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   ■7・24 東京

 「君が代」最高裁判決糾弾!大阪府「君が代起立」条例撤廃!

 都教委包囲・首都圏ネットが集会
 
 


 七月二十四日、東京の文京区民センターにおいて「『君が代』最高裁判決糾弾! 大阪府『君が代起立』条例撤廃! 7・24集会」が都教委包囲・首都圏ネットの主催で開催され、百六十人が参加した。
 都教委包囲・首都圏ネットは例年八月に、「日の丸・君が代」処分撤回を掲げ、新宿の都庁前に結集し、都知事石原―都教委包囲・抗議の集会・デモを闘ってきた。今年は、「日の丸・君が代」訴訟に対して最高裁が五月以降、立て続けに不当判決「君が代強制は合憲」を下してきた。さらには、六月三日大阪府議会において橋下知事がひきいる大阪維新の会が「君が代起立条例」を強行可決・成立させた。このような情勢のなかで、闘う方針を打ち固めるために集会がもたれた。
 集会では、被処分者の発言として、東京における入学式での不起立処分の教職員、板橋高校事件最高裁判決の藤田さん、「君が代」不起立最高裁判決原告の五人、東京教組、採用拒否裁判の方、解雇裁判の方々からそれぞれ怒りのこもった発言がなされた。
 そして、「『君が代』最高裁判決批判」と題して、解雇裁判原告の方が発言した。最高裁判決の特徴として、①判決は、それぞれの小法廷で出されているが、判決内容は完全に同一であり、実質的な「大法廷判決」としての性格がある。②「主文」と「補足意見」があるが、それらは対立するものではなく一体のものである。補足意見は、主文に対していろいろな注文をつけているが、主文の反動性を覆い隠している。③判決言い渡しのひどさ。五月三十日以降、七月十九日まで十一件の最高裁判決が出されているが、判決文の内容がコピー&ペースト以下の省略したものである。「日の丸・君が代」強制の職務命令は合憲だと強弁しているのみで、理由が展開されていないことなどをあげ、最高裁判決を徹底批判した。
 休憩をはさんで、横浜市の歴史歪曲教科書採択問題について、横浜学校労組の教職員が報告した。
 そして大阪府の「君が代」条例撤廃の闘いについて「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪の方からの発言があった。六月三日の条例制定の経過と中味、最近の橋下知事の「教育は二万パーセント強制だ」「情勢が変わった。これからは教育の内容は権力を握った者が決定してやっていく。管理職や教員はそれをいかにうまく実現するかだ」というメールやツイッターを引用しながら、橋下の狙いは教育への政治介入だと暴露した。石原都知事は、都教委の「10・23通達」という形で「日の丸・君が代」強制攻撃をかけてきたが、橋下知事の条例制定は段階を画した政治の教育への介入攻撃であると断じた。そして、大阪での反対の取り組みを紹介し、九月府議会に向け、条例撤廃を求める署名運動と9・24全国集会への結集を訴えた。
 つづいて、福島原発事故現地からの特別アピールとして、福島県教組郡山支部が福島現地の状況などを報告した。郡山支部は3・11当時から現在にいたるまでの状況をリアルに報告した。とりわけ、組合の機関紙をもちいて、放射線の影響などの正確な情報を組合員だけでなく、保護者や一般市民に伝えてきたことなどは、組合運動が被災地において重要な役割を担っていることを感じさせた。
 つづいて、愛知県、石川県、三重県、大阪府、兵庫県、福岡県と全国各地からたたかう教職員が結集していることが紹介された。主催者を代表して、都教委・包囲ネットの見城さんが基調報告を提起。集会決議を参加者全員の拍手で採択し、行動提起を確認、最後にシュプレヒコールでこれからの闘いの決意を打ち固めた。



 

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