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 ■11・16  千葉

  団結街道廃止処分取消し訴訟

 「道を元に戻せ!」市東さんの怒り成田市らを圧倒




 十一月十六日千葉地裁で、団結街道廃止処分取り消し訴訟第一回口頭弁論が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけた。
 反対同盟は、団結街道の通行妨害禁止等仮処分を申し立て、十月十三日に審尋を闘った。この申し立てと並行して、成田市、成田空港会社(以下、NAA)に対して、路線廃止処分取り消しを求めて、本裁判を起こしたのだ。
 この日は、冒頭、市東さんが怒りの意見陳述をした。「道を元に戻せ。岩の台、取香(とっこう)、東峰、十余三の住民や、宅急便、郵便の車などが使っていた。今も一日五、六台の車が入ってくる。深夜三時に警察を動員して封鎖し、未だに案内看板も立てていない。空港会社の黒野元社長は『住民の同意なしに進めない』と言っていたが、この言葉は何なのか。成田市は住民の生活を守らず空港会社と組んでいる」と空港会社と成田市を徹底弾劾した。
 続いて弁護団が準備書面の要旨を述べた。「江戸時代後期には道として利用されていた」「使用している道路を廃止することは、道路法一〇条違反である」などを主張した。これに対し成田市の主張は、「原告全員が原告適格がないから訴えを却下すべきだ」というものであった。法廷全体が怒りの渦に包まれた。
 裁判後の報告会で、市東さんは、「やってやろうという気持ちがまた湧いてきた」と決意を述べた。
 北原事務局長は、「三里塚の裁判は、裁判で勝って判決で負けるというのが問題だ。実力で闘うことが勝利への道だ。最近、中国の船が体当たりしたり、ロシアの大統領が千島列島の現地調査をするなど、六十五年前の日本敗戦の当時を振り返ってみたときに、きな臭いにおいがしてならない。有事には五十万米軍が成田空港を使うという。成田空港は当初からまちがった空港建設だった。成田空港を廃港に追い込むことが、日本の未来に希望を持たせる」と発言した。
 萩原事務局次長は、「部落にとって、道はとても大切なものだ。天神峰の人たちが道を作った。廃道化は市民である市東さんをたたき出そうとするもの。市東さんは市民じゃないということだ。県有林を切って、敷地外にはみ出して、第二誘導路を造った。第三誘導路は本来の敷地ではない。駐機場も敷地外に造って、どんどん広げようとしている。年間飛行回数を二十万回から三十万回へ、二十四時間化へとなし崩しに進めようとしている。こんなことを許してはいけない」と不屈の決意を明らかにした。
 次回は三月一日十一時から開かれる。多くの傍聴で団結街道の封鎖解除をかちとろう。



 

 

 

 

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