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     6・17 福井

   野田政権の大飯原発再稼動決定を徹底糾弾

   
全国から2200人結集
 




 六月十七日、福井中央公園に、前日の野田政権による大飯原発再稼動の最終決定に断固抗議し、その撤回を求める人々が全国から駆けつけた。「いのちが大事―今なぜ再稼動?ふくいでつながろうパート2」と銘打たれたこの集会には、事前の予測を倍する二千二百人の人々が、福井や関西圏のみならず、大型バス六台を連ねて参加した東京の人々をはじめ、福島、静岡、長野、愛媛、福岡、佐賀など全国から結集した。
 集会実行委員会を代表して石地優さんが、「福井県民の同意によるものではない」「福島事故の教訓が得られていない」と政府による再稼動決定を批判。美浜町で反原発のたたかいを続けてきた中嶌哲演さんは、「第二の福島事故が起こらないと脱原発に向かうことができないのか」「福島県議会では脱原発決議が全会一致で採択されている。原発立地県はこれに注目し学ぶべきだ」と訴えた。
 東京から駆けつけたルポライターの鎌田慧さんは、「再稼動の正当性・合法性はまったくない。野田首相は責任のとれないことに責任をとると言っているが、これはまったくのペテンだ。この犯罪を許さない」と野田政権の再稼動決定を弾劾、七月十六日の十万人集会への結集を訴えつつ、「あらゆる力を結集して、恐怖と戦争の世界から脱却し、平和で安全な世界を築こう」とアピールした。また、元京大原子炉研究所の小林圭二さんは、大飯原発が三十年前にメルトダウンを起こした米スリーマイル原発と同じ加圧水型原発であることを指摘し、ベント、水素再結合器、免震棟といった安全対策がまったく整っていないにもかかわらず、しゃにむに再稼動に突き進む野田政権を強く弾劾した。
 集会ではその後、一分間アピールとして、全国から駆けつけた人々が大飯原発再稼動反対・原発廃炉に向けた思いを訴えた。その数は八十五人に及んだ。さらに、十人近くの福島の人々が被災の現状を訴え、政府・東電を弾劾するとともに、福島原発事故が収束していないなかでの大飯原発の再稼動決定を強く批判した。これらのアピールを受けて、集会参加者は福井県庁を囲む福井城址の堀を一周するデモに出発した。
 この日の福井での取り組みは、政府の大飯原発再稼動決定を弾劾し、あくまでその撤回を求める熱気に溢れる集会となり、同時に、伊方原発の再稼動阻止に取り組む人々をはじめ全国からの結集で、今後の反原発運動の新たな出発点を築くものとなった。アジア共同行動は関西および首都圏からの参加でこの日の福井での闘争に取り組んだ。福島第一原発からの放射能漏れが今も続いているにもかかわらず、原発再稼動に向かう野田政権を弾劾し、すべての原発の廃炉に向けてさらにたたかいを強めよう。



 

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