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  ■9・16  千葉

  鈴木さん一坪共有地裁判

 遺志継ぎ土地強奪反対の決意新たに裁判闘う




 九月十六日千葉地裁で、鈴木幸司さんの一坪共有地の第十五回口頭弁論が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけた。
 この裁判は空港のA滑走路北端に隣接する一坪共有地をめぐる裁判である。この共有地は「三里塚地区周辺に土地を持つ会」という組合の土地である。空港反対を堅持している一坪地主は鈴木さんのみである。千葉県企業庁が対価四万円で土地を接収し、整地して空港会社へ売る皮算用を描き、裁判を起こしてきた。鈴木さんと反対同盟は、空港のための土地利用に反対し、被告として裁判を闘ってきた。
 この日の裁判では、同盟弁護団は、「全面的価格賠償方式は違憲である」また、「県企業庁が進める『新産業三角構想』は、バブル期の当初プランが破綻して、収束、清算の方向へ向かっているから、土地を接収する必要性がない」と主張。また、県が提出した準備書面に対し、「反対運動のためには、その土地で経済的収益をあげるかどうかは関係ない」(一坪共有地そのものが空港反対運動である)として、次回までに再反論を行うとした。
 反対同盟弁護団は、鈴木幸司さんの逝去にともない、幸司、いと夫妻から息子の鈴木謙太郎、加代子夫妻へ一坪共有地を継承することを通告した。
 これは「土地を持つ会」の理事会を、今月一日に開き、決定した。念のために相続人にも捺印をもらった。この継承が認められるかどうかは、「土地を持つ会」が民法上の組合であることを認めるかどうかと同じく、重要な争点である。弁護団は、必要になれば詳しく主張するとした。
 裁判の後、別室にて報告会が行われた。弁護団は、十一月中に福井県立大の清水和邦教授執筆の、一坪共有地運動についての意見書を提出するとした。そして「早期結審攻撃を打ち破って闘おう」と呼びかけた。
 謙太郎さんは「遺志を継いで闘います」、いとさんは「体に気をつけがんばります」とあいさつした。
 萩原進事務局次長は、「10・10集会は今年後半の闘いを左右する。大結集により、権力の攻撃に一矢むくいよう」と呼びかけた。
 次回の口頭弁論は十一月十八日に開かれる。多数の傍聴闘争で、千葉県の悪行を打ち破ろう。


 

 

 

 

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