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 ■5・23  沖縄

 鳩山再上陸に断固たる糾弾の嵐



 五月四日につづき二十三日、再び鳩山が沖縄を蹂躙した。前回、「日米同盟と抑止力」をかかげ「普天間基地の県内移設」を表明した鳩山は、前日までの日米実務者協議で辺野古案での日米合意そのままに、「普天間の代替地はやはり県内、より具体的には辺野古の付近にお願いせざるを得ないとの結論に至った」と述べ、辺野古への回帰=新基地建設押し付けを明言したのだ。満こうの怒りで弾劾する。断じて許さない。
 鳩山は、知事・仲井真との会談で、「昨今の朝鮮半島の情勢からしても、東アジアの安全保障環境は、まだ不確実性が残っている。海兵隊を含めた、在日米軍全体の抑止力を低下させてはならない」と、「抑止力」神話を全面展開し、「県外という言葉を守れなかったことをおわび申し上げたい」「断腸の思いで下した結論だ」と居直った。
 これに対し、知事・仲井真でさえも沖縄人民大衆の怒りの深さと拡大を背景に、「総理の発言を踏まえた県外、国外という県民の熱い思いとの落差が非常に大きい」「極めて遺憾で、極めて厳しい」と反発した。また、北部十二市町村長との懇談の場でも、稲嶺進名護市長が「断固反対」を表明したのをはじめ、全員が辺野古案回帰を批判し、県外移設を求める意見を表明した。経済団体代表者からも「経済問題を交換条件にされては困る」との声が相次いだ。当然だ。四・二五県民大会の地平は確固たる沖縄人民の不動の意志だ。
 とりわけ、稲嶺名護市長は、「総理が県外移設を公約し、県民の期待を高めながらそれを反故にしたことは、政権が掲げる『友愛政治』を自ら否定するもの」「市民、県民の思いを裏切ることであり、極めて残念で怒りを禁じ得ない」と、持ち時間一分をはるかに超過して、怒りと辺野古反対の固い意志を鳩山につきつけ、鳩山を断固糾弾した。
 この日、午前九時には那覇・県民広場には、基地の県内移設に反対する県民会議の呼びかけに応えた千名もの沖縄労働者・市民が結集し、鳩山再上陸に抗議する緊急集会が勝ち取られた。さらに鳩山が踏み入れる「県」庁入口周辺では猛然とした嵐の抗議行動が果敢に展開された。「怒」「怒」「怒」……高嶺「県」議会議長は鳩山との会談を拒否し、全会派から三十六名の議員が抗議の座り込みを貫徹した。
 名護では、ヘリ基地反対協の呼びかけで、約三百名の労働者・市民が会場の万国津梁館前交差点での抗議行動を展開した。二十一日の名護市民学習会で、海兵隊「抑止力」はユクシ(うそ)で、この十四年間、過去の日米合意はすべて粉砕されてきたことを確認し、理論武装した名護市民に鳩山の詭弁は通用しない。安次富ヘリ基地反対協代表委員が宣伝カー壇上から血の叫びを響き渡らせ、呼応した抗議団は「鳩山帰れ」の怒りのシュプレヒコールを目前の鳩山につきつけた。
 北部十二市町村長懇談後、稲嶺市長の報告集会が設定され、稲嶺市長は辺野古回帰を絶対認めない、名護の海にも陸にも新たな基地はつくらせない、と改めて決意を表明し、二八日「日米合意」を許さない緊急名護市民大会への結集を訴えた。
 名護では誘致派も息を吹き返している。沖縄担当相・前原国交相は、前市長・島袋らを東京に呼びつけ画策するなど、悪らつな策動を公然化しているのだ。断じて許せない。もはやわれわれには一切の制約もない。辺野古新基地絶対阻止を米軍再編粉砕・軍事基地撤去・安保粉砕として全国で爆発させよう。



 

 

 

 

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