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 ■11・2 岩国

 米軍再編を考える市民大集会開かれる

 沖縄との連帯を掲げ900名結集


岩国市で米軍再編を考える市民集会

 十一月二日、岩国では、「『艦載機』も『米軍住宅』もいらない!11・2米軍再編を考える市民大集会」が約九百名を集め、行われた。主催は、艦載機岩国移駐や愛宕山米軍住宅化に反対している岩国市の政治グループ「草の根ネットワーク岩国」や県議・市議グループ「議員有志の会」など九団体で構成する「大集会を『成功させる会』」実行委員会(岡田久男代表)。この時期に、岩国で大集会が行われたのは、「オバマ米大統領来日を前に、十一月八日の沖縄県民大会に連帯し、岩国への空母艦載機移転計画の撤回と米軍再編の『見直し』を求めるため」(決議文)である。

 実行員会代表の挨拶は、岡田さん。六十八年前の十一月、岩国沖に集結した連合艦隊が真珠湾攻撃に出撃し、敗戦前日の八月十四日には岩国駅空襲で五百名以上が殺された、とのこと。さきの日米の「太平洋戦争」は岩国で始まり岩国で終わったと語り、絶対に米艦載機も愛宕山米軍住宅も受け入れないと彼は決意表明した。地元選出の平岡秀夫衆院議員のメッセージは、「安全と騒音軽減の沖合移設だった。艦載機移駐の受け入れではない。三十五億円の補助金カットでアメとムチの自公政権に対して、政権交代した。岩国市民はだまっていられない。米軍再編の包括的見直しを要求し、実現しよう」と訴えた。続いて、井原前市長と藤谷参院議員が、外相、防衛相に対する要請行動を報告。市民が大臣と会える政権交代の現在、大きなチャンスであると語る井原さん。「市民が動き、政府を動かし、沖縄や神奈川と連携し、住みよい岩国をつくろう」と報告を締めくくった。

 沖縄選出の赤嶺政賢衆院議員、山内徳信参院議員、神奈川の斉藤勁衆院議員が駈けつけ岩国市民に連帯した。赤嶺さんは、沖縄でやられた手口と同じ愛宕山米軍住宅を批判し、「基地のたらいまわしではだめ。本腰の対米交渉を行わせ、日本から米軍は撤退しろ!」と主張。山内さんは、井原さんの市長選挙の応援に来たこと、そのくやしさを表明した。「沖縄の不平等、差別は許せない。……岩国に米軍再編は要らない。艦載機は要らない」と述べ、読谷村長として米政府と直接交渉し、基地返還をかちとった経験を語り、「アメリカ大使館、厚木の司令官にも、市民の願いを訴えていこう。沖縄では嘉手納町民決起、県民大会、県庁前抗議をたたかう」と発言。万雷の拍手。神奈川の斉藤氏は、「池子の森」の横浜側の米軍住宅建設に反対すると述べた。

 カンパの訴え、そして現在岩国市で起こっている、「海」「空」「山」「テーブル」のそれぞれの訴訟が報告された。田村順玄市議を先頭に各訴訟団の代表が簡潔に提起。津田さんは、爆音訴訟で米軍再編に反対し、六百五十七名の訴訟団となったことなど、応援を要請した。愛宕山の岡村さんは、県民・市民のばら色の夢を米軍住宅に売り渡す暴挙を弾劾し、「中止の認可」を取り消すために、裁判所の傍聴席を満員にし、勝訴を出させようと呼びかけた。岡田さんは、「愛宕山開発等関連する岩国市長らの協議報告書非開示決定の取消請求訴訟」(略称「テーブルの裁判」)の支援をアピールした。

 最後に、地元岩国の自然と文化を守ろうとする若者が決議文を読み上げた。冒頭に、彼は錦川から出発した岩国基地、上之関原発に反対するカヌー行動を報告し、連日の祝島での海上阻止闘争を訴えた。新政権、山口県知事及び岩国市長に対する、次の要求項目の決議文が拍手で確認された。「一、米空母艦載機の岩国移転計画を撤回すること。一、愛宕山開発跡地を、米軍住宅などいかなる形であれ、国に売却しないこと。一、米軍再編容認と引き換えである民間空港再開計画を中止すること」。その後、「空母艦載機も米軍住宅もいらない!」の×プラカードが参加者全員で突き上げられた。


 

 

 

 

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