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 ■10・10 大阪

 外国人排斥を許さない関西緊急抗議行動

 在特会の排外主義デモを難波で迎え撃つ


抗議行動に襲いかかる在特会(大阪・難波)



 十月十日、大阪難波で在日外国人の特権を許さない市民の会(在特会)による排外主義扇動デモに対する緊急抗議行動がたたかわれた。

 在特会は、全国リレーデモの最後として、大阪難波デモを強行してきた。在特会は、「民主党政権によって在日外国人への参政権が実現すれば、生野区は韓国(朝鮮)に侵略された韓国(朝鮮)領になる」などと公言し、かつ、左翼勢力との対決としても大阪難波デモを「決戦」と位置づけて乗り込んできたのである。在特会は、自称七千名近くの会員を有し、京都、札幌、東京、名古屋、福岡と、排外主義扇動を街頭で繰り返してきた。埼玉県蕨市でのフィリピン人・カルデロンさん一家に対する攻撃、東京・三多摩での「慰安婦」展示会への妨害、「『慰安婦』問題・世界と日本の今」集会に対する襲撃、また、中国人、韓国・朝鮮人に対するあからさまな敵意と憎悪を煽り立て、元日本軍「慰安婦」の解決を求める意見書を採択した地方議会への攻撃を繰り広げてきた。

 さらに、京都ウトロ地区を、「在日韓国・朝鮮人が不法占拠している」と攻撃し、隣接する大久保自衛隊に対し「銃撃しろ」などとわめいてきたのだ。在特会やこれと連動する右翼勢力は、七月十八日には、「救う会・大阪」主催・在特会の応援で、在日韓国・朝鮮人を標的に鶴橋にデモを仕掛けるなど、事実上の排外主義襲撃を繰り返してきた。さらに、東京では、沿道から抗議した市民に対し集団リンチを加えてきたのである。こうした差別・排外主義勢力が市民運動のスタイルを装いながら、各地で活発化してきている。

 特に、新自由主義の下で拡大した階級矛盾の激化・階級対立の拡大と激化を背景に、その矛盾を在日外国籍住民への憎悪に転化し、特に在日韓国・朝鮮人に対する憎悪へと駆り立てようとするこうした差別・排外主義勢力が今後も台頭してくる可能性は大なのである。関西では、六月十三日の在特会による京都デモ、七月十八日在特会の応援のもとで「救う会・大阪」が強行した鶴橋デモ、在特会によるウトロ攻撃、また、宝塚市や箕面市、京田辺市、生駒市など、元日本軍「慰安婦」問題の解決を求める意見書を採択した市議会への攻撃、朝鮮総連への攻撃(京都)など、在特会の攻撃が激化してきた。

 今回の緊急抗議行動は、全国リレーデモの最終点として、大阪難波デモを強行してきた。こうした在特会に対して、大衆的な包囲をたたきつけるために、「外国人排斥を許さない10・10関西緊急抗議行動」が形成された。

 二百名での抗議集会とデモ、そして、在特会のデモ(三百名)に対しては、難波で三カ所から大衆的な包囲糾弾闘争が二百五十名の結集でたたかわれた。

 集会は、愛染公園で正午から失業と野宿を考える会の仲間の司会で開始。最初に、緊急抗議行動の実行委団体からの発言がなされた。釜日労、全日建運輸連帯労組関西生コン支部、アジア共同行動、労働者共闘、関西合同労組、野宿と失業を考える会、関西共同行動からそれぞれ発言が行なわれた。

 その後、関西単一労組、自立労連大阪、6・13京都でたたかった仲間、百万人署名実、そして、名古屋からかけつけた笹日労の仲間が発言した。釜日労や笹日労からは、こうした排外主義勢力と実力で対峙し粉砕する決意が述べられた。また、アジア共同行動からは、在特会を大衆的に包囲し解体していく全国の共同のたたかいの必要性が訴えられた。すべての団体が、在特会による排外主義扇動を弾劾し、怒りに燃えるたたかいの決意を明らかにした。集会後、デモに出発し、難波駅周辺の市民に在特会の外国人排斥を許さず、ともにたたかうことを訴えた。

 デモ終了後、難波駅周辺で三カ所に分かれ、在特会の排外主義扇動デモに対する抗議の声を次々とたたきつけた。在特会のデモたるや、「日の丸」の旗を押し立て、沿道からの抗議に口汚い差別的言辞を投げつけるだけのものでしかない。代表の桜井誠は、大衆的な抗議に逆上し、沿道で抗議するわれわれに殴りかかろうとしてくる始末である。今回の闘争は、在特会の排外主義扇動や襲撃に対し大衆的包囲と弾劾をたたきつけることで、決して、やつらの自由にはさせないということをはっきりと示すものとなった。

 在特会は、来年八月、「日韓併合百周年」と銘打ち、日韓併合を賛美する大集会の開催などを予告している。かかる排外主義扇動を許すな。在特会はまさに排外主義扇動を組織する突撃隊の役割をかってでている。繰り返される在特会の襲撃に対して、これを大衆的に包囲し解体するたたかいを断固として進めていこう。

 
 

 

 

 

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