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 ■5・24 東京

  ストップ! 外国人いじめ法案

 
「新たな在留管理制度」導入に抗議し集会・デモ





 「在留カード」「外国人住民台帳制度」の導入を柱として外国人管理強化を狙う入管法改悪案が国会提出され、衆議院での審議が強行されている中、「『新たな在留管理制度』導入に抗議する5・24集会」が五月二十四日午後、東京都港区新橋の交通ビルにおいて、同集会実行委の主催で開催された。会場は、多数の外国人の参加者を含めて満員になり、外国人管理強化に反対する運動に決起したさまざまな人々の熱気に包まれた。

 主催者あいさつでは、入管法、入管特例法、住民基本台帳法の改悪は、日本に住んでいる外国人の生存権を危うくするものであり、同時に、日本人を外国人管理に動員するものだという批判がなされた。そして、「修正ではなく廃案をもとめます」という主張が、この集会の性格をはっきりと打ち出していた。

 次に、「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」から、法改悪によって作られようとしている「新しい在留管理制度」について、日本語、英語、スペイン語の三カ国語での説明がなされた。これまで、法定受託事務によって市区町村が発行していた外国人登録証が、法務省入管局が交付する「在留カード」に変わることや、中長期在留者に住居地や勤務地の変更の届け出が、罰則付きで課せられるようになること、また、非正規滞在者や難民申請中の仮放免許可者などが「外国人住民票制度」から除外され社会保障などを受けられなくなること、などさまざまな問題が説明された。

 この報告のあと、質疑の時間がとられ、参加していた外国人から、さまざまな条件によってどういう処遇になるのかといった質問がまずなされた。また、一方では、国会行動などの運動方針の提起もあった。

 この後、「外国籍住民のリレートーク」が行なわれた。

 最初に、在日中国人の徐翠珍さんが、「オールドカマー」を代表するとして発言し、「八〇年代の指紋押捺拒否の大きな運動で決着がついたはずのことが簡単に否定され、私はものすごく腹がたっている。これでいいんですかと問いたい。投票権をもっている日本人の皆さんに、これでいいんですかと問いたい」と、参加者全体に強く呼びかけた。続いて、日本で労働運動をたたかっているブラジル人など、さまざまな外国人が発言し、日本の労働法制の問題や外国人への差別を告発した。

 集会の後半では、参加団体の連帯アピールがなされ、国会議員からのアピールも紹介された。

 集会宣言として「入管法改悪案の廃案を求める5・24アピール」が読み上げられ、全体の拍手で採択された。「5・24アピール」は、「当事者である外国人から、広く意見を聴取する」をまず掲げ、「入管法改定案」を「廃案にすること」をはっきりと要求している。その上で、「すべての在日外国人に対して、『住民』としての地位と権利」と「『民族的マイノリティ』としての地位と権利を明示した『人権基本法』を立法化すること」を要求している。そして、「すべての在日、旧植民地出身者、被侵略地出身者とその子孫に対して、文字通りの『永住権』を保障すること」を要求している。また、「外国人研修制度を厳正に管理運営し、技能実習制度を廃止し、労働者を労働者として受け入れる新たな制度を設けること」という要求も掲げている。

 最後に、今後の行動提起がなされた。五月二十八日の院内集会が提起され、また、国会情勢をにらみつつ「座り込み方針」も具体化していくことが提起された。

 日本語と英語を合わせたシュプレヒコールの練習を会場内で行なってから、街頭に出た。雨の上がった銀座の通りに「入管法改悪ノー」のコールが響きわたり、外国語のインターナショナルの歌声もまざりながら、東京駅までのデモが行なわれた。

 
 

 

 

 

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