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     6・29 東京

   反原発国会前行動   

  
福島の女性たち先頭に再稼動反対訴える
   
 


 
 六月二十九日、「原発いらない女たち」が主催する国会正門前アピールが行われた。福島の女性たちをはじめ、泊や東海、伊方、玄海といった原発を抱える地域で闘いつづけている人々、関西や東京で闘う人々など百五十人ほどの人々が結集した。
 午後から経産省テント前での集会や参議院議員会館での院内集会などに取り組んだ後、一団は国会正門前に集まってきた。福島の女性たちを先頭に、会津地方に伝わる「かんしょ踊り」を踊り流しての登場だ。これまで経産省テント前などでも踊ってきていて、福島の人たちが原発事故に対する怒りと再稼働を阻止する決意を表現してきた、会津地方に伝わる盆踊りだ。女性たちは両手に布製の手甲をはめているが、その手甲には「怒」の文字が書かれている。原発再稼働を決定し、二日後にも再稼働を強行しようとする野田政権への激烈な怒りを、全身を使って国会正門にたたきつけた格好だ。国会を警備する役人どもは、はじめは「踊りをやめて、道の向こう側に移動しろ」などと言っていたが、権力の制動に対して、まったく動じずに踊り続ける人々の迫力にたじろぐばかりだった。
 一団は、そのまま国会正門前アピールの行動に移った。正門前には「一票一揆!女が変える/政治もくらしも原発も!」や「再稼働やめて!」の横断幕が広げられ、「人々の声を聴け」「福島を返せ」のプラカードが掲げられた。そして、この行動の発起人である泉かおりさんをはじめ、二十名近くの女性たちが次々とマイクアピールを行っていった。
 福島から駆け付けた女性たちは「野田は、国民を守る、と言ったが、その中には、福島の人たちは入っていないのだ、と感じた。福島を見ていないから、原発事故を起こして、すぐに再稼働するということができるのだ」「再稼働すれば、また核のゴミが増えてしまう。被曝労働なしに原発は動かせない」「庭に、除染のために自分で集めた土がビニール袋に入って置いてある。これを、どうすることもできない。除染すら見通しが立たないのに再稼働するのは許せない」というように、次々と鮮明な怒りが表明された。さらに、「あと二日で、再稼働されようとしている。しかし、絶対にあきらめない。再稼働するなら、再停止させるのだ」「再稼働へ暴走する野田政権は間違っている。その政権に制動をかけることもできない国会はおかしいのだ。政治を変えていこう。私たちの手に政治を取り戻そう」「私たちはあきらめるわけにはいかない。全国の人々と手をつなぎながらたたかっていきたい」というように、決してくじけずに、これからも闘いつづけていく決意が力強く表明された。
 最後に、泉さんから「七月二十九日十三時にテント前で会いましょう」との行動提起を受けて、一団は十八時から始まる首相官邸前の行動に合流していった。
 国会正門前から首相官邸までに向かう途中から、歩道には人があふれている。地下鉄の出口からは、文字通り続々と、人々が官邸前に向かって歩き出している。官邸前だけではなく、国会周辺、霞ヶ関にまで、人々が列を成して「大飯原発再稼動反対!」のシュプレヒコールをあげ続けている。野田政権が、この二日後に強行しようとする大飯原発再稼動を絶対に許さないという全人民の意志が、巨万の人民の結集として現れたのだ。
 野田は再稼動を強行したが、その政治決断の根拠はきわめて脆弱だ。福島の女性たちがはっきりと表明したように、大飯原発を再び停止させ、全原発を廃炉へと追い込むことが必要だ。ブルジョアジーどもの利害を突き破って、全原発の廃炉という労働者人民の要求を高々と掲げ、たたかいを前進させていこう。



 

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