共産主義者同盟(統一委員会)

 

■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームに戻る

 ■2-3月  各地

 
共産同政治集会の成功かちとる




 ●2・20 中央

 北アフリカ・中東情勢について特別報告

 青年・学生運動を創出する方針うちだされる



 二月二十日、東京・足立区の綾瀬プルミエにおいて「共産同(統一委員会)中央政治集会」がかちとられた。
 午後一時二十分すぎ、「チュニジア、エジプトの民衆決起は、圧政に苦しむ世界の労働者人民に、闘いに決起すれば勝利をつかみ取れるという展望を示した。激動の時代に突入したことをしっかりと捉え、政治集会の成功をかちとろう」という司会のあいさつで政治集会は開始された。
 連帯あいさつのはじめに沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックがあいさつに立った。関東ブロックの代表は、反戦地主の「土地を返せ」と闘い続ける闘いは反戦反基地反安保の闘いそのものであるという点を改めて強調した。そして、元首相鳩山の「抑止力は、方便」という無責任な発言は許されないと弾劾し、闘い続けることで普天間基地撤去と辺野古新基地建設阻止をかちとっていこうと訴えた。
 つづいて、労働運動の現場から首都圏労働者が発言に立った。自治体労働者の中でも、非常勤、臨時職など非正規雇用労働者が三割から四割を占めている実態を明らかにしながら、「すべての労働者の均等待遇を求めていくことが運動の課題となっている」ことを報告。そして失業、貧困、格差の拡大、青年労働者の雇用不安の増大、また二十歳代、三十歳代から四十歳代と働き盛りといわれる年代での生活保護申請の増加の実態がある一方で、大手資本の大多数が内部留保という巨額な利益を溜め込んでいるという許しがたい実態があると批判。そのような資本を菅民主党政権は支えている、このことを許さず、労働運動に多くの青年労働者の結集をかちとっていこうと訴えた。
 アジア共同行動日本連共同代表の鴨居さんは、昨年の十一月横浜APEC反対闘争、十二月岩国国際行動の成功をガッチリと確認し、二〇一一年の反帝国際連帯運動の前進をかちとっていこうと提起した。
 政治集会に寄せられたメッセージを司会が代読し、これを参加者全員の拍手で確認した。
 つぎに三里塚現地からかけつけた反対同盟の北原事務局長があいさつに立った。北原さんは、「三里塚は四十五年間、実力闘争で闘ってきた。三里塚空港の完成は絶対にありえない」と不屈の確信を明らかにした。そして自らの戦争体験を交えながら、「在日米軍基地が強化され日米安保体制が強化されようとしているのは再び侵略戦争に日本が突入しようとしているからだ」と弾劾し、反戦闘争、労農連帯の闘いとして三里塚闘争をともに闘おうと訴えた。会場の参加者は拍手でこれに応えた。
 つづいて反対同盟顧問弁護団の遠藤憲一さんが発言した。遠藤さんは、「九〇年代、国と空港公団は成田治安法を発動して二期工事を強行してきたが、現在の成田空港会社は民事裁判をつかって土地を強奪しようしている。しかし、反対同盟・支援・弁護団は一体になって法廷内外を貫く闘いで空港会社の矛盾を突き、土地強奪を許さない闘いを展開している」と報告した。さらに、裁判員制度のもとで死刑判決が出たことや、民主党政権が共謀罪の復活を狙っていることなどをあげ、戦時司法への転換を阻止していこうと訴えた。
 国際情勢の報告と題して政治局の同志が、北アフリカ・中東情勢についての報告をおこなった。チュニジア、エジプトでは、独裁政権により民主的権利が奪われてきたことに加え、生活苦・貧困が極限まで押しつけられてきたことに対する怒りの爆発的決起が全土的な決起へと拡大し、独裁政権を打倒したこと。さらに、帝国主義による北アフリカ・中東支配を揺るがす闘いへと発展していることを明らかにした。そして、反帝・反グローバリゼーションの闘いをさらに進めることで北アフリカ・中東の労働者人民に連帯しようと訴えた。
 休憩をはさんで、政治局の同志が基調報告に立った。同志は現在の激動の世界情勢を的確に分析し、二〇一〇年の闘いの総括から、二〇一一年の闘争方針を力強く提起した。会場の参加者は基調報告を拍手でガッチリと確認した。
 つづいて首都圏の同志が「首都圏における青年・学生運動の展望」と題してつぎのような発言を行なった。労働者派遣法の改悪により非正規雇用労働者が増大した。それとともに資本が垂れ流す「自己責任論」がまんえんしている。労働者同士のつながりが作りづらいなかで、「インターネットが唯一の居場所」という青年もいる。そのようななかで、社会的「不安感」を差別排外主義へと組織していく「在特会」などのファシズム運動が台頭してきている現状がある。われわれに問われているのは、失業・貧困、格差の拡大などの階級矛盾にさらされている青年・学生を反帝・反資本主義の階級闘争の側に組織していくことである。反帝国際連帯運動、三里塚闘争、反差別運動など闘いの成果をもって首都圏における青年・学生運動を創りだしていく。
 つづいて、侵略反革命と闘う障害者青年同盟、日本反帝戦線・三里塚現闘団、統一委委員会・行動隊、首都圏労共闘、共産主義青年同盟(学生班協議会)のそれぞれの同志から二〇一一年を闘う決意が明らかにされた。そしてスローガンを参加者の拍手で採択し、「中央政治集会の成功から二〇一一年の闘いの勝利にむけて奮闘しよう」という司会の閉会のあいさつ、参加者全員によるインターナショナル斉唱で政治集会は締めくくられた。



 ●2・27 関西

 「格差・貧困といかに闘うか」めぐり提起と発言

 革命的労働者党建設への結集訴える



 共産同関西政治集会は二月二十七日、京都において開催された。集会は司会の同志による「チュニジア、エジプトの人民の勝利的な独裁政権打倒の闘いに連帯するとともに、われわれも全力をあげて労働運動、青年運動の組織化に勝利し、日本階級闘争の前進を闘いとろう」という宣言で開始された。ついで、海外・国内から寄せられた連帯と激励のメッセージが紹介された後、参加していただいた方々から連帯の挨拶を受けた。
 AWC日本連顧問の小城氏からは、日米同盟の深化・TPP参加など米帝への追随の道を突き進む日帝・菅政権を打倒し、その支柱である連合と対決する任務が鮮明に提起された。また、関西共産主義運動(KCM)の代表からは、日帝の差別主義・排外主義・ポピュリズムの扇動という攻撃に対して運動側の立ち遅れを克服し、左からの人民の結集を推し進め社会的ヘゲモニーとしての労働運動の再建をかちとろう、というアピールがなされた。関生コミュニスト同志会の仲間からは、共産主義の展望のもとに労働戦線における新たな挑戦と戦略的前進が報告された。
 次いで集会の基調報告が提起された。提起にあたった同志は、冒頭で継続し深化している世界恐慌と中東・北アフリカにおける巨万の民衆決起にふれ、それが民衆に貧困を強制してきた独裁政権を勝利的に打倒することによって帝国主義の石油支配・中東支配を崩壊させていくという世界史的意義を強調した。そして、さらに深化しつつある新自由主義政策と日米同盟基軸路線をひた走る菅政権の打倒にむけて労働者人民の先頭でたたかい、そのただなかで階級闘争の新たな構造を作り階級闘争の歴史的再生と革命的労働者党の建設強化をかちとろう、とよびかけた。
 休憩の後、「格差・貧困といかに闘うか」をテーマにした第二部に入り、最初にこのテーマに沿った問題提起がなされた。問題提起では、エジプトの民衆蜂起にみられるように、このテーマは日本のみならず、現在の世界で帝国主義国、第三世界を貫いて共通の課題であり、日本では長らくブルジョア政権のもとで隠蔽されてきたがもはやそれができなくなり格差・貧困が露呈されてきた経過が説明された。また格差・貧困はあらゆる階級社会に存在するものであるが、特に資本主義のもとでは資本の運動自体によって途方もない規模において貧困が蓄積し労働者の窮乏化が進行し格差の拡大が全世界を覆うことを明らかにした。そしてこの状況に対する労働者人民の抵抗と闘いは必然であり、この闘いは貧困と格差の根源である資本主義の廃絶とそれにとってかわる新たな社会=共産主義を到達目標として進むべきことを今までの労働者人民の階級闘争・革命運動の歴史的総括として提起し、最後に、共産主義者となってこの運動をともに担おうとを呼びかけた。この提起を受けて労働戦線の同志は、労働者のなかに深刻化する貧困格差の現状を報告し、労働現場でたたかう共産主義者の任務として、貧困を可視化し社会問題化すること、春闘勝利・大幅賃上げの先頭にたって闘うこと、最低賃金の引き上げを闘い社会的責務を果たすことなどを提起した。また、青年戦線の同志は、新自由主義・グローバリゼーションがもたらす貧困の増大がとりわけ若年層において不安定就業、自己責任論や就活による人間性の破壊など大きな打撃を与えている現状を報告し、これに対して青年自身が団結して運動を作り、そのなかで社会主義、共産主義を民衆の希望として復権して必要性を訴えた。これらにつづいて会場から「労働運動が現実との闘いのなかで社会を変え、新たな社会を作る主体として登場せねばならないし、その芽は育ちつつある」「どのような思想性をもって闘うのか、労働者階級としての自覚にもとづいた思想・理論活動が重要だ」「今の反貧困の運動を野宿者の運動や過去の反貧困運動と切断してはならない」「どういう生活を望むのか、反貧困運動において共産主義者は明らかにする任務がある」などの発言があった。
 集会は、続いて第三部として決意表明にはいった。学生戦線の同志は、いままでの活動にたいする深い総括論議を報告し、労働者階級の一翼としての学生運動をめざし、理論・世界観・階級闘争・歴史を学んでいくこと、就活批判の運動など学内の運動を強化していくことなどを決意表明した。また、沖縄・高江の現地攻防に参加してきた学生同志から激しい攻防の報告と力強いアピールがなされた。ついで関西地方委員会の同志が登壇し、社会主義・共産主義を人民の解放の希望として再生させる決意をのべた。あわせて、朝鮮半島における戦争の危機・米軍再編・日本の戦争国家化にたいする全人民的政治闘争を全力で推進するとともに、労働運動を基礎にした階級闘争の構造を建設し、その内部から革命的階級を形成していくこと、青年層を組織し社会変革の主体として広範に登場させるという重点任務について提起した。そしてこの任務を責任をもって遂行する革命的労働者党建設への結集を訴えた。
 集会は最後にスローガンを確認し、インターナショナルの唱和をもって成功裏に終了した。



 ●3・6 九州・山口

 朝鮮半島情勢について講演

 岩国基地大強化-日米同盟強化粉砕の決意固める


 三月六日、北九州市内で同盟九州・山口地方委員会政治集会が開催された。
 司会の同志による開会宣言に続いて、アジア共同行動の白松哲夫さんから連帯あいさつを受ける。氏は、岩国のたたかいの意義を全国に広げてゆきたい、AWC運動を全国に広げたいと方向性を示しつつ、岩国のたたかいとAWC運動へのわれわれの全面的な支持と協力を強く呼びかけられた。続いて、集会に寄せられた数々のメッセージが紹介され、一部が代読された。
 基調報告に立った同志は「激動し、かつ混迷を深める現代世界と日本の情勢の中で、基調の内容をしっかりと共有して今年のたたかいを推し進めてゆこうではないか」と冒頭提起して基調報告を提起した。とりわけ、情勢認識の共有と八つの任務を確認し実行することを通じて、階級闘争の発展、共産主義運動の発展を切り開いてゆこうと提起した。
 基調報告ののち、同盟国際部の同志によって「朝鮮半島情勢と日本労働者民衆のたたかい」と題した政治講演に移る。最初に朝鮮半島の政治的・軍事的な情勢について、とりわけ昨年一年間を通じてどれほどの軍事的重圧が朝鮮民主主義人民共和国にかけ続けられていたのかを克明に示しながら、米国および韓国李明博政権が「武力統一」方針を維持していること、さらに日米韓の三角軍事同盟の実質的成立が急がれていることに対してたたかうべきことを呼びかけた。そしてそのたたかいを進めるうえで、地域住民と結合した反基地のたたかいが決定的に重要であることを明らかにした。講演では第二に、韓国における階級闘争の情勢を詳細に紹介しつつ、韓国の階級諸勢力との連帯の現段階と方向性が明らかにされた。「民族の解放」と「労働者階級の解放」という二つの課題を内在させながら進行する韓国階級闘争に対する見解や態度を日本の革命運動勢力がいかに築きあげてゆくべきかという点について示唆的な提起が行われた。
 休憩ののちに講演に対する質疑が行われ、続いて地方委からの報告が行われた。報告では、第一に基調報告に示された方針を地方委が最先頭で実践してゆく決意が語られた。第二に、この間の組織建設を徹底的に重視してたたかう地方委員会の方針をさらに強力に推し進める決意が表明された。そして第三に、リーマンショック以降の資本主義の根底的危機をプロレタリア革命の勝利へと結び付けてゆくために重点的に進められているマルクス主義、共産主義の学習をさらに継続しながら、「あらたな階級闘争構造の再建」へと進撃してゆく決意を明らかにした。マルクスの理論の学習をさらに深化させることと現代資本主義の分析と批判をさらに鮮明化させる課題は急務であるとした。
 続いて被爆者解放戦線、障害者解放戦線、労働戦線、学生戦線の同志たちが、この一年のたたかいの成果やそれぞれのたたかいの現状を報告するとともに、本年のたたかいの方向を明らかにしともにたたかうことを呼びかけた。被爆二世の同志は、被爆者運動の只中で共産主義者を建設してゆく決意を明らかにした。障害者の同志は自立解放の道を選択した初発の意思をあらためて想起しながら「新たな社会建設の主体として担い手として生きかつたたかう」と表明した。労働戦線から発言に立った同志は、所属する産業内での状況、とりわけそこで行われようとしている非正規職労働者への大量解雇に対する怒りが職場深部に巻き起こっている状況を報告しつつ、自らが「火花」となって労働者の怒りに点火したたかいを発展させてゆくという烈々たる決意を明らかにした。学生の同志もまた、日米同盟強化粉砕を掲げて岩国や沖縄のたたかいを進め、反核・反原発のたたかいを進めながら、青年学生の大量の組織化へ向けて奮闘する決意を明らかにした。こうして、現代の日本社会においてそれぞれの位置を占める階級・階層に根差しながら反戦をたたかい共産主義の思想と実践を拡大してゆく方向性が示されたのである。
 集会の最後に組織建設の前進をかちとろうと簡潔に集会のまとめが提起され、インターナショナルの合唱をもって集会を終了した。
 岩国基地大強化との対決をはじめとして日米同盟深化を許さないたたかいは、朝鮮半島での政治軍事的緊張の激化と日米韓反革命軍事協力体制の確立が急がれる中決定的に重要であり、そのたたかいを進める任務の一端を断固引き受け発展させる決意をこの日の集会を通じてわれわれはさらにうち固めた。そしてまた、マルクス主義、共産主義や資本主義批判の深化を通じて九州・山口地方における共産主義革命勢力の拡大をも自らの任務とすることをがっちりと確認しあったのである。



 

 

 

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006-2007, Japan Communist League, All Rights Reserved.