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     3・26 千葉

  市東さん農地裁判 弁護団先頭に裁判所を追及
 




 三月二十六日千葉地裁で、市東さんの行政訴訟・農地法裁判の口頭弁論が開かれた。八十名が傍聴に駆けつけた。
 裁判に先立ち、午前八時から裁判所前で支援連は、道行く県庁などの労働者たちにビラまき情宣を行った。
 民事三部の多見谷裁判長は、裁判を早く終わらせようと、昨年十二月の法廷では向こう一年分の裁判期日(月一回のペース)を強引に決めてしまった。四月二十三日の法廷で、石指雅啓氏(〇六年当時の国交省成田空港課長)の証人尋問が始まる予定だった。〇六年、暫定滑走路の北延伸が決定されたが、北延伸は「へ」の字誘導路の直線化と深い関係にある。石指氏は農地取り上げの決定過程を指揮した中心人物である。空港会社(NAA)は前回二月二十二日の法廷で、この証人調べについて、①現居住地の神戸地裁の裁判官による尋問かTV会議方式による尋問、それが認められないなら②代替証人としてNAA職員を申請する、という意見書を出した。三月二日多見谷裁判長は、石指証人尋問を四月二十三日に実施することを改めて確認し、尋問方法は「市東さん側の意見を待って判断する」との決定を出した。NAAは追い詰められ、NAA側からも石指氏の証人尋問を申請し、「とても間に合わない」と言っていた石指氏の陳述書を大急ぎで提出した(三月十二日)。これは、何としても石指証人を公開法廷から隠したいというあがきである。NAA側から証人申請することで、TV会議方式に持ち込もうとしている。当日の法廷では、裁判長が石指証人の尋問方法を決定する見込みだった。反対同盟は徹底抗戦の構えだった。裁判長が決定を出すまでは静かに聴いておく(無言の圧力)という方針で、傍聴に臨んだ。実際には多見谷裁判長は、判断を先延ばしにした。「原告の市東さん、萩原さんの証人尋問を先にやり、石指証人尋問は全ての証人の最後に、秋にやりたい」と言い出した。反対同盟弁護団は、「石指証人の尋問から最初にやりたい。いまNAA側の証人は四人の予定だが、もともと石指、戸井の二人だった。それを後回しにするのはおかしい。石指から陳述書が出ているから、石指から調べたらよい」と抗議した。
 反対同盟弁護団はさらに、旧地主藤﨑を証人として呼ぶよう求めた。藤﨑は一九八八年、小作人の市東さんに話しもせず畑を公団に売り、それを隠したまま市東さんから地代を受け取っていた。二〇〇三年、藤﨑は畑を既に売っており、公団が地主になっていたことが発覚した。(裁判後の報告会で萩原さん曰く、「売った背景には、ホテルの経営が行き詰っていたという問題がある。五千万を持って逃げたいともらしていた。そこを狙われたのだろう。市東さんには隠しておくよう公団から指示されたのだろう」)多見谷裁判長は、「藤﨑氏への聞き取り記録によれば、『覚えていない』ということで、本当に覚えていないのだろう。事実関係とそれを立証できるかどうかの間にはギャップがある。鑑定書など他の証拠を考慮して判断するので、藤﨑証人尋問は必要ないと考える」と極力やりたくない姿勢である。
 市東さんが「二〇〇三年、私が地代を払いに行ったら、藤﨑は(公団への売却は)仮契約だと言っていた。実は十五年前になされていた。地主でもないのに金を納めていた。悔しい。公の場ではっきりと調べたい。藤﨑証人の尋問をお願いしたい」と重ねて怒りを表明した。弁護団が「今回NAAが提出した準備書面(16)において、『藤﨑の依頼により……』など、藤﨑を主語にした文章が多数ある。藤﨑証人がなおさら必要だ」と追及した。また弁護団は「『市東東市』の署名は、東市さんが書いたもので、偽造ではない」というNAA側の鑑定書について、「こういう経過があって作ったものだ、という主張をするべきだ。いきなり鑑定書のみですまそうとするのは杜撰だ」と抗議した。多見谷裁判長は石指証人尋問を決定したものの、このまま裁判を進めると「国策判決」を書けないということで、石指を証人の最後に持ってこようとしているようだ。反対同盟は「当初の決定どおり最初にやるべきだ。五月に石指を尋問し、以降順延でやるべきだ」と求めている。次回の裁判は四月二十三日。この日もう一度、口頭弁論を行う。石指証人調べをいつにするか、尋問方法をめぐる激しい攻防になる見込みである。裁判所を包囲する多数の陣形で、傍聴闘争を闘おう。
 裁判の後、報告会が行われた。市東さんは、「連日、ありがとうございます。一年分の期日を決めてどんどんやってくるだろう。今日は延期させたが、次回も負けずにやっていく」と決意を述べた。弁護団は「年度内に判決を出そうという攻撃だ。三里塚闘争つぶしに対して断固として闘う」と表明した。北原さんは「仮病を使ってでも何としても藤﨑証人は出さないのではないか。法廷でも勝利をかちとろう。市東さんの家のそばで今日から夜間工事が行われる。緊急闘争を構えるときにはぜひ結集をお願いしたい。」と呼びかけた。
 萩原進さんは「昨日の集会は大成功をかちとった。各自地元で、持ち場における闘いを発展させてほしい。藤﨑は市東さんをだまして地代を取っていた。田舎では、土地をよその会社へ売ることはタブー。小作人に話をするのが最初。その次に部落の人たちへ。NAAとしては藤﨑を証人に出したくないだろうが、我々は彼を証人として引き出す闘いをせねばならない。この裁判は国策裁判で、正当性が一つもない。三里塚闘争をもう一度、拡大発展させよう。ともに闘おう」と呼びかけた。
 反対同盟とともに裁判闘争を闘い、市東さんに対する提訴の取り下げを勝ち取ろう。


 

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