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 ■11・21 厚木

 日米軍事再編の見直しシンポジウム

 反戦・反基地の発言あい次ぎ闘いの決意固める




 鳩山新政権が、米軍基地再編問題への対応をめぐってグラグラしている。アメリカ帝国主義の恫喝を前に人民の期待を裏切り、早くも本性が露呈されようとしている。しかし、労働者人民は、こんなことを絶対に許しはしない。沖縄では、十一月八日二万一千人が「辺野古新基地建設反対!普天間県内移設反対!」と怒りを突きつけた。岩国では、二日「米軍再編を考える市民大集会」に九百名の市民が立ち上がっている。そして、この二つの闘いの息吹きを伝え共に闘いを作り出すために十一月二十一日神奈川の地で沖縄と岩国と神奈川を結ぶ「~海を壊すな!静かな空を取り戻せ!基地の島・町から平和な島・街を目指して~日米軍事再編の見直しシンポジウム」が大和市勤労福祉会館で開催された。

 シンポジウムは、厚木基地爆音防止期成同盟(厚木爆同)の鈴木委員長からの主催者挨拶、神奈川平和運動センターの加藤事務局長の連帯の挨拶で開始された。

 続いて沖縄からヘリ基地建設反対協議会共同代表の安次富さんが「普天間基地閉鎖と辺野古新基地建設反対闘争の報告」を行った。辺野古での闘いの経験を交えながら、自公政権が押し付けてきた軍事基地との共生・共存がいかに平和と環境を破壊して進められたのかを怒りを込めて語った。そして、税金が七八年から総額五兆円超の「おもいやり予算」で使われたことを暴露した。

 続く岩国からは岩国市議の田村さんが、十一月九日に行った会見資料をもとにしながら「『海兵隊航空計画』をめぐる岩国基地との関連について」の報告を行った。沖縄・普天間飛行場から空中空輸機の移転については「十五機の移駐とF35Bステルス戦闘機の配備が計画されており、岩国基地の機能強化が行われようとしている」。そして、「岩国へ米空母艦載機が移転することになっているが、厚木にも修理施設を残し、岩国にも修理施設を作ろうとしている。これは二つの基地を米軍が自由に使おうとしている証左である」として、「厚木にもいらないものは岩国にもいらない。米軍のたくらみを許さず神奈川の人々と連帯して闘う」と語った。

 次に「米海軍横須賀基地を中心に基地の強化が進む三浦半島の現状」と題する報告が、三浦半島地区労の小原さんから行われた。横須賀が原子力空母ジョージ・ワシントンの母港となり、最新鋭のイージス艦やミサイル搭載の原子力潜水艦オハイオの入港が強行されている。そして、日米軍事再編の一環として海上自衛隊の強化が行われていると、横須賀の現状を怒りをもって伝えた。

 次に各氏から今後の運動の展望について語られた。横須賀からは「市長選を闘い、二度の市民投票を闘った市民は確実に成長している。新政権にマニフェストや政策合意の確実な実行を行わせるために、労働組合の一層の取り組みの強化と市民そして全国との連帯の絆をさらに強めたい。最大の目標は空母の母港化撤回だ」ときっぱりと語った。岩国からは、現在闘われている四つの裁判闘争を紹介しながら「岩国は負けない」と自公の攻撃に対して闘い続けてきたことを明らかにし、この闘いの中に展望があると力強く語った。最後に沖縄から、未だに一本のくいも打たせていない。普天間が危険な軍事基地であることは明らかだ。だったら普天間の機能をまず停止すること、その上で移転先を協議すればいい。事件事故はもうたくさんだ。いつ沖縄の人民の怒りのマグマが爆発するかわからない現状だ。沖縄の自民党すら「県外」を口にせざるを得ない状況に追い込んでいる。名護市長選挙も統一候補となる見込みだ。今こそ県民が一丸となって最後まで闘う。と決意を明らかにした。続いて会場から質疑が行われ、午後からの屋外集会、デモに向けてシンポジウムを終えた。



 ●大和公園で集会

 厚木基地に向けデモ行進


 十一月二十一日午後二時、午前中のシンポジウムをうけ、大和公園での集会と厚木基地に対するデモンストレーションが取り組まれた。厚木爆同、神奈川平和運動センター、原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議(県央共闘)の三者が主催した。

 県央共闘の清水則之さんが司会を行い、神奈川平和運動センターの宇野峰雪さんが主催者あいさつを、厚木爆同の大波修二さんが基調報告を行った。主催者あいさつでは、とくに松沢知事がワシントンで辺野古への移設を主張したことを強く批判した。基調報告では、米軍機、自衛隊機の爆音が激化、広域化していることを具体的に批判し、五十年に及ぶたたかいを総括する報告を行い、岩国への移転ではなく、厚木基地の全面撤去をはっきりと主張した。

 続いて、連帯あいさつの最初にヘリ基地反対協の安次富さんが発言に立った。まず11・8の県民大会に結集した二万一千名が県内移設反対の声をあげたことを報告し、松沢知事、仲井真知事の発言を弾劾し、松沢知事に対する抗議行動を行ったことを報告した。さらに、岡田外相の嘉手納統合案を強く批判し、鳩山政権は米軍再編見直し、地位協定の改定を行なうべきだと主張した。そして集会参加者に対して、反基地の共同闘争を作り上げていこうと呼びかけた。

 次に連帯あいさつに立った岩国市議の田村順玄さんは、松沢知事の発言を強く批判。「岩国への移駐」をしても、厚木の施設をなくすわけではなく、厚木も岩国も両方使うことこそ目的だと暴露した。だからこそ、ともにたたかおうと呼びかけた。さらに、平和フォーラムからも連帯アピールが行われた。
 決議では、まず「松沢県知事発言の撤回と沖縄県民へ謝罪を求める決議」が採択され、次に「集会宣言」が採択された。最後に、各政党からのメッセージが紹介された。「団結がんばろう」で集会を終了し、デモに出発した。

 公園を出発し、大和駅前を通り、厚木基地が見える「ふれあいの森草柳広場」まで、厚木爆同の宣伝カーを先頭にしてデモを行った。途中で、何度も艦載機が厚木基地を離陸し、爆音を轟かせる中、全体でシュプレヒコールを行い、市民にデモへの参加を呼びかけながら、たたかいぬいた。



 

 

 

 

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