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 ■2・4 東京

  天神峰現闘本部裁判第三回口頭弁論

 真実にふたをし逃亡する井上裁判長



 二月四日東京高裁で、天神峰現闘本部裁判第三回口頭弁論が開かれた。全国から百二十名が傍聴に駆けつけた。井上裁判長の結審策動が予想されたことから、反対同盟は二週間前から連日高裁前で、早朝ビラまき情宣を行った。当日は九時半から裁判所包囲デモを闘い、裁判に臨んだ。百名ほどの私服が集まっており、権力側は結審の態勢だった。
 一方天神峰現地においても、市東さん宅を囲い込む第三誘導路工事が強行されている。二月四日には県道の切り回し道路への切り替えが予想されたため、切り替え阻止のデモを六十名で闘った。これによりこの日の工事を中止させた。
 傍聴席が二十八しかない四二九号法廷で公判は十一時から開廷した。はじめに、現闘本部の責任者の北原事務局長が「現場を見ないと判決は出せない。ぜひ現地調査をやってほしい」と意見を述べた。
 続いて弁護団が順次、主張を行った。「判決の終局的確定の後で、明け渡しなどの処分を行うべきだ」。「一審仲戸川裁判長は『被告が尋問に協力しない。尋問権を放棄したとみなす』と言うが、我々は『期日を変更、尋問の方法を変更せよ』と言っていただけだ」。「石橋、法理氏の証人調べを再びやるべきだ」「石橋氏は反対同盟へ土地を売る意志があったが、公団総裁が介入して妨害した」「石橋氏のビデオリンク方式の証人調べでは、真実と異なることが認定された」「今の裁判所は尋問を軽視し、陳述書のみで裁判の大部分を進めている。陳述書制度導入に我々は反対したが、危惧していた通りになっている」。「石橋陳述書に現れている真実性、意味をしっかり考えてほしい」。「井上裁判長は著書の中で『控訴審で同じ証人を再喚問することもありうる』と書いている。真実の発見、認定のため、再喚問をしてほしい」。
 弁護団は一時間にわたり粘り強く、裁判長に、実地検証・証人再喚問を呼びかけた。裁判長は苦々しい顔で聞いていたが、弁護団の発言が終わるのを待って、口を開いた。傍聴席両脇の廷吏が一斉に立ち上がった。「原告の主張は、『土地の不法占拠、明け渡しを求める。即時撤去を求める』。被告の主張は、『実地検証、再度の証人調べ、証拠文書の提出』。本日の弁論も踏まえ、総合的に検討した結果……、終結します」と言うが早いか、立ち上がり、後ろへ逃げ去ってしまった。次回期日も決めず、閉廷とされた。弁護団は「忌避!」と叫んだ。法廷は「逃げるな!」「戻れ!」と弾劾の声であふれた。弁護団が書記官に、忌避の有効性を確認した。法廷内外の傍聴団は抗議を続けたあと、怒りに震えながら裁判所を出た。日比谷公園で報告会を行った。弁護団は「忌避が調書から抹消されてしまうこともある。階級裁判を闘い、現地闘争を闘おう」と挨拶した。北原さんは「四十五年の闘争の中で闘った裁判は、すべてこのような結末だ。現地闘争で闘う以外に勝利はない。政界、裁判所に、無責任な連中がそろっている。一人一人が自分のこととして立ち上がろう」と呼びかけた。反対同盟とともに、現闘本部裁判を最後まで闘いぬこう。第三誘導路工事は、二月五日午後、切り回し道路の舗装を終え、週明けにも切り替えが予想される。反対同盟、市東さんとともに、切り替え阻止を断固闘いぬこう。



 

 

 

 

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