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     5・1 千葉

   第三誘導路許可処分取消訴訟

   弁護団が意見陳述





 五月一日、千葉地裁民事三部(多見谷寿郎裁判長)で第三誘導路許可処分取り消し第六回裁判が行われた。第三誘導路建設が、シカゴ条約(国際民間航空条約)や航空法第三十九条に違反しているという反対同盟弁護団の追及に対して、成田空港会社(NAA)は「法的拘束力はない」「原告適格はない」と居直っている。
 裁判の冒頭、右陪臣の裁判官が交代に伴って三名の弁護士が「第三誘導路で市東さんの家を囲み生活を破壊することは憲法違反だ」「〇六年の許可処分の前提となった『航空需要』は減少している」「原発の建設や運用で裁判所は国に加担してきた。そういうことはもうやめるべきだ」と意見を述べた。多見谷裁判長は、被告である国交省と空港会社に「もっとわかりやすい騒音データを提出してほしい」と要請した。一方で、弁護団が「次回期日を延期してきちんとした証拠を出して弁論したい」という求めたことにはかたくなな態度で応じなかった。
 裁判後、弁護士会館で行われた報告会で、北原鉱治事務局長は「三里塚の裁判は、法の正義をただす裁判であり、三里塚闘争は日本の未来を展望するたたかいだ」と檄をとばした。弁護団の解説の後、萩原進事務局次長から「五月二十八日から市東さんの農地裁判で証人調べがはじまる。昼に集会とデモをしてから裁判に臨みたい。また七月には緊急の現地闘争を行う」と提起がなされた。
 来年三月の共用開始に向けて、空港会社は昼夜わかたぬ突貫工事に乗り出してきている。まったく作る必要のない第三誘導路に二百億円もの無駄な金をつぎこんでいる。市東孝雄さんの家と畑を囲い込み、これまで以上の騒音と振動、排気ガスで市東さんを追い出そうとする悪辣な攻撃だ。
 次回の裁判は、七月十七日の午前十時三十分から。市東さんの農地を守るたたかいと連動させて第三誘導路粉砕をたたかおう。



 

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