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   ■6・27 千葉

 市東さん耕作権裁判

 偽造「測量図」をかばう裁判長を弾劾



 
 六月二十七日、千葉地裁民事二部(白石史子裁判長)において、市東孝雄さんの耕作権裁判の第二十回口頭弁論が行われた。
 この裁判は、成田空港会社(NAA)が、市東さんの南台の畑を「不法耕作」と決めつけ、明け渡しを求めているというもの。空港会社は、旧地主・藤崎政吉氏と故市東東市さんの間で交わされたとする「同意書」「境界確認書」を、土地明け渡し請求の唯一の根拠にしている。しかし、この「同意書」「境界確認書」に添付された「地積測量図」では、市東孝雄さんが耕作したことのない土地(南台四一―九)が耕作地と書かれているばかりか、それがそもそも偽造された文書であることが明らかになってきた。
 反対同盟弁護団は、今年一月に藤崎氏と面会。市東さんの耕作地や文書の作成経緯について聞き取りを行った。そこで藤崎氏は「筆跡は自分のものではない」「測量に立ち合ったこともない」「自分がこの地積測量図をつくったことはない」と重要な事実を明らかにした。弁護団は、四月の法廷で、面会を記録したテープとテープを書き起こした書面を証拠として提出している。空港会社が唯一の証拠にしているこの「測量図」は、一体全体なんなのか?それが今回の裁判の焦点になるはずだった。
 ところが、このかん、空港会社に有利になるような訴訟指揮しかしてこなかった白石裁判長は、原告・空港会社に対して「釈明は求めません」の一点張り。通常の感覚で判断すれば、唯一の証拠に偽造の疑いがあるなら、裁判として成り立たないはずだ。白石裁判長は、とにかく空港会社側をかばいたてて「新しい証拠の提出はこちら(裁判所)が決めることではない」「これ以上議論しても仕方ない」と暴言を吐き続けた。空港会社代理人は沈痛なおももちだ。傍聴席からの抗議の声に対しては、裁判長は「そこの○○の人、退廷!」と居丈高に言い放って、われわれの仲間を含む三名が延吏によって排除された。結局、空港会社の代理人は一言もしゃべることはなかった。白石裁判長は「法の番人」ではなく「空港会社の番犬」である。
 終了後、弁護士会館で記者会見が行われた。市東孝雄さんは「五月二十日の東京高裁判決と今回の千葉地裁のひどいやり方のなかで、現闘本部とうちの畑に対する一体の攻撃が急激に行われていると感じている。ああいうでたらめを認めるわけにはいかない。白石の考え方を変えさせなければならない」と裁判所への怒り語った。「裁判の公平さ」すらかなぐり捨てた強権的な訴訟指揮によって、農民が丹精込めて耕している土地が奪われることがゆるされてはならない。次回公判は十月二十四日。多くの傍聴によって、破綻寸前の空港会社と白石裁判長を追い詰めていこう。



 

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