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   ■ 5・1  東京

 
第82回日比谷メーデー   1万2000名の労働者が結集

 被災者支援・原発即時停止―廃炉掲げる



 五月一日日比谷野外音楽堂を中心に日比谷公園は一万二千名の労働者でうめられた。第八十二回日比谷メーデーが実行委員会の主催のもと開催された。
 午前九時五十分に開会が宣言されるころには日比谷野外音楽堂内は労働者と組合旗でうめられ、周辺にも続々と労働者が結集した。「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」をメイン・スローガンに、「東日本大震災の被災者の救援・復興にともに連帯し全力をあげよう。すべての原発を即時停止し廃炉へ、原発依存のエネルギー政策の転換を」をサブ・スローガンとしたメーデー集会が開始された。
 まず全員が起立し、東日本大震災の犠牲者への黙祷がおこなわれた。主催者挨拶が実行委員会を代表して、石上国労東京地本委員長によっておこなわれ「東日本大震災の犠牲者への哀悼とお見舞いを表明する。福島第一原発による深刻な放射能汚染が拡大している。被災者の生活再建を一刻も早く進めると同時に、原発依存の社会からの脱却が必要である。このような時期だからこそ労働者の闘いが必要である。有期雇用が千八百万人になるなか雇用の安定のために、労働者派遣法の抜本改正を。日米軍事同盟の強化や改憲の動きに反対し、普天間の即時返還、辺野古新基地建設阻止を闘おう。だれもが安心してはたらける社会の実現のために闘おう」と発言した。
 つづいて、被災者支援のためのカンパ要請がおこなわれたのちに、連帯挨拶が武藤都労連委員長によっておこなわれ「原発を安全だとしてつくりつづけた歴代の政府、菅政権を批判し責任をとらせなければならない。原発推進政策からの転換を実現しよう。大震災を口実とした首切りや雇い止めを許さない。今こそ大幅賃上げを勝ち取ろう」と発言した。来賓あいさつがおこなわれた後、メッセージの披露がおこなわれ、中ノ島メーデー実行委員会、韓国民主労総等からのメッセージが読み上げられた。民主労総は「核のない社会を実現しよう。労働者の権利の獲得のために連帯して闘おう」と連帯の意志を表明した。
 多民族・多文化メーデー合唱団の歌と演奏がおこなわれた後に、四団体から決意表明がおこなわれた。東部労組メトロコマース支部からは「東京メトロの販売店で働く一年契約の労働者の生活と均等待遇を求める闘い」の報告。全統一外国人労働者分会からは、海外における原発事故の報道の様子の報告。大内宮城全労協議長は「被災地への支援に感謝したい。この震災によって今までの新自由主義、政治、エネルギー政策の矛盾があきらかになった。大震災からの復興には、全労協がかかげてきた内容が必要である。被災地の行政が破綻しているのは、今までの公務員の削減の結果でもある。今こそ、労働者の闘いが必要とされている」とのべた。最後に山口JAL不当解雇撤回裁判原告団団長が「JALの不当解雇は整理解雇の四条件をふみにじるものである。しかも組合指導部の解雇をねらったものであり許せない。現在のJALの再建は安全を無視した、もうかることだけを追求したものであり危険だ。安全と公共性こそ必要だ。みなさんの支援を要請する」と発言した。
 集会の最後に「第八十二回日比谷メーデー・アピール」がよみあげられ、会場全体の拍手で確認された。そして会場全体での力強い「団結頑張ろう」をおこなったあと、二コースにわかれた都心デモに出発した。土橋コースは霞ヶ関一帯、鍛冶橋コースは東京電力前を通り、都心に労働者の力強い隊列を登場させ労働者の要求をあきらかにした。
 第八十二回日比谷メーデーは、大震災後の多くの困難のなかで、このような時期だからこそ労働者が連帯したたかわなければならないことを鮮明にし成功をかちとった。民間中小の11春闘は本番をむかえている。労働者の要求の実現のために更に闘おう。



 

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