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   ■6・17 東京

  狭山事件の再審を求める墨田集会

  動き始めた狭山裁判 "次こそ狭山の勝利を!




 今年も部落解放墨田区民共闘会議と部落解放同盟墨田支部の主催による、狭山集会が六月十七日に勝ち取られました。3・11大震災直後の混乱期にあった、三月二十三日の第六回三者協議で、今までにない画期的な新証拠開示があったことを報告し、今こそ狭山裁判が動き始めていることを広く訴えるべきだとの思いから企画され、集会に先立って六月六日には錦糸町駅頭における情宣・署名活動も行われました。情宣には墨田支部、共闘の仲間が多数集まり、昨年再審勝利した足利事件、五月二十四日に無罪判決が勝ち取られたばかりの布川事件、次こそは狭山の勝利を!と訴えました。学生など若い方が多数署名してくれて、手ごたえを感じられた情宣でした。
 墨田区社会福祉会館で行われた「狭山事件の再審を求める墨田集会」には、八十名の仲間が参加。最初にDVD「動き始めた狭山裁判―事実調べから再審へ」が上映されました。続いて石川一雄さん、早智子さんからの訴え。石川さんは「無罪を勝ち取るのは、私にとって当然の権利であって『夢』ではない」と、一日も早く再審・無罪を勝ち取って、夢に向かって生きたい思いを訴えられました。毎年墨田に来られるにあたって句を詠んで下さる石川さんから、今年は「緊迫の度合高まり第三次 誓いあらたに闘魂勝利へ」と力強い声で詠い上げられました。早智子さんからは、「布川事件の再審は、やはり百五十以上もの隠された証拠が開示されたことによって大きく舵を切った。桜井さんと杉山さんは、その勝利報告集会で『次は石川さん頑張って!』と激励してくれた。きっと狭山も動く、もっと確実に動かして下さい!」「狭山には熱と光がある。だから狭山は元気!、石川も元気!」と七月の狭山市民集会、第七回三者協議と続く闘いへ向けて訴えられました。
 つづいて狭山弁護団報告として、青木孝弁護士からの講演を頂きました。市役所勤めをしていた青木さんは、組合運動を通して狭山事件を知り、冤罪を晴らすために自ら弁護士になって狭山弁護団に入りたい!と一念発起、勤めを辞めて勉強をしたのだそうです。その強い思いと行動力に一同驚かされました。弁護士になりたての当時は、狭山現地に入っては何度も現地調査を繰り返しおこなった、「万年筆」にこだわって徹底的に調べた、など当時を振り返り、また開示された新証拠からわかる、明らかな筆跡の違いなどを詳細に説明して頂きました。「無罪を勝ち取るには皆さんが、たくさんでなくていい、『ここはおかしい、間違いなく違う』と思えることをたった一つでいい、見つけて確信を持って欲しい」と言われました。
 集会終了後は、参加者による交流会がおこなわれました。交流会では3・11東日本大震災(原発事故)以降、被災地支援などを取り組んできた各労組・団体の仲間からの報告を中心にリレートークがされました。部落解放同盟は、全国と連携しながら関東ブロック各支部から現地派遣を行い、韓国NGO団体から届いた救援物資を岩手県大船渡市、陸前高田市、釜石市、大槌町などの避難所への配送してきました。墨田支部からも二回の訪問、石川早智子さんも行かれたとのことなどの報告があり、支援活動の感想が語られました。清掃労組からは瓦礫撤去などの支援を行ってきた若手組合員の方からの報告。東部労組からは、過去に福島第一原発一号機の点検作業に行ったことがある方から、経験を共有して被曝労働=差別労働であることを訴えたいと語られました。山谷労働者福祉会館の方からは、原発は日雇い・野宿労働者の被曝労働により稼動してきたこと、今また福島へ仲間たちが動員されようとしていること、山谷では被曝労働学習会が予定されていることなどが報告されました。「朝鮮学校も無償化に!下町実」からは、ストップしたままの朝鮮高校無償化適用を勝ち取ること、被災した東北の朝鮮学校への支援を行うこと、そのために下町実からの東北朝鮮初中級学校激励訪問を予定していることなどが述べられました。短時間ではありましたが、中身の濃い交流となりました。
 今年も成功裏に勝ち取られた狭山・墨田集会をバネに、石川一雄さん・早智子さんと共に今夏の闘いを全力で闘い、再審勝利へと山を動かして行きたいと思います。そして原発震災下であるからこそ大切な、あらゆる差別を許さない団結を打ち固めていきたいと思います。共に頑張りましょう!


 

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