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  ■ 5・1 

  全国でメーデーかちとられる


 闘う労働運動が前面に




 ■第80回日比谷メーデー

 1万2000の結集で大成功かちとる


 五月一日、文字どおりの五月晴れのなか、第八十回日比谷メーデー(現在の形式では二十回)が開催され、一万二千の労働者の参加で力強くたたかいぬかれた。

 午前九時すぎには会場の日比谷野音と周辺は、メーデー参加者と組合旗にうめつくされていく。コッタジとトヌムによる韓国のたたかいの歌と演奏と踊りが会場をもりあげるなか、九時五十分田宮民間労組懇代表によって開会宣言がなされ集会が開始された。議長団に伊藤東水労副委員長と松川国労東京書記長の議長団が選出され、石上国労東京委員長が実行委員会を代表して主催者挨拶をおこなった。「全世界で失業者が二億三千万人。日本では厚労省の調べでも非正規の労働者十九万人が職を失うなか、労働組合の原点にたちかえってたたかう。最終局面をむかえている国鉄闘争をたたかう。ソマリア派兵に反対し、平和と民主主義を守るたたかいをおこなう。憲法改悪に反対しよう。生活と権利を守り、官民一体となったたたかいをおこなおう」と呼びかけた。

 次に連帯挨拶が武藤都労連委員長からおこなわれ「新自由主義の矛盾の、労働者への転化を許さず、労働者の連帯でたたかおう」と発言がなされた。来賓挨拶が福島参議院議員他によっておこなわれた。中ノ島メーデー、韓国民主労総等からのメッセージが報告された後、再び、コッタジとトヌムによる歌と演奏がおこなわれ「反撃」などの力強いたたかいの歌が野音に響いた。次に、決意表明がおこなわれた。全造船関東地協いすゞ自動車分会からは、「派遣、期間工の全員解雇に対してたたかい、寮からのおいだしをゆるさず、期間工の解雇撤回、派遣工の生活保障のたたかいの前進を勝ち取っている」という報告がおこなわれた。埼京ユニオンの日系ブラジル人の派遣労働者からは、ベルリッツによる不当解雇に対するたたかいの報告がおこなわれた。全労協女性委員会からは、「日本における男女間の賃金格差は非正規もいれると百対四十四である。同一価値労働同一賃金、均等待遇の実現のためにたたかっている」と報告された。決意表明の最後に国労東京闘争団から「百人以上の闘争団・家族が上京してたたかっている。3・25の鉄建公団訴訟控訴審判決に対しては上告してたたかっている。さらに裁判でおいつめていく。闘争団の納得いく、一日も早い解決を勝ち取るためにたたかう」という決意があきらかにされた。

 集会では電検労中央支部の並木さんからメーデーアピールの提案がおこなわれ、アピールは会場全体の拍手で確認された。最後に藤崎全労協議長の団結がんばろう、中岡全労協事務局長のデモ指示がおこなわれ、土橋コース、鍛冶橋コースの二コースに分かれて都心デモが最後までたたかいぬかれ、労働者のシュプレヒコールと赤旗が都心を席巻した。

 第八十回日比谷メーデーは現在の政府・資本の労働者に対する凄まじい攻撃をはねかえすものとしてたたかいぬかれ成功をかちとった。この力を中小の〇九春闘の前進へ、労働運動の階級的な反撃へと結びつけるためにたたかおう。





 ■関西各地でメーデー


 大幅賃上げを掲げた連合春闘が惨敗し、他方で、中小・非正規雇用労働者が雇用と生存権をかけて深刻な闘いを続ける中、五月一日メーデーが各地で行われた。メーデーは、労働者の団結を示す日として、各地での闘いを反映して開催された。


 ●京都

 「京都地域メーデー」

 労組以外の参加者も増え社会的なアピールも


 京都地区では、第十九回京都地域メーデーが、例年通り、鴨川の河川敷・三条大橋の下で開催された。

 昨年からの経済危機を反映して、京都でも争議が多発している。ユニオンネットワーク京都では、「首切るな!モノちゃうで!春季行動」を掲げ、二月~三月、毎週のターミナル情宣をとりくみ、三月七日には、春闘の情宣と集会・デモをとりくんだ。このような多忙の中ではあったが、今年のメーデーでは、ユニオンネットワーク京都だけでなく、労働運動を強化しよう!と反戦運動団体・市民も含めた実行委員会が立ち上がった。労働組合以外の参加者も増え、社会的なアピールを発信するための工夫も行われたメーデーとなった。

 約二百名の労働者・市民・学生が結集。多彩な各労組・団体のアピールが行われた。倒産から三百日の篭城闘争を闘いぬいた大美堂労組の紙芝居や、洛南労組連の「労働運動三百六十五歩のマーチ」などのパフォーマンスで、労働者の団結や闘うことの重要性をおおいに訴えた。

 約一時間の集会をインターナショナル合唱で締め、円山公園までの元気なデモ。京都のデモは三条大橋(歌舞練場のわき)を出発して、河原町(三条~四条)~先斗町~祇園~円山公園(終点)と、観光ぶらり歩きかと思われるようなコースだ。観光客など平日でも人出が多く、アピール度満載の京都メーデーであった。

 京都では並行して、二条城で行われた京都総評メーデーにもたたかう労働組合は参加した。壇上にて十九の争議組合が発言し、スイートガーデン(SG)中部工場閉鎖反対闘争も紹介された。東本願寺までのデモは、五条にあるSG本社の前を通過。「SGは中部工場閉鎖を止めろ!」「小池社長は謝罪しろ!」「労働者の雇用の責任を取れ!」など、デモ隊のシュプレヒコールが古都の大路に鳴り響いた。



 ●大阪

 「中ノ島メーデー」

 争議行動を早朝から展開し、メーデー会場に集結・デモ


 大阪地区では、おおさかユニオンネットワークを中心に第八十回中ノ島メーデーが行われた。

 大阪ではメーデーのフェスティバル化を批判し、ここ数年、闘うメーデーがめざされてきた。争議行動を早朝から展開して、メーデー会場に集結・デモというスタイルを取っている。

 今年は、三つの争議行動に総力を結集した。

 第一コースは、全港湾大阪支部を中軸にした、滞日外国人労働者切りを行ったクボタに対する抗議行動である。ゼネラルユニオンにも、クボタ専属工場の滞日ポルトガル人派遣切りがあり、争議化している。この二労組が共同し、クボタ抗議行動を展開した。

 第二コースは、全日建連帯・関西生コン支部を中軸にした、組合つぶしをめぐる石原産業への抗議行動である。

 第三コースは、大阪全労協・教育合同労組などを中軸にした、大阪府の非常勤講師切りに対する府庁への申し入れ行動である。

 これらの行動を貫徹し、十二時から大阪城公園・教育塔前に約一千人が集まって、メーデー集会を行った。関生太鼓のオープニングに始まり、各争議組合報告、緊急を告げる沖縄・辺野古アセスへの取り組み要請が行われた。その後、大阪府庁前から御堂筋を北上し、大阪市役所前までのデモが行われた。



 ●神戸

 「被災地メーデー」

 〝フツーに働きたい〟で震災被災者激励14回目


 神戸では、神戸地区労を中心とした被災地メーデーが、今年で十四回目を迎えた。震災被災者を激励する、という要素で始まっており、今も公園でステージでのパフォーマンスと屋台村を中心にして取り組まれている。

 今年は「フツーに働きたい」をテーマとして、湊川公園で例年同様に取り組まれた。

 午前中のプレステージから始まり、第一部「連帯のひろば」では、詩の朗読・黙祷・あいさつ(メーデー実行委員長、朝鮮オモニ会)。神戸ワーカーズユニオンによる小劇「フツーに働きたい」の公演、被災地メーデーアピールの採択が行われた。第二部「熱唱&熱笑inみなとがわ」では、歌、漫才、演奏と歌、ストリートパフォーマンス、旭堂南陵の政治講談、メーデー川柳入選作表彰、Tomorrow-2009年メーデーバージョンの合唱などが行われた。そして、第三部「お楽しみ抽選会」で、被災地メーデーは、無事終了した。


 

 

 

 

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