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   9・6 千葉

 
第三誘導路裁判・第三回口頭弁論

   反対同盟弁護団を先頭に国・裁判所を徹底追及





 九月六日千葉地裁で、第三誘導路の撤回・工事中止を求める行政訴訟の第三回口頭弁論が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけた。被告・国は、市東孝雄さんをはじめ反対同盟員には「原告適格がない」と主張している。反原発の裁判と同様、裁判の入口で切り捨てようとしているのだ。許してはならない。
 この日の法廷では、弁護団は、原告適格を主張した。「原告適格の間口を広げることを目的にして、行政事件訴訟法が改正された。小田急線連続立体工事の許可取消請求訴訟、新潟空港免許取消請求訴訟等において、周辺住民の原告適格が認められている。本件でも認めるべきだ」。さらに弁護団は、突然出された第三誘導路計画の根拠を問いただした。「二〇一一年六月までの、暫定滑走路と東側誘導路の利用実態を、離陸機・着陸機別に明らかにせよ」「第三誘導路工事の工程表を明らかにせよ」「騒音予測方法を明らかにせよ」「暫定滑走路のへの字誘導路に関連して、シカゴ条約では次のような規制が設けられている。離着陸する航空機と誘導路を走行する航空機の最低離隔距離は百八十メートルと定められている。暫定滑走路の供用開始時、への字誘導路と滑走路の中心線の距離は百七メートルであった。そのため、他の航空機が滑走路を離着陸する時、への字部分を通過する航空機は信号に従って一時停止していた。「への字緩和」と称して、離隔距離を百二十メートルにしたところで、シカゴ条約に違反する状態は変わらない。なぜ一時停止をやめたのか、その根拠を明らかにしろ」「二〇〇六年と二〇一〇年の公聴会で意見を述べた人物を明らかにせよ。会議録を明らかにせよ」「工事関係の騒音、振動、大気汚染などの環境とりまとめを全文開示せよ」と追及した。現闘本部、市東さんの畑を取り上げて誘導路のへの字を解消することと、第三誘導路を建設することは矛盾している。農地裁判と同じ裁判長、多見谷に対し、反対同盟、弁護団、傍聴団は追及していく。
 公判後、弁護士会館において、報告会が行われた。萩原さんは、「市東さん宅での騒音は、ラッシュ時には山手線なみだ。離着陸回数を二十万回から三十万回にするなどとんでもない。世界大恐慌、原発事故のため成田空港の夏の利用客は昨年の28%減となっている。第三誘導路工事はハブ空港にこだわるあがきだ。電力不足で裁判所でもエレベーターを止めている。電力がないと困るだろうと、原発推進のために恫喝をかけてきている。三里塚空港は湯水のように電力を使ってきた。こんな空港はいらない。国策を粉砕しよう。増税攻撃を打ち破ろう。電力を東電にやってもらうことはない。人民でやろう。10・9に大結集を」と呼びかけた。空港会社は不当にも、十月二十日からA滑走路と暫定滑走路で同時並行離着陸を始めようとしている。国際民間航空機関は平行する滑走路を同時に使う場合、二機の間隔を五キロメートル以上あけることを安全基準としている。しかし、成田空港で同時並行離着陸をすると、二機の間隔が約二・五キロメートルになってしまう。衝突事故などの危険が大きくなるのだ。無謀な運用を続ける国交省・空港会社に抗議し、空港廃港をかちとろう。
 次回口頭弁論は十一月二十九日に開かれる。反対同盟とともに地裁を包囲し、闘おう。



 

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