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   ■7・31 大阪

 在特会の妨害、警察の弾圧許さず日本軍「慰安婦」問題で集会




 七月三十一日、日本軍「慰安婦」被害者である金学順さんが名乗り出て証言を行ってから二十年、関西において日本軍「慰安婦」問題の解決を求めてたたかってきた諸団体が結集した集会が、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークを中心とした実行委員会主催によって大阪歴史博物館で開催された。
 会場は、大勢の参加者で溢れ、通路にも参加者が座り、それでも会場に入れ切れずに、外のフロアで集会に聞き入るという熱気で、二百五十名の会場に四百名ほどの参加者が集うものとなった。
 集会では、他界された日本軍「慰安婦」被害者への黙祷、張智恵さんの「サンプリ舞」、金学順さんのDVD上映に続き、韓国・挺身隊問題対策協議会常任代表の尹美香さんがまず語った。尹美香さんは、ハルモニたちの二十年にわたるたたかいや水曜行動でのハルモニたちの姿を紹介するとともに、ベトナム戦争での韓国軍による性暴力被害者とも共に歩もうとし支援活動を行っていることなどを述べ、在特会らが、この問題を利用して日本軍「慰安婦」被害者を攻撃していることがいかに愚劣なものであるか、怒りをこめて語った。
 続いて、在日朝鮮人「慰安婦」被害者の宋神道さんの裁判支援を続けてきた梁澄子さんと、二〇〇〇年女性国際戦犯法廷で日本人「慰安婦」問題の証言を行った女性史研究者の藤目ゆきさんによるパネルディスカッションが「二十年の運動から何を学び、何を継承するのかというテーマで、関西「慰安婦」ネット共同代表・方清子さんのコーディネートでおこなわれた。
 梁澄子さんは、日本軍による強制連行を否定する攻撃に対し、本人が望んでいないことを強いられたこと自体が強制連行であること、また、日本軍「慰安婦」被害者が、自身の体験を語ることがどれほど苦痛に満ちた大変なことであるか、宋神道さんの経験をひきながら「慰安婦」たちの証言の重みとそれを引き継いでいく重要さを語った。
 藤目ゆきさんは、日本軍「慰安婦」問題と今日の軍隊による性暴力は一続きのものであることを、フィリピンで最初に名乗り出たロサ・ヘンソンさんが沖縄の少女暴行事件を知り、「あの少女は私だ、私はあの少女だ」と語ったことを紹介しながら語った。また、ハルモニが、自分たちの娘が、孫が、代を継いでたたかい続けると語ったことを紹介しながら、日本人「慰安婦」たちが名乗り出られない日本社会の現実と、日本人「慰安婦」の苦難を引き継ぐことのできていない日本の現状を指摘した。そして、金学順さんの証言によって、「被害者の恥」から「加害者の罪」へ、大きく歴史的な転換がもたらされてきたことを指摘しながら、そのたたかいは、代を継いだ民衆のたたかいの流れとして継承されていかねばならないし、そこにこそ本当の希望があると語った。
 方清子さんも、二十年間たたかってきて、日本軍「慰安婦」問題がいまだに解決しえていない現状には、日本社会の否定的問題があることを指摘し、それを変えていくたたかいを若い世代とともに進めていくと語った。
 当日、在特会は、自分らの集会開催を名目に隣の部屋をおさえてくるという妨害策動に踏み込んできた。在特会は、ただ、集会を破壊するためにのみ、隣の部屋を押さえて、そこを拠点にまっこうから集会破壊に乗り出してきた。だが、集会実行委員会とその支援要請を受けた「排外主義とたたかうネットワーク関西」に結集した七十名の防衛隊は、在特会のいっさいの破壊妨害行動と、これに乗じた大阪府警の弾圧策動をまったく許さずに集会の成功を勝ち取ったのである。



 

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