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     4・29 東京

  「2012卒・入学式の闘い」報告交流集会

  被処分者が闘いを報告し活発な論議





 四月二十九日、杉並産業商工会館において「二〇一二卒・入学式の闘い―4・29報告交流集会」が行われた。主催は都教委包囲首都圏ネットである。
 集会は冒頭、司会をつとめる都高教の仲間からの主催者あいさつではじまった。本集会を一月十六日の最高裁判決以降の反「日の丸・君が代」の闘いの共有化として位置づけ、同時に「大阪の報告を聞き、橋下と闘う集会」としての意義を鮮明にしていった。
 続いて、主催団体の包囲ネットから活動報告がなされた。包囲ネットは結成から実に八年にわたるたたかいを続けている。今年二〇一二年においても、学校数として六十校、ビラ約一万三千枚、延べ人数として約百名の協力によって、「日の丸・君が代」強制反対の卒・入学式ビラ撒きをたたかった。今年の特徴として、ビラ撒き行動に対する学校側の介入が激化してきていることなどが報告された。
 次に、東京の被処分者各人から発言がなされた。不起立で処分された高校の教員が教育現場の現状を報告した。「『日の丸・君が代』だけではない。石原都政になってから教育現場が息苦しくなってきた。行政が教育に介入している」「都の上の指示が現場に直接おりてきている。役人の実績づくりに都立校が利用されているのではないか」と批判した。
 次に都立特別支援学校で断固として不起立を貫いた教員が、現在はたとえ少数でも不起立のたたかいを継続していくことの意義を訴えていった。
 そして、不起立とは別の形態で処分された高校教員が報告した。この教員は卒業式当日、二時間の休憩をとり「君が代」斉唱に抗した。そして二時間遅れで式場に入り、卒業生の担任としての業務に専念していた。しかしあろうことか、「担任から外す」「会場外の警備係りに命ずる」という内容の職務命令に違反したという理由で文書訓告処分が出されている。「今、教育が壊されているという気がします。ものを言うことができない状況があります。もっと自分の意見を言う、自分で考えるということが教員にも問われているのではないでしょうか」と訴え、自らのたたかいを報告していった。
 そして教員以外の報告として杉並区議が登壇した。「君が代」に反対する議員は、区内の卒業式で来賓からも除外されようとしている状況を報告した。
 次いで、「『日の丸・君が代』ホットライン大阪」の方が橋下とのたたかいを報告した。「橋下は責任、マネジメントと叫びながら組合を攻撃し、内部告発を奨励している。横のつながりを破壊しようとしている。また、不起立をマスコミを使って報道し、そのことによって右翼の街宣車が学校まで押しかけて来る、という状況がある」「しかし、このような状況にあってもたたかいは存続し、二十人からの教員が不起立をたたかっている」と報告した。そのうえで、五月に予定されている大阪現地集会の結集を訴えていった。さらに、その大阪で不起立をたたかった教員が「国のために命をささげる人間を作ろうとしている」と発言し、「日の丸・君が代」の強制を痛烈に批判していった。
 これら発言を受け、集会参加者からの発言が相次いだ。神奈川や、遠くは九州からかけつけた教員が発言した。また根津さんから「運動を継続するために、支援を拡大する必要があるのではないか」という発言がなされた。これら活発な論議を経て最後に司会から、「こうしたたたかいを続けていかなければならない。私たちはそのことをしっかりと確認し、今後もたたかいを続けよう!」という力強いまとめの言葉が提起され、熱気の中、集会は終了した。
 われわれはたたかう教職員と連帯し、「日の丸・君が代」の強制とたたかっていこう! 大阪の教育基本条例成立を許すな!



 

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