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 ■1・9  三里塚

 反対同盟が新年デモと旗開き



 一月九日、全国から百五十名を越える労働者人民の結集で三里塚芝山連合空港反対同盟の二〇一一年新年デモと団結旗開きがかちとられた。二〇一〇年決戦を攻勢的にたたかいぬいた勝利の地平をガッチリと確認し、「第三誘導路粉砕」「市東さんの農地を守りぬく」決意をうち固めた。

 ●新年デモをうちぬく

 晴天のもと寒風が吹くなか「用地内」東峰の開拓組合道路に、反対同盟を先頭に新年デモの参加者が続々と結集してくる。
 午前十時すぎ、司会の鈴木謙太郎さんの「今年はさらに厳しい情勢だが、さらなるたたかいで勝利しよう」というあいさつで集会が開始された。
 つづいて北原鉱治事務局長が発言に立った。北原さんは、「三里塚のようなたたかいがあるかぎり、戦争に突入することは無理だ。三里塚はたんに土地を守るだけでなく、反戦のたたかいとして世界の人民のためにたたかっている」と反戦の砦として今年もたたかいぬくことを明らかにした。そして市東さん宅の前を通る団結街道が空港会社によって封鎖されたことを「生活と営農のためにかかせない道路を封鎖したことを断じて許さない」と弾劾し、「農地を守り、たたかいぬく」と力強く宣言した。参加者はこれに万雷の拍手で応えた。
 反対同盟顧問弁護団が発言に立ち、昨年の勝利の地平を継承し、法廷内外を貫いてたたかいぬく決意を明らかにした。最後に参加者全員による団結ガンバロー三唱で気勢をあげ、デモ行進だ。デモコースは、開拓組合道路から市東さん宅前を通り、「迂回ルート」から市東さんの畑までだ。市東さん宅横の看板は「第三誘導路粉砕!」「農地取り上げを許さない」のスローガンに一新されている。力強いデモ行進を貫徹し、午前中の新年デモを終えた。

 ●二〇一一年の闘う決意打ち固める

 場所を成田市内のレストランに移動し、午後一時から「二〇一一年新年団結旗開き」が開催された。
 司会の鈴木謙太郎さんのあいさつにつづいて、萩原富夫さんが反対同盟の「二〇一一年闘争宣言」(全文を別掲載)を読み上げ、会場の参加者全員がこれを拍手で確認した。
 つづいて北原さんが「今年は決戦になる。勝利にむけてたたかいぬく」とあいさつ。
 市東孝雄さんが、「二〇一一年には、ますます闘争は激しくなるが、力をあわせてがんばりましょう!」と乾杯の音頭をおこなった。しばらくの明るくにぎやかな歓談のあと、結集した市民団体、支援からつぎつぎと発言がおこなわれた。市東さんの農地取り上げに反対する会、顧問弁護団などが発言。二期阻止全国共闘のたたかう仲間は、「空港会社による市東さんへの生活破壊を断じて許さない。第三誘導路粉砕でたたかう」「反対同盟に徹底連帯し、3・27三里塚全国集会に決起する」と決意を表明した。
 共産主義青年同盟学生班協議会は、まず、①三里塚現闘団、統一委員会行動隊を先頭に三里塚現地のたたかいを担ってきた意義を明らかにし、3・27三里塚闘争に決起する、②昨年はソウルG20―横浜APEC粉砕闘争に決起したたかいぬいた、③沖縄―「本土」を貫き基地撤去―沖縄解放闘争をたたかいぬいた、今年も、④「在特会」など差別排外主義とたたかいぬき、朝鮮侵略反革命戦争阻止に決起すると、四点にわたって発言した。
 統一委員会の同志は、市東さんが自らの土地を守るために実力決起したたたかいを「三里塚闘争にとって歴史的な実力決起としてある」とし、二〇一〇年三里塚闘争の勝利の地平を明らかにした。そして、統一委員会は三里塚闘争とともに、二〇一〇年にはソウルG20―横浜APEC粉砕闘争、韓国やフィリピン、アジア諸国地域人民との反帝国際連帯運動の前進をかちとり、十二月岩国国際集会への結集など、階級闘争の前衛としてたたかいぬいた意義を明らかにした。さらに、3・27三里塚現地に総決起し二〇一一年闘争をたたかいぬくという力強い決意を明らかにした。
 まとめの発言に萩原進事務局次長が立った。萩原さんは「二〇一一年を文字通りの決戦の年としてたたかう」と切り出し、第一に昨年以上に攻勢的・攻撃的にたたかいぬく、第二に、「農地死守」を貫き身体をはって実力決起する、第三に、三里塚闘争四十五年のたたかいの地平で、反戦のたたかいとして三里塚軍事空港を粉砕すると、三点わたって闘争の方向を提起し、そして、「二月四日の東京高裁での現闘本部裁判控訴審闘争に結集しよう。一、二月をたたかいぬき、3・27全国総決起集会へ全力決起しよう」と力強く訴え、参加者全員がこれに拍手で応えた。
 最後に、伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、二〇一一年をたたかう決意を打ち固め団結旗開きをしめくくった。



 ■2011年闘争宣言

 世界を覆う恐慌が、ついに戦争の予感を現実のものとした。韓国・延坪島(ヨンピョンド)の砲撃戦は、この危うい現実を衝撃的に突きだした。ふたたび朝鮮侵略戦争を繰り返すのか、――すべての人々にこのことが問われ、反戦の力がとめどもない奔流となって世界を動かす時がきた。
 危機と混迷を深める菅政権は、延命の道を財界にすがり、その意を受けてブロック化と戦争に向かって暴走している。TPP(環太平洋経済協定)はその象徴であり、日本農業を壊滅させ、労働者の首切りを極限にまでおし進める暴政にほかならない。成田空港は沖縄と一体の米軍事拠点である。
 この動乱のさなかにおいてなお、死活的なインフラ=成田空港は、闘いに阻まれ破たんにあえいでいる。昨年激しく進行した三里塚闘争破壊の攻撃は、起死回生をはかる民主党・菅政権の凶暴なあがきであった。
 反対同盟は、現闘本部撤去仮執行を粉砕し、団結街道封鎖と闘う市東孝雄さんの実力決起で、この攻撃をあざやかに打ち破った。そして一つの確信を新たにした。理不尽きわまる国策=空港建設に対して、「軍事空港建設反対」「農地死守」を掲げ、身体を張って闘うことは圧倒的な正義である。
 絶対反対で闘うことはたやすいことではないが、この道の正しさを反対同盟は確信する。農地と農民の権利を守り、改憲・戦争に反対する三里塚がいよいよ真価を発揮する時がきた。
 二〇一一年、攻勢的に大胆に、闘おう。基地全面撤去へと闘う沖縄の火はいよいよ燃え広がるであろう。労農連帯の旗の下、検修全面外注化と闘う動労千葉を先頭に、大失業・戦争と闘う労働者の決起が国境を越えて広がるであろう。学生の鮮烈な決起が始まった。三里塚は沖縄や関西住民を始めとする広範な住民運動、市民運動と完全にひとつだ。三里塚は共闘と結集の砦である。
 第三誘導路粉砕! 暫定滑走路南進のための東峰地区破壊策動を許すな! 2・4現闘本部控訴審闘争は審理打ち切り・仮執行を阻止する大決戦である。大結集を呼びかける。迂回道路トンネル化のための一月道路切り替え阻止! 団結街道仮処分に勝利しよう。市東さんの農地裁判を闘い、3・27全国集会に空前の大結集を闘いとろう。
 二〇一一年一月九日



 

 

 

 

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