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 ■1・10

  
反対同盟が新年デモと旗開き

三里塚反対同盟が2010年・新年旗開き
 


 一月十日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、二〇一〇年第一波の闘いとして新年デモを闘った。そして、団結旗開きで、今年を「三里塚闘争、決戦の年」として決意を打ち固めた。


 ●「用地内」を貫く新年第一波のデモ

 青く晴れ渡った快晴のもと、成田市東峰の開拓組合道路には、反対同盟を先頭に支援の労働者・学生・市民百二十人が結集した。

 開拓組合道路のすぐ近くには、成田空港会社が昨年新たに作った新誘導路が通っている。そこを次つぎとジェット機が騒音と排気ガスを撒き散らしながら自走し、暫定滑走路から飛び立っていく。そのジェット機の乗客からは、反対同盟の闘いの旗をはじめ林立する支援の旗が見えているはずだ。

 午前十時すぎ、司会の萩原富夫さんが反対同盟の「二〇一〇年闘争宣言」を読み上げ、参加者全員の拍手で確認した。

 つづいて、北原鉱治事務局長が三里塚四十四年の闘いを振り返りながら「なぜいまだに、成田の完全空港化ができないでいるのか?それは、ここで営農・生活し、生きている者が反対しているからだ」と、「用地内」農家をはじめ反対同盟の「徹底非妥協・実力闘争」の闘いが、成田空港の完全空港化を阻み、三里塚闘争勝利の展望を日々切り拓いている意義を明らかにした。

 顧問弁護団の葉山弁護士が、現闘本部裁判での仲戸川裁判長の不当な訴訟指揮を徹底弾劾し、二月二十五日に予定されている千葉地裁での判決公判闘争への決起を訴えた。さらに、市東さんの耕作権裁判についても、成田空港会社による「土地買収」は徹頭徹尾違法であることを満天下に明らかにする決意であることを明らかにした。

 共闘団体の発言で、統一委員会の同志は「反対同盟の闘争宣言をガッチリと受け止め、市東さん、現闘本部を守りぬく」という現地実力闘争を闘い抜く決意を明らかにした。そして三里塚闘争とともに、沖縄・岩国・神奈川の反戦・反基地闘争、反帝国際連帯運動の推進、階級的労働運動の推進を二〇一〇年闘いぬく決意を明らかにした。

 集会の最後に、参加者全員で北総大地に轟くシュプレヒコールをあげ、意気高くデモ行進に出発した。東峰十字路を通り、途中東峰神社に立ち寄り、北原さんが神社の鳥居に新しいしめ縄を結びつけた。

 そして、天神峰現闘本部先の市東さんの畑までのデモ行進を貫徹した。デモ終了後、反対同盟は、現闘本部を取り囲んで封鎖している鉄のクイと鉄線に「第3誘導路計画粉砕/現闘本部を守りぬこう」と大書きされた横断幕をくくりつけ、文字通りの二〇一〇年の戦闘宣言を明らかにした。


 ●団結旗開き★

 成田市内のレストランに移動し、午後一時から団結旗開きが開催された。午前中のデモ参加者に加え、各地から参加者が集まり、会場は熱気で充満している。はじめに司会の鈴木謙太郎さんがあいさつをおこない、つづいて反対同盟の闘争宣言を萩原富夫さんが読み上げて、参加者全員の拍手で確認。北原鉱治事務局長があいさつで、「2・25天神峰現闘本部裁判の判決公判闘争に多くの人が結集しよう」と訴えた。

 萩原進事務局次長があいさつに立ち、「アジアにおけるハブ空港としては、成田は完全に没落している。そのような余裕がない中で、なんとしても競争に生き残るためにあらゆる形で攻撃をかけてきているのが今の成田空港の姿であり、そこまで追い込んでいるのがわれわれの闘だ」と三里塚闘争の勝利の確信を述べ、3・28全国集会への結集を訴えた。

 そして、市東孝雄さんの「今年は決戦の年です」という音頭で乾杯を行い、杯を酌み交わしながら歓談と交流が進む。

 市東孝雄さんが「農地取り上げに反対する会」の人びとを紹介しながら、土地取り上げの攻撃を断固粉砕して闘いぬくという決意を明らかにした。

 共産主義者同盟(統一委員会)の同志が決意表明に立ち、「すべてをかけて、現闘本部、市東さんを守りぬく」「3・28全国集会へ総決起する」と三里塚闘争を闘いぬく決意を明らかにした。さらに辺野古新基地建設を阻止し沖縄解放闘争へ決起すること。日米安保五十年にあたる今年こそ安保破棄を闘いとる。在特会をはじめとする右翼ファシストの排外主義と断固闘う。岩国闘争などアジア共同行動の闘いを支持・支援する、という二〇一〇年の闘争方針を力強く明らかにした。

 二期阻止全国共闘の闘う仲間は、反対同盟との連帯にかけて地域・職場から2・25現闘本部裁判判決公判闘争、3・28全国集会へ結集するという決意を明らかにした。

 共産主義青年同盟学生班協議会の闘う学生は、在特会による在日韓国・朝鮮人に対する排外主義襲撃を徹底弾劾。広範な労働者人民の闘いで派外主義を粉砕し、右翼ファシストを解体に追い込もうと訴えた。

 最後に、参加者全員によるガンバロー三唱で団結旗開きを締めくくった。


 

 

 

 

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