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 ■3・21 京都

  ピースアクション」に200人結集

 反戦・反貧困訴え、集会・デモ





 三月二十一日(土)、「イラク・アフガニスタン・パレスチナに平和を! なくせ!戦争と貧困 3・21ピースアクション」が約二百人の参加で開催された。京都においては、イラク侵略戦争開始以来、超党派の統一戦線としてSTOP!イラク派兵・京都が編成され、イラク戦争と自衛隊のイラク派兵に反対する共同行動を組織してきた。昨年末の自衛隊のイラクからの撤退によって、STOP!イラク派兵・京都は解散した。このSTOP!イラク派兵・京都のたたかいを継承する形で、今年は「守ろう憲法と平和きょうとネット」の三人の代表幹事の呼びかけで3・21ピースクション実行委員会が結成され、三月二十一日の行動が組織された。そして、アジア共同行動・京都のメンバーが事務局を担当し、実行委員会を推進した。

 この日は、抜けるような晴天に恵まれ、会場となった鴨川三条河川敷は春の陽気に包まれていた。午後一時四十五分、オープニングとして京都うたごえ協議会が平和への思いを込めた歌を歌う。午後二時、アジア共同行動・京都のメンバーの司会あいさつから集会は開始された。最初に、アメリカのインターナショナルANSWERからの連帯メッセージが紹介される。続いて呼びかけ人のひとりである「守ろう憲法と平和 きょうとネット」の黒木順子さんが主催者あいさつを行った。黒木さんは、「毎年三月にイラク反戦の集会を行って六年になる。戦争が終わり、もう集会をしなくても良いようになればと願ってきた。私は、年賀状におめでとうと書くことができない。とりわけ、昨年の年末は『派遣切り』など、とてもおめでとうとは書けない状態だった。このような社会を力をあわせて変えていこうと」と呼びかけた。

 カンパアピールの後、リレーアピールが開始された。自由法曹団京都支部の岩佐英夫さんは、「海賊対策」という口実で強行されたソマリア沖派兵の危険性を厳しく批判した。岩佐さんは、「海賊対策新法は、武器使用基準を緩和し、任務遂行のための武器使用を承認するものであり、次にはマラッカ海峡など日本のシーレーン防衛のための自衛隊派兵にもつながるものだ。また、それは海外派兵恒久法の先取りでもある」と訴え、ソマリア沖派兵に反対しようと呼びかけた。続いて、「沖縄・辺野古新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都緊急行動」の館山真太郎さんがグアム移転協定を厳しく批判し、辺野古新基地建設を阻止するためにたたかうことを呼びかけた。次に労働運動から、京都総評の辻昌秀さんが発言を行った。辻さんは、昨年秋からの「派遣切り」などリストラ解雇の状況を報告し、セーフティーネットが破綻しているなかで、職を失えばただちに住む場所も失い、生きていけなくなるような事態が広がっていることを指摘した。そして、京都総評として自由法曹団などと協力して、労働相談・生活相談・医療相談などに取り組んできたことを報告した。また、ユニオンネットワーク・京都から田村隆洋さんが発言を行った。田村さんは、労働相談・生活相談の区別がつけられないような相談が次々と持ち込まれており、生存権をかけてたたかわねばならないような状況となってきていること、そのようななかで反戦と反貧困を結びつけてたたかうことがますます重要になってきていることを提起し、労働者の国際連帯で反戦・反貧困のたたかいを推進しようと呼びかけた。イラク平和テレビ局、ユニオン・エクスタシー、ピースムービーメント実行委員会からの発言につづき、リレーアピールの最後にアジア共同行動・京都の野坂昭生さんが発言を行った。野坂さんは、米軍再編・日米軍事一体化とのたたかいの重要性を提起するとともに、朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星打ち上げについての排外主義煽動、迎撃や制裁強化の動きと対決していくことを訴えた。そして、今年の十一月の岩国国際集会への結集を呼びかけた。

 集会の最後に、実行委員会の事務局を担当するアジア共同行動・京都のメンバーが集会宣言を提起し、デモに出発した。三条河川敷から出発したデモ隊列は、三条河原町から四条河原町を通って円山公園までのデモを貫徹した。

 このピースアクションは、共産党系と非共産党系の双方の参加によって開催されたもので、参加者は例年よりも少なかったが、大きな意義を持つものであった。とりわけアジア共同行動・京都は、この行動の成功のために中心的な役割をはたした。また、このピースアクションの前段に、午前十一時四十五分から十二時四十五分まで、にっこりネット(東アジアの平和と朝鮮半島の自主的平和統一をめざす京都ヒューマンネット)による街頭情宣が、三条河原町において行われた。朝鮮による人工衛星の打ち上げをめぐって迎撃や制裁強化の動きが強まるなかで、これに断固として反撃し、制裁の解除と日朝国交正常化を訴えることを目的としたものであった。にっこりネットは、ピースアクションの参加者にもビラを配布し、ともにたたかうことを呼びかけた。

 
 

 

 

 

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