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 ■6・27  三里塚

 全国結集大闘争に485人が参加



 六月二十七日、「用地内」東峰の萩原進さんの畑において、「団結街道閉鎖阻止!第三誘導路認可・着工粉砕!不当弾圧を弾劾・粉砕しよう!/6・27全国結集大闘争」が闘われた。会場には、緊急闘争にもかかわらず全国から四百八十五人の労働者・学生・市民が結集し、反対同盟を先頭に実力闘争への決意を打ち固めた。
 正午過ぎ、司会の宮本麻子さんのあいさつで集会が開始された。最初に反対同盟全員が壇上にあがり、鈴木幸司さんへの一分間の黙祷を行なった。
 つづいて北原鉱治事務局長が登壇し、あいさつを行なった。「決戦の時が来た。敵は市東さんの生活道路をつぶしに来ている。団結街道の閉鎖を絶対に許してはならない。生あるかぎり、勝利にむけて闘おう」と実力闘争への決起を訴えた。
 完黙非転向を貫き、権力の弾圧を粉砕して奪還された市東孝雄さんと萩原富夫さんが登壇し発言した。市東さんは「4・25沖縄県民大会に参加したときにもらった勇気が、闘いに奮い立たせたと思う。これからも、やるときはやります」と力のみなぎる決意を明らかにした。萩原富夫さんは「市東さんの不当逮捕に怒りをたぎらせ、公聴会粉砕闘争の時にその怒りが爆発した」と闘争心を明らかにした。
 萩原進事務局次長が壇上にあがり、基調を提起した。まず、「天神峰現闘本部裁判で、仮執行宣言を粉砕した。この勝利は、現闘本部撤去から団結街道を封鎖し第三誘導路の早期着工という敵の目論見を打ち砕いた。この勝利から市東さんの体をはった闘いが闘われた」とこれまでの闘いを総括。そして「本日の全国結集大闘争をもって、決戦に突入した。緊急事態には一人でも多くの人が駆けつけてほしい」と現地闘争への決起を訴えた。
 つづいて、反対同盟顧問弁護団が、現地闘争と一体に裁判闘争を闘いぬく決意を表明した。
 婦人行動隊の鈴木加代子さんによるカンパアピールにつづいて、結集した諸団体より決意表明が行なわれた。壇上に立った統一委員会の同志は、鈴木幸司さんへの追悼を述べ、①日米共同宣言を許さず、辺野古基地建設・高江ヘリパッド建設阻止の闘いに決起する。②今秋、ソウルG20―横浜APEC粉砕闘争に決起する、③在特会など差別排外主義襲撃集団を許さず包囲解体していく、④反対同盟に徹底連帯し、三里塚闘争を闘い、十月三里塚現地闘争に総決起する、の四点にわたって闘争方針を明らかにした。
 闘争宣言を鈴木謙太郎さんが読み上げ、伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを行ない、いよいよデモ行進だ。デモコースは集会場から市東宅横を通り、団結街道に入り、天神峰現闘本部前からゴルフ場前までだ。「団結街道閉鎖阻止!」「第三誘導路粉砕!」の声をあげながら戦闘的なデモ行進を貫徹した。

 ●団結街道閉鎖強行弾劾

 あろうことか、集会翌日の六月二十八日の未明に成田空港会社は、ガードマンと権力機動隊を動員して団結街道の閉鎖を強行した。われわれはこのことを満腔の怒りをもって弾劾する。あわせて反対同盟の弾劾声明を掲載する(別に掲載)。


 ■弾劾声明

 六月二十八日未明、成田空港株式会社は団結街道の閉鎖を強行した。昨日、国土交通省は第三誘導路建設を認可した。市東孝雄氏の5・17不当逮捕に始まる一連の事態は、天神峰地区に対する襲撃と言うべき暴挙であって、そこには憲法も人権も一切認められない。反対同盟は怒りを込めて弾劾し、敢然と闘う決意を表明する。
 いったいいかなる権限のもとに、団結街道を廃止できるのか。団結街道は明治からの里道であり、今も一日百五十台を超える車両が通行する。市東孝雄さんにとっては他に代えられない耕作用道路である。反対同盟の本部建物である天神峰現闘本部に通じる唯一の道である。
 この公道を、地権者や関係人の承諾なく、最低限の行政手続きを踏み破って、一坪わずか九千四百二十円という破格の値段で談合し売買する成田市と空港会社に怒りがこみ上げる。 
 夜も明けやらぬ午前三時に人目を盗み、ガードマンと機動隊を盾にして封鎖を強行したことの中に、その不正義が明らかだ。反対同盟は、本日、通行妨害禁止の仮処分を千葉地裁に申し立て、反撃した。
 第三誘導路計画は空港破たんの象徴である。その認可は、無責任な官僚政治の最たるものだ。急坂・急カーブの一本目の誘導路、東峰の森を伐採した二本目の誘導路を見よ! 構造的な欠陥を抱え、成田空港の死重となっている。その責任はあげて、農地を強制収用し農民を弾圧してきた空港会社と政府権力にある。
 三本目の誘導路着工を断固として粉砕する。暫定滑走路を閉鎖に追い込み空港廃港へと前進する。
 全国のみなさん!
 三里塚闘争は、団結街道閉鎖と第三誘導路着工との攻防をもって、現闘本部を防衛し、市東さんの農地を守りぬく高原的な闘いに入りました。
 菅政権の消費大増税、辺野古新基地建設、東アジア共同体構想に対して、三里塚は沖縄の怒りと固く結びつき、身体を張った実力闘争で闘い抜くことを決意します。7・23現闘本部裁判控訴審初弁論、7・26農地裁判に結集し闘うことを訴えます。

                  二〇一〇年七月一日


 

 

 

 

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