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 ■3・29

  三里塚現地で全国総決起集会開かれる



三里塚現地集会(3月29日)

 三月二十九日、「用地内」天神峰の反対同盟市東さんの畑において「暫定滑走路北延伸十月完成粉砕、市東さんの農地を守ろう/農地法改悪―改憲攻撃粉砕、成田を軍事基地にするな/3・29全国総決起集会」が反対同盟の主催でたたかわれた。

 よく晴れた春先の青空のもと、全国から労働者・学生・市民ら千五百八十人が結集した。統一委員会と二期阻止全国共闘は、戦闘的な前段集会をかちとり、本集会へとのぞんだ。

 正午過ぎ、司会の宮本麻子さんのあいさつで集会が開始され、開会宣言を今年で九十二歳になる森田恒一さんがおこなった。

 主催者あいさつに立った北原鉱治事務局長は、「反対同盟は、全国の人々とともに四十三年間たたかってきた。労働者・農民の未来のためにたたかおう」と力強く訴えた。

 つづいて基調報告を事務局次長の萩原進さんがおこなった。冒頭、3・12現闘本部裁判での千葉地裁・仲戸川裁判長の不当な訴訟指揮に対し「裁判所自らが土地取り上げの先兵になりさがっている」と弾劾。さらに「三月二十三日の米貨物機の事故問題は、欠陥空港である本質をあらわにした結果である」と発言し、この二点だけをもってしても成田空港は「廃港以外にない」と断じた。そして四つの闘争方針を提起した。すなわち、①「北延伸のための現闘本部撤去と真っ向からたたかい抜こう。現闘本部裁判など法廷でのたたかいと現地での実力闘争と農地死守のたたかいを断固としてやり抜こう」②「本来耕す者に権利がある農地法によって、農地を取り上げようとする前代未聞の裁判が行なわれている。市東さんの農地を守る大衆的な陣形を作り出そう」③「日本の農業問題は、FTA、EPAで深刻な事態になっている。農地法改悪とたたかい、全国農民の決起を作り出そう」④「恐慌と戦争情勢の中で、米軍再編―基地強化が行なわれている。成田空港の軍事空港化とたたかい全国各地の反戦・反基地のたたかいと連携していく」と四点の闘争方針を提起し、「今秋10・11全国集会に大結集しよう」と力強く訴え、参加者全員が万雷の拍手でこれにこたえた。

 動労千葉、関西新空港反対住民の特別報告に続いて、農地法改悪を弾劾する「農民アピール」を鈴木謙太郎さんが読み上げた。
 沖縄から三里塚現地にかけつけた知花昌一さんは、「沖縄にも三里塚のたたかいを持って行きたい。全人民的なたたかいの陣形をつくろう」と呼びかけた。

 「用地内」天神峰の市東孝雄さんは、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の人たちと一緒に壇上に立ち、「企業優先の土地取り上げは許せない。三つの裁判をかかえているが、負けない。私は胸をはって農地を耕し続ける」と「徹底非妥協・農地死守」の決意を明らかにした。

 反対同盟顧問弁護団が登壇し、三里塚裁判闘争の報告を行ない、カンパアピールを婦人行動隊の鈴木加代子さんが行なった。

 共闘団体の発言で統一委員会の同志は、「市東さんの農地を守り抜く。集会で提起された四つの闘争方針をガッチリと確認し、たたかい抜く」と発言。そして、「米軍再編粉砕!反戦・反基地闘争を闘う。4・26反戦闘争、五月沖縄闘争に決起する。反帝国際連帯運動の前進にむけて奮闘する」と力強く決意表明した。

 集会宣言を伊藤信晴さん読み上げ、太郎良陽一さんがスローガン採択とガンバロー三唱を行ない、集会はしめくくられた。

 いよいよデモ行進だ。「市東さんの農地を守り抜くぞ! 現闘本部裁判に勝利するぞ!」北総大地を揺るがすたたかいの声が響き渡る。反対同盟を先頭に、集会場から東峰十字路を通り、東峰地区内から市東さん宅前をへて、天神峰現闘本部前から市東さんの耕作地までの戦闘的な実力デモを貫徹した。
 
 

 

 

 

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