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     2・12 大阪

  大阪市役所を人間の鎖で包囲

 橋下―維新の会、右翼のファシズム攻撃打ち砕く結集




 二月十二日、「教育基本条例」案反対、職務命令による「君が代」起立条例強制反対をかかげ、集会、デモ、大阪市役所に対するヒューマンチェーンが、「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪全国集会実行委員会の呼びかけで取り組まれた。
 エルおおさかで開催された集会には五百人が参加した。大阪や関西一円だけでなく、東京、神奈川、愛知からも参加があった。集会では、基調報告に続いて、さまざまな人々から発言が行われた。
 維新の会、松井大阪府知事と橋下大阪市市長は、教育基本条例や職員基本条例、さらには、「組合適正化条例」など、次々と、とんでもない条例を繰り出そうとしてきている。教育基本条例は、同じ業務命令に三回違反した場合は免職にするという形で、「日の丸・君が代」不起立教員を解雇することを条例化しようとしている。また、教員(市役所職員も同様だが)に五段階評価を行い、連続して最低評価(相対評価で毎年五パーセントの教員が最低評価を受ける)を受けた教員は解雇などというとんでもないものなのである。教育基本条例や職員基本条例は、刑法そのものであり、罰則規定・処分規定がその内容のすべてなのである。が、維新の会、松井・橋下の攻撃は、これにとどまらない。大阪都構想をかかげ、徹底した新自由主義政策を推進すること、公務員や教員に対する思想信条の自由を剥奪するとし、民営化を進めること、カジノの設営など、とにかくなんでもいい、金が集まればいいというのである。そして、大阪市営地下鉄の民営化推進では、すでにその条件整備として地下鉄運転手の賃金四割カットまで打ち出している。
 また、大阪市役所職員に対する組合活動や政治活動に対しては、業務命令をもってのアンケート調査や業務メールのチェックまで行いだしている。このアンケートでは、密告まで奨励しているのである。そして、正直に答えたものは罪を減じるということまで公言しているのだ。不当労働行為であり、思想信条の自由の侵害に他ならない。ここまで公然と、こうした蛮行が大手を振って横行することがこれまでにあっただろうか。さらに、次期衆議院選挙で、国政に打ってでると宣言し、維新塾塾生を公募し、三百人を擁立、二百人当選を狙うとまで言い出した。そして、自分たちの綱領とでも言うべき維新八策の作成を進め、そのなかで、憲法九条の改悪も打ち出し始めている。
 こうしたなかで、維新の会、松井・橋下に対する危機感も拡大している。集会には、全国各地、大阪各地から、さまざまな人々が集まり、たたかいを強めることが確認された。また、この日、大阪市役所に隣接する中之島公園女性像前では、若者たちが中心となって「橋下さんひどない!?橋下さんにひとこと言いたい!プロジェクト」が開催され、百五十名の参加者が、思い思いに橋下市長に対する批判を述べた。
 エルおおさかでの集会参加者は集会後、デモ行進を行い、この女性像前のリレートークと合流し、その後、全員で、大阪市役所を包囲するヒューマンチェーンを行った。これに対して、三団体の右翼勢力がヒューマンチェーンの妨害のために押し掛けた。まさに、維新の会の別働隊、突撃隊として、右翼勢力が跋扈しはじめているのである。特に、在特会(チーム関西)は、ヒューマンチェーンを行っている参加者に差別発言を怒号しながら襲いかかろうと部隊を二つに分けて徘徊する始末であった。こうした在特会らの襲撃に対し、この日も、防衛隊を編成した排外主義とたたかうネットワーク関西の仲間は、在特会らの襲撃を自らが壁となってことごとく粉砕した。現在、大阪府議会や大阪市議会などで、維新の会の条例をめぐる攻防が始まっている。また、卒業式での攻防が開始され、すでに教員が次々と不起立でたたかっている。大阪市民、大阪府民への訴えを強化し、たたかいをより大きくしていくことが求められている。全国から大阪のたたかいに連帯し、ともにたたかっていこう。



 

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