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     3・1 東京

  朝鮮学校無償化実現を

 「無償化除外は民族差別だ!」 1530人が渋谷をデモ





 二〇一〇年度から実施されている高校授業料の無償化だが、朝鮮学校(民族学校)については今だに適用が除外されている。昨年八月に、菅直人前首相が文部科学省に対し、適用審査を指示してから、すでに半年以上が経過しているのだ。
 こうしたなかで、三月一日、朝鮮学校保護者の会、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会、フォーラム平和・人権・環境など三団体が、午後に文科省要請行動、夜には代々木公園で集会を開いた。
 午後四時、文科省への要請には約三百人が参加した。庁舎の周りを「人間の鎖」で囲む中、庁舎内では文科省担当者との交渉が行われた。しかし、「気持ちは理解している。審査は継続しているが具体的中身は言えない、と繰り返すばかり」(要請行動の参加者)だったという。朝鮮学校の生徒たちを先頭に、文科省への怒りを込めたシュプレヒコールがたたきつけられた。
 文科省前の車道をはさんだ歩道には、在特会ら差別排外主義者たち約五十名が結集。「拉致被害者を帰せ。朝鮮学校はスパイ養成学校だ」などとデマを公然と叫びつつ、聞くに堪えない中傷を繰り返した。あわよくばと乱入を試みた者もいたが、粉砕された。こうした連中をつけあがらせ、のさばらせているのが文科省であり、野田政権なのである。
 そして午後六時からは緊急集会が代々木公園にて開かれ、約千五百三十人が参加した。
 主催者の一人は「高校無償化と拉致問題を混同してはならない。教育を受ける権利はどの子供にもある」と集会の意義を述べた。
 登壇した東京朝鮮中高級学校の高校二年生は、「民族の文化、言葉を学び、楽しい学校生活を過ごしたいだけなのに、政治や外交を理由にその願いが一蹴されている。大震災では日本人も朝鮮人もお互い協力できたはず。何とかしてぼくたちの代で無償化を実現したい」と語った。朝鮮大学校の一年生は「他の外国人学校は無償化が適用されている。民族の多様性を言うなら、文科省は国連人権委員会の勧告を受け入れて朝鮮学校にも無償化を適用して欲しい」と訴えた。
 また在日朝鮮人の弁護士は「無償化除外は民族差別だ。煮えたぎる怒りをこらえて来たが、今日三月一日は私たち朝鮮人にとって特別な日。怒りを爆発させて渋谷をデモしよう」と締めくくった。
 集会を終えると、日本人市民、朝鮮学校関係者を先頭にデモに出発。「朝鮮学校生徒たちの人権、学ぶ権利を奪うな!」と訴えながら、渋谷の繁華街を練り歩いた。



 

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