共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     4・23 千葉

  市東さん農地裁判

 
ごまかすNAA、擁護する裁判官 証人調べを徹底させよう





 四月二十三日千葉地裁で、市東さんの行政訴訟・農地法裁判が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけ、市東さんとともに闘った。
 当初の予定ではこの日、石指雅啓氏(二〇〇六年当時の国交省成田空港課長)の証人尋問であった。多見谷寿郎裁判長は、前回三月二十六日の裁判で、突然予定を変更し、石指証人調べを十月に延期することを提案した。この背景には、NAA(成田空港会社)が石指証人調べに注文をつけたことがあった。NAAは石指証人調べを恐れ、千葉地裁ではなく神戸地裁で尋問をするか、又はビデオリンク方式で尋問することを主張した。この日の法廷は、前回に引き続き、証人調べを石指からやるかどうか、およびその尋問方法をめぐって反対同盟弁護団と裁判長が応酬した。反対同盟は、「以前に決めた順番通り石指からやるべきだ。石指は暫定滑走路北延伸と市東さんの農地取り上げの全過程を指揮した中心人物だ。この尋問次第でその後の立証方針が変わってくる」と主張した。裁判長は「証人はそれぞれ独立した問題に対応しているから、順番は関係ない」の一点張りで、かたくなに押し通した。市東さんが「では、石指証人は十月にここでやるのですね?」と聞いたが、裁判長は「直前に公表する」と言って逃げるのに必死であった。前回反対同盟は、NAA提出の「市東東市さん本人の署名だ」という鑑定書について、「鑑定書のみで済まそうとせず、『こういう経過があって作ったものだ』という主張をするべきだ」と主張した。これにNAAは「補充の文書を出す」と言っていながら出すことなく、裁判長もそのまま流そうとしている。全く不当な訴訟指揮だ。裁判官が一名交代したことに伴い、弁論の更新が行われた。反対同盟は改めて、提訴自体の不当性を訴えた。四十一番九の土地は市東さんが一度も耕したことがないのに、契約畑だとして返還を求めている問題。境界確認書、同意書の「市東東市」の署名が偽造である問題。四十一番八の土地は空港敷地内外にまたがっているが、敷地外の土地を知事の許可なしで藤崎氏から買収した問題等を明らかにした。改めて、旧地主の藤崎氏を証人として呼ぶよう求めた。
 次回は五月二十八日(月)十三時半から、戸井証人(二〇〇六年当時のNAAの土地転用担当者)の調べが行われる。
 公判後、弁護士会館において、報告会が行われた。市東さんは、「NAAはこちらの問いに十分の一も答えていない。裁判官がそれを擁護する。次回は逃げさせないように闘いたい」と決意を述べた。弁護団は、「裁判長は、『同意書、境界確認書の作成経緯がどうであろうと、県の許可処分の有効無効には関係ない』と言う。結論を言っているようなものだ。とんでもない。藤崎証人を実現させよう」と話した。北原鉱治事務局長は、「弁護団にはもっともっと追及してもらいたい。反対同盟は四十七年間闘ってきた。正しいものは正しい。偏った裁判官にしないように、真実を守るために闘ってほしい。皆さんと一緒に世の中を変えよう」と呼びかけた。五月二十八日、地裁を包囲する陣形で、NAAと千葉県による農地取り上げ攻撃を粉砕しよう。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.