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     2・5 東京

  「君が代」処分撤回総決起集会 

 卒入学式攻防への決意かためる




 二月五日、東京の北区赤羽会館において「10・23通達撤回!『君が代』処分撤回!2・5総決起集会」が大原都教委の暴走を止めよう!都教委包囲・首都圏ネットの主催で開催された。
 会場には、首都圏をはじめ三重県や大阪府などから、教職員や市民など百五十名が結集した。
 午後一時半すぎ、司会のあいさつで集会が開始された。
 主催者あいさつを包囲ネットがおこなった。昨年二月の「総決起集会」から今日までの一年間をふりかえりながら、たたかいを総括する内容だ。昨年の五月末から七月にかけて「君が代」不起立に関するはじめての最高裁判決が出された。最高裁判決は「職務命令」を妥当とし、すべての原告の訴えを退けて、処分は有効であるとした。この間の六月、大阪府において橋下率いる「大阪維新の会」が「君が代起立斉唱条例」を強行採決した。
 本年一月十六日、最高裁で「君が代」不起立高裁判決に対する判決が出された。基本的に昨年出された最高裁判決を踏襲するもので、三月の高裁での戒告処分取消判決を破棄し、処分を有効とした。ただ、加重処分に対しては、戒告以上は「慎重な考慮が必要」とし、一名の減給と一名の停職一ヵ月を取り消しにした。しかし一方で、同じ停職の根津さんの処分は取り消さなかった。ここには最高裁のたたかうものに対する分断攻撃と、「日の丸・君が代」による「規律・秩序維持」を乱すものは許さないという姿勢が現れている。
 大阪では最高裁判決にもかかわらず、「条例案」から「減給・停職」は残し、橋下は「指導研修」をしても転向しない者は辞めさせるとまで公言している。まさに思想統制だ。また、最高裁判決の翌日、大阪府教委は卒・入学式での「君が代起立斉唱」を求める「職務命令」を出した。都教委も、一月二十四日、卒・入学式をこれまでどおり実施する「通知」をあえて出してきた。「本集会は最高裁判決後の初めての卒・入学式に向けての『総決起集会』です。情勢はたたかうことによって切り開かれると思います。ともに連帯して、スローガンに掲げられた闘争課題を掲げ、『卒・入学式』を闘い抜こう」と訴えた。
 つづいて「がくろう神奈川への弾圧について」の報告、朝鮮学校に即時無償化適用を訴える発言、原発を廃炉に!原発いらない福島の女たちからの発言がつぎつぎと行われた。
 1・16最高裁判決原告の三人からの発言で、根津さんは、「最高裁判決は、秩序維持がメインになっている」「『秩序を害した』という理由で『処分は妥当』とういことだ」と最高裁判決を批判した。
 「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪からは、大阪教育基本条例反対の取り組みについての報告が行われた。橋下と「維新の会」によるいわゆる「ハシズム」という情勢がどのようなものなのかということが明らかにされ、2・12に大阪市役所包囲の集会・デモ・ヒューマンチェーンを行うことなどが報告された。
 つづいて、大嶽業績評価裁判勝利の意義、学校現場での非正規雇用の実態と問題点、学校現場での闘いと方向性などについてつぎつぎと発言された。そして、東京と大阪のたたかう教職員それぞれから決意表明が行われた。
 集会決議を参加者全員の拍手で採択。行動提起では、裁判傍聴、集会・行動への参加、都教委への抗議・申し入れ行動、卒業式でのビラ撒き情宣などが提起された。そして、参加者全員でシュプレヒコールをあげて、集会は締めくくれられた。



 

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