共産主義者同盟(統一委員会)

 

■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームに戻る

 ■10・11 三里塚

 全国から1780名結集

 農地強奪粉砕掲げ「用地内」デモ闘いぬく



三里塚現地集会(10月11日)

 十月十一日、成田市東峰の萩原進さんの畑において、「暫定滑走路北延伸十月供用粉砕、市東さんの農地強奪阻止/農地法改悪・改憲攻撃粉砕、成田を軍事基地にするな/10・11全国総決起集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で闘われた。秋晴れの空のもと、全国から千七百八十名の労働者人民が結集した。

 二期阻止全国共闘と、共産主義者同盟(統一委員会)の部隊も結集し、本集会の前に戦闘的な前段独自集会をかちとった。

 正午すぎ、司会を担当する萩原富夫さんと太郎良陽一さんのあいさつで、集会が開始された。はじめに、開会宣言を反対同盟員の森田恒一さんがおこない、つづいて北原鉱治事務局長が主催者あいさつに立った。

 北原さんは、「成田空港建設は、最初から法律を守っていない。法的手続きを一切省略して力ずくで空港建設を進めてきた。その結果、三十年たっても不完全な空港のままなのだ。なぜなのか。それは人民大衆の怒りがこの空港を包囲しているからだ。このような欠陥空港を、有事の際には米軍が拠点にすると言っている。二度と戦争を許さないためにこのような軍事空港を認めることはできない。三里塚闘争は、全国の人々の共有の財産です。みなさんとともに反対同盟は闘います」と不屈の闘志を明らかにした。

 基調報告に立った萩原進事務局次長は、「三月の集会以降、東側誘導路の供用開始、裁判での反動的訴訟指揮、そして第三誘導路建設計画の発表、十月二十二日から暫定滑走路北延伸の前倒し供用開始。これら常識では考えられない攻撃が三里塚につぎつぎとかけられている。一本の滑走路に三本もの誘導路を造ろうなんて、こんな空港はありません」と欠陥空港のままに、農民叩き出し攻撃をかける成田空港会社を徹底弾劾した。そして、「差し迫る闘いは、ひとつは裁判闘争です。判決が下ろされたら終わりではなく、現地に帰ってきて、そこで肉弾戦になり武装して闘いぬく。形をかえた代執行との闘いです。反対同盟は決意を固めました。やります!」と「徹底非妥協・実力闘争」の精神で闘う決意を明らかにした。

 動労千葉、関西新空港反対住民の特別報告につづいて、十月四日に逝去された北富士忍草母の会事務局長の天野美恵さんを偲んで、婦人行動隊の鈴木加代子さんが、「北富士の闘いを引き継ぎ、三里塚を闘い抜く」という追悼の発言を行なった

 労農連帯・農民アピールでは、千葉・北総の農民六人とともに反対同盟員の鈴木謙太郎さんが登壇し、発言した。

 つづいて、「用地内」天神峰の市東孝雄さんと、裁判支援の「市東さんの農地取り上げに反対する会」が一緒に壇上に立った。そして、市東さんが「親父は、土地収用法と闘いましたが、私は農地法と闘います。本来の農地法は『耕す者に権利あり』とうたったものですが、改悪してその第一条を削除しました。結局農家から農地を取り上げ、企業に引き渡すことを目的にしています。すべての人たちにかけられた攻撃です」と農地強奪裁判の不当性を徹底弾劾。そして「これからもみなさんとともに廃港まで闘います」と不退転の決意を明らかにした。

 裁判支援の人たちのなかで、沖縄から結集した「市東さんの農地を守る沖縄の会」が発言した。沖縄での米軍基地撤去、辺野古新基地建設阻止の闘いを報告しながら、「沖縄と三里塚の闘いを結びつける」ために三里塚に結集したことを明らかにし、共に闘おうと訴えた。

 反対同盟顧問弁護団の八人が壇上に立ち、現闘本部裁判、市東さんの農地裁判の報告をおこなうとともに、法廷内外をつらぬいて三里塚裁判を闘い抜く決意を明らかにした。

 婦人行動隊の宮本麻子さんによるカンパアピールにつづき、住民団体・共闘団体の発言だ。壇上に立った統一委員会の同志は、まず、北富士忍草母の会天野美恵事務局長の逝去をいたみ、北富士闘争の闘う精神を引き継ぐことを明らかにした。そして不屈に闘う反対同盟に徹底連帯して、三里塚闘争を闘いぬく決意を明らかにした。さらに、十一月、オバマ来日阻止、天皇在位二十年奉祝粉砕、辺野古新基地建設阻止の闘争方針を訴えた。そしてAWC日本連の運動を支持・支援し、十一月岩国国際集会へ多くの労働者人民の結集をかちとるために奮闘する決意を明らかにした。

 集会宣言を参加者全員の拍手で確認し、「用地内」一帯に響きわたるガンバロー三唱で集会はしめくくられた。

 いよいよデモ行進だ。デモ行進が、「用地内」東峰地区にさしかかると、デモ隊の頭上四十メートルの低空をジェット機が轟音をたてて離発着する。成田空港会社は「年間三十万回、二十四時間空港化」などとぶちあげている。デモ隊は、営農・生活破壊の現状をさらに悪化させようとする策動に怒りを込めてシュプレヒコールをあげた。そして現闘本部先までのデモ行進を貫徹し、この日の闘争を終えた。


 

 

 

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006-2007, Japan Communist League, All Rights Reserved.