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     2・7 千葉

  第三誘導路許可処分取消し裁判

 国のデタラメな言い逃れを許すな!





 二月七日千葉地裁で、第三誘導路許可処分取り消し裁判が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけた。前回十一月二十九日の裁判で、原告・反対同盟は準備書面(2)を提出し、第三誘導路建設の違法・不当性を全面的に明らかにする陳述を行った。成田空港会社(NAA)は、天神峰の市東さんの畑を取り上げようと農地法を悪用した民事裁判を起こし、一方で、畑はそのままにして第三誘導路建設をするという矛盾した行為を行っている。市東さんを暴力的に追い出そうとしている。被告の国はこの日までに、反対同盟の追及に対して準備書面を出し、「フェデックス機の事故はA滑走路だから関係ない」「オーバーラン事故・鉢合わせ事故は、パイロットのミスで、空港の問題ではない」と回答した。空港の構造的な欠陥を見て見ぬふりをして言い逃れを図っている。被告のNAAは、当時の社長黒野が〇五年に東峰地区住民に対して出した謝罪の手紙について、〇六年の空港変更許可処分と「何ら関係がない」と居直っている。
 この日の法廷で反対同盟は、国に対し、「暫定滑走路がシカゴ条約に適合しているのか否かについて回答を一切しないのは不当だ」「暫定滑走路を北延伸する際の公聴会の議事録を全文開示せよ」「国における担当者名、会議録全文を開示せよ」と追及した。またNAAに対し、「騒音の測定方法が普通のやり方と違っているので、分かりやすく説明せよ」「第三誘導路の整備費二百億円の内訳を明らかにせよ」「新誘導路の使用実態を明らかにせよ」と追及した。
 裁判の後、弁護士会館において報告会が行われた。
 北原事務局長は、反対同盟は原発には絶対反対だと述べた。そして「福島の原発も成田空港と同様、札束と暴力によって作られた。福島の農民と連帯し、国策をうち破り闘おう。市東さんの畑の取り上げには実力闘争で闘う。3・25現地集会にはぜひ参加を。廃港に向けて新たな決戦を闘おう」と呼びかけた。
 萩原さんは、「裁判によって農地を取り上げる、こんなことを許してはならない。地元の東小学校は全校児童三十人、遠山小学校は同六十人の小規模校だ。団結街道が封鎖され、通えない。送り迎えをできないかと言うが言語道断だ。タクシー通いの子もいる。体力が心配だ。『空港と地域との共生』や『空港と農業の共生』と言うが、民家がなくなり、友だちがいなくなり、学校がなくなり、村がなくなるというのが実態だ。空港と農業とどちらが国益にかなうのか。間違った国策に対し、裁判闘争、現地闘争で、責任を取らせるよう闘う」と表明した。空港反対、原発反対を反対同盟とともに闘おう。



 

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