。

 萩原進事務局次長は「次回の裁判では、全員が法廷に入って闘おう。市東さんの裁判を見すえて、一歩も引かない姿勢でぶつかろう。三・二九の大結集をお願いします」と呼びかけた。
 裁判闘争に先立ち、近くの公園で集会、裁判所に向けてデモを行い、市民にも訴えた。

 反対同盟は、翌日、不屈の実力闘争を行うとの弾劾声明を発表した。

 現闘本部裁判は、決定的な局面に入った。多数の結集で、不当な裁判を打ち破ろう。


 

 

 

 

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