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  ■4・29「昭和の日」反対! 

  大阪集会が開催される






 四月二十九日、エル大阪において、「天皇即位二十年祝賀」反対!大阪行動の主催で、4・29「昭和の日」反対!大阪集会が開催された。集会には七十名近い労働者学生が参加した。この集会は、「天皇即位二十年祝賀」国家式典反対・臨時休日化法案阻止!薩摩の琉球侵略四百年・琉球処分百三十年・沖縄再併合三十七年弾劾!を掲げ、沖縄から沖縄・一坪反戦地主会北部ブロックの川野純治さんを招いて開催された。

 最初に共同代表の黒田伊彦さんが、集会趣旨を提起し、「昭和の日」の経緯と天皇の戦争責任を批判した。また、講師の川野さんが、一九七五年の皇太子沖縄訪問に対し、ひめゆり白銀闘争を敢行した当事者であることを紹介し、こうしたたたかいをも振り返りながら沖縄と天皇制の問題をともに考えていこうという提起がなされた。

 続いて、川野さんからの講演を受けた。川野さんは、沖縄青年と「本土」の青年がともに、天皇制に対する実力闘争に立ち上がったことを、いきいきと報告した。同時に、それ以降の沖縄における反天皇制闘争、とくに、八七年の知花昌一さん「日の丸」焼却決起へと続くたたかいが、日本帝国主義による沖縄民衆への徹底した「日の丸・君が代」強制、天皇制攻撃とのたたかいとしてあったことを報告した。さらに、辺野古などの新基地建設とのたたかいとともに、教科書検定問題を、沖縄戦・天皇制の問題として踏み込んで取り組んでいくことが必要であることなどを提起した。

 また、いわゆる「革新勢力」の人物に叙勲を与えることで沖縄のたたかいを懐柔しようとする策動などへの批判にも言及し、「復帰」三十七年を迎える現在、ヤマト化の波が確実に沖縄社会経済全般に及んでいるなかで、沖縄の階級関係をふまえた沖縄解放闘争の再構築が必要であることを提起した。

 川野さんの講演を受けて、質疑では、「日の丸・君が代」闘争の今後の方向性など、さまざまな意見が述べられた。

 休憩後、大阪行動からの基調が吉田宗弘さんから提起され、叙勲によって天皇制が強化されている現実、今回の連合元会長鷲尾への叙勲は「労働運動の発展に寄与した」ことが理由であることなどが話された。

 その後、参加団体からの発言がなされた。アジア共同行動(大阪)からは、フィリピンKMUよびかけのISA(国際連帯集会)に参加するために訪比したメンバーが入国拒否にあって、現在たたかっているとの緊急報告がなされ、集会参加者全体でフィリピン入管(政府)による不当な入国拒否に対する抗議の意志が表明された。

 自立労連の仲間からは、中部工場閉鎖・解雇攻撃とのたたかいへの支援が呼びかけられた。

 学生団体の「あすじゃ」からは、アジア・朝鮮人民連帯にかけて天皇制とたたかう、また、女性解放闘争の不可欠の一環としても天皇制とたたかうという決意の表明がなされた。

 釜が崎パトロールの会の仲間は、天皇警備に伴う大阪府警の不当な弾圧策動を弾劾した。

 集会後、デモ行進に移り、街頭で天皇制に反対する声をあげて、この日のたたかいを終了した。
 

 

 

 

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