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 ■2・13  滋賀

 日米合同軍事演習反対!

 あいば野集会に全関西から800人が結集



 二月十三日(日)午後二時から、日米合同軍事演習反対!2・13あいば野集会が滋賀県・高島市民会館で開催された。前日からの雪が降りしきるなか、関西各地から八百人の労働者・市民・学生が集会に結集した。
 陸上自衛隊あいば野演習場では、二月二十日から三月五日まで日米合同軍事演習が行われる。これに参加するのは、日本側は陸上自衛隊第十五普通科連隊一個中隊、アメリカ側は第三海兵隊後方支援群第九後方支援大隊一個中隊である。あいば野演習場と隣接する陸上自衛隊今津駐屯地には都市型戦闘訓練施設が建設され、PAC3ミサイルが配備されるなど、陸上自衛隊の西日本における拠点として強化されてきた。今回の日米合同軍事演習もまた、〇八年秋・〇九年秋に続くもので、毎年のように日米合同軍事演習が行われてきた。ここで行われる日米合同軍事演習は、日米両軍が共同で都市を武装制圧することを目的としたもので、朝鮮半島・東アジアにおける軍事的緊張が高まるなか、絶対に許すことができないものである。
 2・13あいば野集会は、前二回と同様に、あいば野に平和を!近畿ネットワークとフォーラム平和関西ブロックの共催で開催された。近畿ネットは、関西の左派労組・市民団体などで構成されたもので、憲法を生かす会・滋賀、全交・滋賀、アジア共同行動・京都、反戦共同行動(きょうと)、しないさせない戦争協力関西ネット、兵庫社会労働運動センターなど、滋賀・京都・大阪・尼崎・兵庫・奈良の八団体が呼びかけ団体となったものである。
 集会は、武市さん(米軍犯罪被害者救援センター)と上田さん(滋賀県民平和・人権運動センター)の司会によって開始された。最初に、主催二団体を代表した主催者あいさつが行われる。フォーラム平和関西ブロックは議長の山下博司さんが、近畿ネットは野坂昭生さんが発言を行った。野坂さんはこのあいさつのなかで、戦争の危機が高まる朝鮮半島・東アジア情勢にふれつつ、アジア民衆そして沖縄・岩国・神奈川の反基地運動に連帯し、米軍再編・日米軍事一体化と日本の戦争国家化に反対してたたかおうと力強く呼びかけた。次に集会にかけつけた社民党衆議院議員の服部良一さんが、国会の状況の報告を中心にあいさつを行った。
 そのあと、メインゲストとして岩国から参加した岡村寛さん(愛宕山を守る会世話人代表)が紹介され、連帯発言を行った。岡村さんは、厚木の米艦載機の移駐による岩国基地の大強化と愛宕山米軍住宅建設を厳しく批判し、岩国基地訴訟や昨年八月からの愛宕山開発跡地見守りの集いを中心にした住民のたたかいを報告した。民主党政権は、成立当初から岩国基地への米艦載機移駐については自公政権の対応をそのまま引き継ぎ、推進するという立場を取りつづけてきた。そして、二〇一〇年度予算に米軍住宅建設のための愛宕山開発跡地買い取り費用を計上し、地元での説明会をくり返すなど状況は厳しい。岡村さんは、これらを報告し、岩国のたたかいへの連帯と支援を呼びかけた。
 つづいて、フォーラム平和・滋賀の議長の大谷さん、アジア共同行動・京都の代表の瀧川さんなど、四人が決意表明を行った。瀧川さんは、失業者が増大し、ますます労働者の貧困が拡大するなかで、ぼう大な費用をかけて米軍再編と日本の戦争国家化を推進する菅政権を厳しく批判し、あいば野集会の成功を通して反戦平和のたたかいをさらに発展させていくことを呼びかけた。集会参加者は最後に集会決議を採択し、団結ガンバローを行ってデモに出発した。時おり雪がふる厳しい寒さのなか、デモ隊は日陰ではまだ二十~三十センチの雪が残る高島市内を元気にシュプレヒコールをくり返して行進した。なお、この集会の開始前に、主催二団体の代表が陸上自衛隊今津駐屯地への抗議申し入れ行動を行った。また、この集会には韓国・クンサンでたたかい、昨年十二月の二〇一〇岩国行動に参加したユン・チョルスさん、沖縄のヘリ基地反対協共同代表の安次富浩さん、横須賀の非核市民宣言運動・ヨコスカ/ヨコスカ平和船団の新倉裕史さんからの連帯メッセージが寄せられた。
 この2・13あいば野集会は、朝鮮半島・東アジアの軍事的緊張が高まるなか、日米合同軍事演習に反対する全関西的な闘争として大きく成功した。また、岩国の反基地運動への連帯をおし広げていくたたかいにとっても、大きな意義をもつものとなった。


 

 

 

 

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